田村和宏とのUの末裔対決に勝利した光留がなぜか熱唱!葛西にハードコアマッチで挑んだアラケンは玉砕!都が小橋と崖のふちルールで対戦!?

130709_Kishindo-1.jpgミスター雁之助プロデュース興行
鬼神道Returns13
日時:7月9日(火)開始:19:00
会場:新木場1stRING
観衆:241人(満員)

 9日、新木場1stRINGで行われたミスター雁之助プロデュース興行『鬼神道Returns13』。4・9『Returns12』で鬼神道のエースの座を有賀兄さんに奪われた田村和宏。今大会ではその田村に"ジャンケン"で敗れ、鬼神道のエースになれなかった佐藤光留と一騎打ちを行った。

 田村潔司の愛弟子である田村和宏と鈴木みのるの愛弟子である佐藤光留......いわば"Uの末裔"同士の対決ということで、まずは光留が『UWFメインテーマ』に乗り、赤のDOATシャツを着て入場。しかもリングインすると、田村潔司ばりに四方に一礼。続いて田村も『UWFメインテーマ』で入場。赤いHEAT-UPTシャツを着た田村も四方に一礼したあと、光留を睨み付けるという田村潔司のルーチンワークを完コピ。
 試合が始まると、お互いにアップライトの構えで牽制のローを蹴っていく。田村がタックルを仕掛けても光留が潰してグラウンドに。まさしくUっぽい試合展開になったが、光留のインローが田村の左ヒザにクリーンヒット。これでガクッと動きが鈍った田村に対し、光留は投げ捨てジャーマン。
 うまく着地した田村は光留の蹴り足をキャッチしてドラゴンスクリュー。さらにロープを掴んで立ち上がろうとした光留の左腕にダイビング・ニードロップを投下。これで光留が左腕を痛めると、田村はアームロックや腕十字を仕掛けていく。光留も防御しながらバックドロップで投げると、続けてジャーマン。
 ダウンした田村だが、逆エビ固めを狙った光留をアームロックに捕らえる。何とか脱出した光留だが、田村はそこにハイキック。ダウンを取られながらも立ち上がった光留に田村はグーパンチからミノルスペシャル。クラッチが切れた光留だが、必死に防御。ならばと田村はチキンウイング・アームロックに捕らえるが、光留は下になった状態から両足で田村の左ヒザを挟み、関節を極めていくという裏技で逆にタップを奪ってみせた。

 UWF? ハードヒット? HEAT-UP? どれとも似ているようで、どれとも違うような試合をした両者。だが、試合後はUのテーマが流れる中、マットに正座してお互いに礼をしてから健闘を称え合った。そんな雰囲気の中、田村は雁之助プロデューサーを呼んで、再び鬼神道のエースだと主張するが、現在のエースは有賀兄さん。
 そこで兄さんとまたもエース決定戦を行うことを雁之助が提案したのだが、兄さんがカラオケ対決を要求すると、歌NGの田村はアッサリ辞退。そこで光留が名乗りをあげ、J-WALKの『何も言えなくて...夏』をなかなかうまく熱唱。兄さんはいつも通り『宇宙刑事ギャバン』を熱唱......というか絶叫。だが、「うまいから選ぶんじゃない」という雁之助は兄さんの勝利と判定。兄さんがエースの座を死守した。

130709_Kishindo-2.jpg ドラゴンゲートに所属しながらデスマッチにも挑んでいる新井健一郎と、葛西純が一騎打ち。「このリングでしか見られないカード」を提供し続ける鬼神道らしいマッチメークだが、ツナギのディープ・ドランカーズスタイルで登場したアラケンは「俺のレスリング人生は15年前にFMWから始まってんだよ。俺は今、あんたと1対1で向き合って、こんなすごいオーラ出してるレスラー、初めて見たよ! 元FMWの俺が言うのもおこがましいけど、普通にやっても面白くないよな。ここにある何かを使ってハードコアマッチでお願いしますよ」とアピール。
 葛西がこれを拒否するはずもなく、急遽ハードコアマッチルールで行われることになると、葛西はいきなり場外乱闘でアラケンの額を叩き割り大流血させる。そこから大量のビニール傘を持ち込むと、殴打したり、アラケンの額に突き刺したりとやりたい放題。「オイ、ドラゴンゲートは所詮、雑伎団の集まりじゃねぇか! お前も一緒か?」と挑発されたアラケンは何とか反撃しようとするが、スワンダイブもロープから転落して失敗。
 そこに葛西はラダーを運び込んできて、ラダーの上へのブレーンバスターを狙ったが、これはアラケンが逆に投げていく。ラダーの上に葛西をDDTで叩き付けたアラケンは台車を運び込むが、今度は葛西が逆にアラケンを台車に乗せ、後ろから押して会場の壁に激突させたあと、ステージ上から突き落としていく!
 さらに葛西はリングの上でも投げ捨てパワーボムでラダーにアラケンを叩き付けたり、セットしたラダーの上から超雪崩式ブレーンバスターで投げていったが、アラケンは朦朧としながらもカウント2で返した上、パールハーバー・スプラッシュも剣山で迎撃。するとアラケンは「楽しくなってきたぜ!」と言って缶ビールを持ち込み、1つを葛西に渡すと、「乾杯しようぜ」と言ってからPRIDEでの高山善廣vs.ドン・フライばりに、お互い至近距離で缶で殴り合う。
 だが、葛西が口に含んだビールを噴射してアラケンの動きを止めると、ラダーの上にリバース・タイガードライバーで叩き付けてから、倒れたアラケンの上にラダーを乗せ、その上にパールハーバー・スプラッシュを投下して3カウント。
 このルールで、大日本やFREEDOMSとはほぼ対極にいると言ってもいいドラゲーの選手に負けるわけにはいかなかった葛西だが、「俺っちは密かにアラケンさんのブログは毎日チェックしていたんだよ。正直、ブログで演じてる自堕落な生活......そんなことやってても所詮は雑伎団団体の一員だと思ってたよ。でも今日、1対1でやってみて思ったよ。あんた、最高のキ●ガイじゃねぇかよ! 俺っちはあんたのこと認めたわけじゃねぇよ。でもあんたみたいなキチ●イとなら1回と言わず、2回でも3回でも4回でも5回でも、ハードコアマッチでもデスマッチでもやってみてぇと思ったよ」と最高の讃辞を贈った。

130709_Kishindo-3.jpg 久し振りに鬼神道に参戦した崖のふちプロレスの松本都は、"小橋建太のモノマネレスラー"小橋太っ太と崖のふちルール・時間無制限3本勝負で対戦。鬼神道を観に来た観客の中には崖のふちを初めて見る人もいたと思うが、敢えて崖のふちでは王道とも言える○本勝負を採用した都。
 その都が入場したあと、新木場1stRINGにまさかの『GRAND SWORD』が流れて小橋太っ太が入場。その仕草まで完コピしてみせた太っ太。すると1本目のルールが「入場盛り上げ対決」だと発表される。当然勝ったのは太っ太。すると都は2本目は太っ太の土俵であるモノマネ対決を要求。
 自信満々の都だったが、都が「カネの雨を降らせる長嶋茂雄」なるモノマネを披露すると、観客からはブーイングも。一方の太っ太は「杉浦のオリンピック予選スラムを森嶋が返したときの小橋建太の解説」を披露し、ストレート勝ちかと思われたが、都は判定は"クジ引き"で決めると言い出し、クジを引いた結果、辛くも都が勝利。
 すると都は「プロの厳しさ教えてやりますよ。せっかくだから三本目はプロレスやりますか? できんのか?」と要求。決着の3本目はプロレス対決となったが、太っ太はマシンガンチョップや剛腕ラリアット、青春の握り拳からムーンサルトプレス(※コーナーに登るところまで)、バーニングハンマー(※頭からではなく、足から落とす)など小橋ムーヴを次々に出していったが、すべて耐えきった(?)都がレインメーカーからシャイニング・ウィザードを叩き込むと、最後は肥薩のマンマミーアを決めて勝利。
 「は「小橋さん、今日はなかなかよくがんばりましたね。いい試合だったと思います。引退したあなたとこうやって当たると思ってもみなかったです」と、どうも小橋建太と勘違いしてるっぽい都だが、最後は太っ太が「いくぞー! やる気、元気、小橋!」と森嶋ばりのかけ声で締めくくった。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第0試合 タッグマッチ 18時45分から18時57分まで1本勝負
○タイガースマスク(大阪プロレス)/佐野直(国際)
9分51秒 回し蹴り→体固め
●パトリオットット(フリー)/遠藤マメ(新宿二丁目)withラ・ソルテロナ貂蝉(フリー)

▼第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負
ヤス・ウラノ(DDT)/○佐藤悠己(K-DOJO)
13分8秒 回転エビ固め
ガッツ石島(ガッツワールド)/●ミクロ(フリー)

▼第2試合 シングルマッチ30分1本勝負
●有賀兄さん(666)
7分46秒 バックドロップ→体固め
○下田大作(アパッチプロレス軍)

▼第3試合 シングルマッチ・崖のふちルール 時間無制限3本勝負
<1本目 入場盛り上げ対決>
●松本都(崖のふちプロレス)
判定
○小橋太っ太(西口プロレス)

<2本目 ものまね対決>
○松本都(崖のふちプロレス)
くじ引き
●小橋太っ太(西口プロレス)

<3本目 プロレス対決>
○松本都(崖のふちプロレス)
5分18秒 マンマ・ミーア→体固め
●小橋太っ太(西口プロレス)
※2-1で松本都の勝者

▼第4試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○藤田峰雄(ZERO1)
6分21秒 横十字固め
●CHANGO(フリー)

▼第5試合 シングルマッチ 30分1本勝負
●宮本裕向(666)
14分13秒 ラストライド→エビ固め
○マグニチュード岸和田(フリー)

▼第6試合 シングルマッチ 30分1本勝負
●雫有希(フリー)
8分55秒 オモプラッタ with フェースロック
○華名(フリー/トリプルテイルズ.S)

▼第7試合 ハードコアマッチ 30分1本勝負
●新井健一郎(DRAGON GATE)
19分12秒 パールハーバースプラッシュ on the ラダー→片エビ固め
○葛西純(FREEDOMS)

▼第8試合 シングルマッチ 30分1本勝負
●田村和宏(HEAT-UP!)
12分13秒 名前なんか無いよ固め
○佐藤光留(パンクラスMISSION)

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