今年も熱い『火祭り』が開幕!デビュー20周年を迎えた星川が自力でリングに上がり、丸藤と"試合"をしてみせる!

130717_Zero1-1.jpgプロレスリングZERO1
真夏の祭典・火祭り2013開幕戦
&星川尚浩デビュー20周年記念大会
日時:7月17日(水)開始:18:30
会場:後楽園ホール
観衆:非公開

 17日、後楽園ホールで行われたプロレスリングZERO1『真夏の祭典・火祭り2013開幕戦&星川尚浩デビュー20周年記念大会』。毎年恒例のシングル総当たりリーグ戦『火祭り』が今年も開幕。

 昨年度の火祭り覇者である田中将斗はWWE帰りのKAZMA SAKAMOTOを、先日結婚したことを電撃発表した大谷晋二郎はジェームス・ライディーンを、それぞれ順当に撃破して白星発進。そしてZERO1が期待を寄せている小幡優作とデーモン植田は、大日本プロレスとの対抗戦で火祭りがスタート。
 植田使徒からデーモン植田に改名し、悪魔キャラにイメージチェンジした植田。イロモノ的なキャラに見えてしまうが、岡林裕二を相手に一歩も引かない真っ向勝負。チョップ合戦でやや劣勢になった植田だが、かんぬきに固めるとヘッドバットを連打。岡林はスピアーやアルゼンチン・バックブリーカーで反撃するが、植田もバックドロップからのドクターボムで応戦。
 さらにパワーボムを狙う岡林をアックス・ギロチン・ドライバーで切り返してみせた植田は、岡林のラリアットの連打からのゴーレムスプラッシュもカウント2で返す! だが、岡林はパワーボムで叩き付けて、どうにか植田を退けた。
 小幡も下馬評では圧倒的不利な中、関本大介に奇襲攻撃を仕掛けていくと、逆水平チョップや逆エビ固めを耐え抜き、ドロップキックで関本を場外に叩き落としてから決死のスワンダイブ式プランチャ。小幡はバッククラッカーを決めると、コーナー最上段から関本の後頭部にミサイルキック。カウント2で返した関本だが、朦朧とした表情。小幡はフェニックス・スプラッシュを出していったが、関本がかわして自爆!
 それでも小幡は関本のジャーマンもラリアットも垂直落下式ブレーンバスターもカウント2で耐えたが、最後はぶっこ抜きジャーマンでマットに沈んだ。

130717_Zero1-2.jpg 今大会は星川尚浩のデビュー20周年を記念したセレモニーも行われることに。2004年10月の試合中に倒れ、急性硬膜下血腫と診断されたが、何とか一命は取り留めた星川。その後も辛く厳しいリハビリを続けてきたが、今回のセレモニーに向けて「絶対に自分の足でリングに立ちます」と意気込んでいたという星川は、学ラン姿で花道に姿を現すと、車イスから立ち上がって一歩ずつリングに向かって歩いて行く。
 選手たちの補助はあるが、間違いなく自力でリングに上がった星川は、何とも言えない表情で天を仰いだ。すると赤コーナーから星川尚浩指名選手として、2000年のZERO-ONE旗揚げ戦で対戦したノアの丸藤正道が登場! ちゃんと試合用コスチュームで登場した丸藤は臨戦態勢で星川の前に立ちはだかる。
 「特別試合、30分1本勝負」とコールされ、星川が少しづつ丸藤に詰め寄っていき、お互いに額をくっつけて睨み合うと、試合開始のゴング。ロックアップから星川が左手で張り手を見舞うと、丸藤も実にいい表情で受け止める。そのままダウンした丸藤を星川がカバーするが、カウント2で返す丸藤。丸藤に捕まりながら、なおも張り手を見舞った星川。
 力の入った一発を食らった丸藤はダウン。そこを星川がカバーして3カウント。天を仰いだ丸藤は頬をさすりながら立ち上がると星川とガッチリ握手。大谷や耕平もリングに上がり、星川を激励。リングサイドからはハヤブサも見舞っていた。そして観客からは「丸藤、ありがとう!」という声も飛んだ。

130717_Zero1-3.jpg 旗揚げからのメンバーである大谷、田中、耕平、崔、日高をはじめ、高岩や夢路、さらに高橋冬樹や、みちのくプロレス時代からの盟友・薬師寺正人や296マネージャーも星川の20周年をお祝いするために駆け付けた。
 そしてサプライズゲストとして、星川の唯一の同期(同日入門)であるDDTのMIKAMIが登場。マイクを持ったMIKAMIは「星川と俺はプロレスで唯一の同期生であります。いつも一緒で、ユニバーサル、みちのくで一緒にやってきました。ゼロワンでも闘いました。また俺と闘おうな! 待ってるからな!」と涙を堪えながらエールを送った。
 さらに星川はずっと傍で支えてくれたご両親に感謝の手紙を書いたという。沖田リングアナが代読したその手紙には「僕はこんなに大きなケガをしてしまったけど、プロレスラーになったことを一度も後悔はしていないんだ。唯一、おとうとおかあに自慢できることなんだ」「僕は絶対に諦めない。一生懸命生きるよ。一生懸命頑張るよ。だって僕はプロレスラーだから。プロレスラーは何回だって立ち上がるんだ」と書かれていた。
 最後に大谷にもサプライズで手紙を書いていた星川。そこには大谷への感謝の言葉と共に「僕はこんな温かい団体ZERO1が大好きです」と書かれてあり、最後は星川が「いくぞー! いくぞー! スリー! ツー! ワン、ゼロワーン!」と声を振り絞って叫び、感動に包まれた大会を締めくくった。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負
●横山佳和/若鷹ジェット信介
10分3秒 垂直落下式ダブルアームフェイスバスター→片エビ固め
ジャック・アンソニー/○タマ・ウィリアムス

▼第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○日高郁人/高岩竜一(フリー)
10分29秒 高津川
●菅原拓也(フリー)/藤田峰雄

▼第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
○佐藤耕平/KAMIKAZE/崔 領二
17分37秒 ジャンピングツームストンパイルドライバー→体固め
マイバッハβ/●ロブ・モリガン/吉江豊(フリー)

▼第4試合 火祭りAブロック公式戦 30分1本勝負
○田中将斗【1勝=2点】
15分18秒 スライディングD→片エビ固め
●KAZMA SAKAMOTO(フリー)【1敗=0点】

▼第5試合 火祭りBブロック公式戦 30分1本勝負
●デーモン植田【1敗=0点】
12分39秒 パワーボム→エビ固め
○岡林裕二(大日本プロレス)【1勝=2点】

▼第6試合 火祭りBブロック公式戦 30分1本勝負
○大谷晋二郎
17分58秒 ドラゴンスープレックス→片エビ固め
●ジェームス・ライディーン

▼第7試合 火祭りAブロック公式戦 30分1本勝負
●小幡優作【1敗=0点】
17分7秒 ぶっこ抜きジャーマンスープレックスホールド
○関本大介(大日本プロレス)【1勝=2点】

▼特別試合 30分1本勝負
○星川尚浩
1分46秒 張り手→体固め
●丸藤正道(NOAH)

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