タッグ王座決定1DAYトーナメント決勝戦の試合中、脇澤がヒジを負傷しながらも川葛を撃破したナナミホが涙の王座奪取!

130715_Stardom-1.jpgスターダム
STARDOM Chapter Two beginning
日時:7月15日(月・祝)開始:18:00
会場:ナスキーホール・梅田
観衆:285人

 15日、大阪のナスキーホール・梅田で行われたスターダム『STARDOM Chapter Two beginning』。第2章に入ってから初の大阪大会では、6・2後楽園大会で宝翔天女が返上したタッグ王座"ゴッデス・オブ・スターダム"の第5代王者を決める1DAYトーナメントが開催された。

 当初は宝翔天女とBY砲を除く歴代王者チームと、過去に同タイトルに挑戦したことのあるチームが参加する予定だったが、キムラモンスター軍が不参加を表明。さらに直訴して出場することになった彩羽匠&横尾由衣の4期生タッグがケガのため棄権したため、大会直前にカードが変更され、第2代王者の夏樹☆たいよう&世IV虎をはじめ、高橋奈苗&脇澤美穂、紫雷イオ&岩谷麻優、松本浩代&夕陽の4チームで争うことになった。
 1回戦では奈苗&脇澤のナナミホと松本&夕陽が対戦。打倒高橋奈苗を掲げている松本はチャンスとばかりに積極的に攻めていき、6人タッグ王座を奪取した夕陽もその勢いに乗って2冠王になるために蹴りを軸にガンガン向かっていく。
 松本がエプロンからロープ越しのスタナーを決めると、夕陽がラインサルトを投下。そこから松本が東海道落としを決めるがカウントは2。夕陽をエルボーで吹っ飛ばした奈苗だが、松本とやり合っている背後から蹴りで夕陽が奈苗を蹴散らすと、松本が脇澤にファルコンアロー。これもカウント2で脇澤が返すと、松本が夕陽をオンブして「食らえ500kg!」とダブルニーを投下。
 だが、脇澤が自力でピンチから脱出すると、奈苗は1人で相手チームの2人をまとめてブレーンバスターで投げていく。だが、松本もアルゼンチン・バックブリーカーで奈苗を担ぎ上げると、カットに入ってきた脇澤に奈苗を投げつける。しかし脇澤がかわしたため、奈苗はマットに激突! すると松本は脇澤もアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げるが、奈苗も夕陽をカナディアンバックブリーカーで担ぎ上げ、お互いに足で蹴り合う。
 夕陽もカポエイラキック、ハニーフラッシュで畳みかけると450°スプラッシュを狙うが、脇澤が足止めすると、追いかけていった奈苗が雪崩式ブレーンバスター。ならばと夕陽は野良犬ハイキックを叩き込んでから奈苗をジャーマンで投げる。だが、奈苗の壁は高く、最後は奈苗がラリアットからのナナラッカで3カウントを奪い、決勝戦進出を決めた。

130715_Stardom-2.jpg 決勝戦はナナミホvs.1回戦で紫雷イオ&岩谷麻優のサンダーロックに完全勝利した大本命・夏樹☆たいよう&世IV虎の川崎葛飾最強伝説という、スターダムタッグ戦線の鉄板カード。今年の2月、同所で当時タッグ王者だった川葛に挑戦したナナミホだったが惜敗。そこから脇澤はタッグのベルトを以前にも増して欲しがるようになっていた。
 川葛は脇澤のベノムアームを警戒してか、脇澤の右腕を集中攻撃していく。コーナーに登った夏樹を追いかけていった奈苗だが、先にマットに着地した夏樹は回転エビ固め。夏樹はたいようちゃん☆ボムを狙うが、これを奈苗はイクボムで切り返す。だが、世IV虎が入ってきて合体式世IVドンを決めると、夏樹はトリプルたいようちゃん☆ラ・マヒストラル。
 カウント2で返した奈苗はショートレンジラリアットでなぎ倒すと、バックドロップを狙うが、夏樹が防御。そこに脇澤が入ってきてクローホールドSTOとバックドロップの合体攻撃。10分を経過し、脇澤はローリングクレイドルからリバースデスロック。どうにかロープに逃れた夏樹はトップロープを下げて脇澤を場外に追いやると、世IV虎も奈苗を場外に連れ出す。そこに夏樹が三角跳びプランチャ。
 たいようちゃん☆ボムを狙った夏樹を奈苗がナナラッカで叩き付けると、脇澤もフィッシャーマンバスターからダイビング・ボディプレス。だが、夏樹が足をあげて迎撃。その際、着地に失敗した脇澤は左ヒジを負傷!

130715_Stardom-3.jpg だが、その後も脇澤は世IV虎のスリーパーやセントーンを食らいながらも雪崩式フランケンやジャーマンを返す。そして川葛の合体式世IVドンを脇澤がカウント2で返すと、奈苗が入ってきて世IV虎に延髄斬り。そこで世IV虎と背中合わせになった脇澤が前転してからバックスライド・フロム・ベノムを決めて3カウント!
 大会前、「(レスラー生活)17周年の奈苗さんに私がベルトをプレゼントしてあげます」と豪語していた脇澤が有言実行、悲願のタッグ王座奪取をやってのけた。涙と汗で顔をクシャクシャにした脇澤が「ありがとうございます、奈苗さん! ベルトを巻けました! 私が奈苗さんに......私が奈苗さんにベルトを獲らせてもらいました。でも私はこれから奈苗さんよりずっといっぱいいっぱい試合出て、いっぱいね! いっぱいね! 奈苗さんが頼れるパートナーになれるように私は頑張ります! 奈苗さん、私にひと言お願いします!」と言うと、奈苗は「脇澤さんにひと言いえばいいんかな? ......脇澤さん! 17周年のプレゼント、めっちゃデッカイよ、ありがとう!」と感謝の言葉。
 感動の王座奪取となった脇澤だが、試合後に病院に直行。診断の結果、脱臼で全治2週間。8・17後楽園大会から復帰できる予定とのこと。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 シングルマッチ 15分1本勝負
△安川惡斗
15分0秒 時間切れ引き分け
△彩羽匠

▼第2試合 第5代ゴッデス・オブ・スターダム王座決定トーナメント 20分1本勝負
○高橋奈苗/脇澤美穂
14分52秒 ナナ☆ラッカ→片エビ固め
松本浩代(エスオベーション)/●夕陽(ZERO1野良犬道場)

▼第3試合 第5代ゴッデス・オブ・スターダム王座決定トーナメント 20分1本勝負
夏樹☆たいよう/○世IV虎
12分35秒 スリーパーホールド→ヤンキー座り固め
紫雷イオ/●岩谷麻優

▼第4試合 タッグマッチ 20分1本勝負
宝城カイリ/●須佐えり
14分6秒 モンスタークラッシュ→片エビ固め
木村響子(フリー)/○ヘイリー・ヘイトレッド(フリー)

▼第5試合 第5代ゴッデス・オブ・スターダム王座決定戦 30分1本勝負
高橋奈苗/○脇澤美穂
17分33秒 バックスライド・フロム・ベノム
夏樹☆たいよう/●世IV虎
※奈苗&脇澤が第5代ゴッデス・オブ・スターダムとなる

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