生涯全日本を宣言した渕も合流!新生・全日本の旗揚げ戦で「これぞ全日本プロレス」という試合の末、潮崎が諏訪魔に激勝!
全日本プロレス
2013 サマーアクションシリーズ
日時:7月14日(日)開始:18:00
観衆:959人
14日、後楽園ホールで行われた全日本プロレス『2013 サマーアクションシリーズ』開幕戦。白石伸夫代表をはじめとする新体制で行われる最初の大会。大会開始前に赤い新生全日本のTシャツを着た全所属選手がリング上に登場すると、選手を代表して諏訪魔がマイクを取った。
「皆さん、こんばんは。全日本プロレス選手会長を務めている諏訪魔です。多数のご来場ありがとうございます。これからの全日本プロレス、明るく、楽しく、激しく、そのコンセプトに原点回帰して新しい闘いを構築していきたいと思います。選手一堂また信頼を得られるように頑張っていきますので、これからも応援よろしくお願いします。最後にこの全日本プロレスのリングに絶対必要な方をお呼びしています!」と挨拶すると、『デンジャーゾーン』に乗ってスーツ姿の渕正信が登場!
リングに上がった渕は選手たちと握手を交わすと、観客の「フッチー」コールを浴びてから「いや〜、嬉しいですね! ありがとうございます。皆さんのお陰でこうやって全日本プロレスは存続します。いや〜、本当に嬉しいです。私は生涯、全日本プロレスです! どうか残ったレスラー諸君に大きな拍手をもう一度お願いします。ありがとうございます!」と挨拶し、拍手喝采を浴びた。
コメントスペースでは白石社長と並んでコメントを出した渕。一度はこのままフェードアウトして引退も考えたそうだが、白石社長は"精神的支柱"になる人物が必要だと考えており、渕を全日本の取締役として迎えることにしたという。なお、レスラー渕としては今後はスポット参戦になると語った渕だが、白石社長は「渕さんには80歳まで全日本のリングに上がっていただかないと」とハッパをかけた。
白石全日本の船出となる今大会のメインは、全日本に残留することを真っ先に選んだ現三冠ヘビー級王者・諏訪魔と、新体制になるのを機に全日本所属となったバーニングの潮崎豪の一騎打ち。しかも60分3本勝負という"全日本プロレスらしい"ルールが採用された。
諏訪魔はまるでかつての全日本のエースだったジャンボ鶴田さんを彷彿するかのような、いかにも強烈なキチンシンクを多用。鍛え抜かれた潮崎の腹筋を破壊するかのように徹底的にヒザを叩き込んでいった諏訪魔は、拷問コブラまで繰り出していく。
潮崎も逆水平チョップ、フィッシャーマンバスターで反撃すると、ヘビー級にも関わらず抜群の跳躍力とタイミングでフランケンシュタイナーを決めてから袈裟斬りチョップ。だが、豪腕ラリアットをかわした諏訪魔は、まるで四天王プロレスを再現するような投げ捨てジャーマンで脳天から落とすと、ラリアットからのバックドロップホールドで1本目を先取。
圧倒的な強さを見せつけた諏訪魔。明らかにダメージが大きい潮崎は、ランニング袈裟斬りチョップや垂直落下式ブレーンバスターで早めに仕掛ける。だが、諏訪魔はスリーパーでグイグイ絞め上げていき、潮崎は全身から力が抜けてダウン。和田京平レフェリーはカバーするように指示するが、諏訪魔はカバーはせずに強引に引き起こそうとする。
そしてラリアットで仕留めようとした諏訪魔だが、潮崎は必死に相打ちに持ち込むと、諏訪魔のフロンキックを受け止めての豪腕ラリアットからガッチリと抑え込んで3カウント。これで潮崎が2本目を奪い、1-1のイーブンに。
3本目は潮崎の逆水平チョップに対して諏訪魔はエルボーで応戦。徐々に潮崎が押し始めると、諏訪魔はダブルチョップにスイッチして形勢逆転。もの凄い勢いのドロップキックで潮崎を場外まで吹っ飛ばすとトペを発射。3本目に入って、この怪物的な体力に場内がどよめく中、潮崎もドロップキックを返すと捨て身のノータッチトペを発射。
これで鼻血を出した潮崎だが、それでも雪崩式フランケン、投げ捨てジャーマン、トラースキックと一気に畳みかける。諏訪魔もローリングラリアットを返すが、倒れずに受け止めた潮崎は投げ捨てジャーマン。諏訪魔も投げ捨てジャーマンを返すが、潮崎はもう一度投げ捨てジャーマン。だが、潮崎は投げ捨てジャーマンを2連発で返す。
れでも立ち上がった諏訪魔は投げ捨てジャーマンで脳天から潮崎を落としていき、ここで両者ダウン。立ち上がった潮崎はカウンターのフランケンを狙ったが、諏訪魔はキャッチしてパワーボムで叩き付けると、そこから餅つき式パワーボム。豪快なラリアットで吹っ飛ばした諏訪魔はバックドロップを狙ったが、身体を捻って押し潰した潮崎は、ブレーンバスターの体勢でぶっこ抜くと、トップロープに一旦叩き付け、その反動を利用してゴーフラッシャー!
諏訪魔がカウント2で返すと、高さのあるムーンサルトプレスを投下。これも諏訪魔がカウント2で返すと、観客は地面を踏みならす"重低音ストンピング攻撃"! なおも逆水平チョップを叩き込む潮崎に張り手を見舞った諏訪魔だが、潮崎も張り手から振りかぶっての袈裟斬りチョップを叩き込むと、ノアを退団してからは初公開となるリミットブレイクで豪快に叩き付けて3カウント!
万雷の拍手の中、勝ち名乗りを受けた潮崎は、「潮崎」コールが起こる場内をいい表情で見渡してから「新生全日本は俺の力で面白くします! これからも応援・声援よろしくお願いします! 今日はどうもありがとうございました!」と挨拶して新生全日本の旗揚げ戦を締めくくった。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○金丸義信
14分17秒 タッチアウト→片エビ固め
●SUSHI
▼第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負
鈴木鼓太郎/○青木篤志
17分31秒 腕ひしぎ逆十字固め
●MAZADA(東京愚連隊)/佐藤光留(パンクラスMISSION)
▼第3試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○秋山準
14分56秒 ランニングニー→体固め
●KENSO
▼第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負
太陽ケア/○ジョー・ドーリング
22分17秒 レボリューションボム→エビ固め
大森隆男/●井上雅央(フリー)
▼第5試合 シングルマッチ 60分3本勝負
●諏訪魔
1-2
○潮崎豪
<1本目>
○諏訪魔
15分18秒 岩石落とし固め
●潮崎豪
<2本目>
●諏訪魔
9分30秒 豪腕ラリアット→片エビ固め
○潮崎豪
<3本目>
●諏訪魔
10分55秒 リミットブレイク→エビ固め
○潮崎豪
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