念願のハイスピード初挑戦となった岩谷だが、米山に完敗!木村が赤いベルト王者のイオを絞め落とす!惡斗が復帰!
スターダム
STARDOM Chapter Two beginning
日時:7月7日(日)開始:12:00
会場:新木場1stRING
観衆:315人(満員)
7日、新木場1stRINGで行われたスターダム『STARDOM Chapter Two beginning』。6・2後楽園大会で行われたタイトル挑戦権争奪スクランブル・タッグウォーズで勝利し、希望するタイトルへの挑戦権を手に入れた岩谷麻優。七夕のこの日、かねてより希望していたハイスピード王座初挑戦が実現。
1期生でありながら世IV虎の独走を許してきた岩谷。最近は同じ1期生の須佐えりもJWPに参戦してタイトル挑戦を賭けたリーグ戦に出場しているだけに、尻に火が付いた岩谷はこの一戦のために出稽古に行っていたという。いつものパンタロンの下にレガースを装着してきた岩谷は、先制のドロップキックをかわされると早速ミドルキックを出していく。
だが、岩谷得意のタケコプターを防いだ米山は、コーナーに登った岩谷を雪崩式水車落としで投げていくと、いきなりダイビング・セントーンを投下。戦前、「早期決着もハイスピードの1つ」と語っていた米山だったが、待望の初挑戦で秒殺されるわけにはいかない岩谷は何とかカウント2で返す。
しかし、このダメージが大きく岩谷は失速。米山も執拗なるボディ攻めでさらに岩谷を追い込んでいく。だが、米山が花道に連れ出して花道ダッシュ・ラリアットを狙ったところかわした岩谷が、ダブルリストアームサルトで投げていく。リングに戻った岩谷は張り手やハイキックを叩き込むと、何とか切り札のドラゴンスープレックスを狙うが、決められたのは低空での投げ捨てだけ。
ドラゴンを諦めてロープに飛んだ岩谷だが、ここで米山がドンピシャのローリングソバットをカウンターで叩き込み、そこからロールスルージャーマンスープレックスホールドで投げて3カウント。勝負タイムにして7分29秒。結果的に岩谷の完敗だったが、米山は「米山のハイスピードの世界へようこそ!」と岩谷を歓迎しつつも、もっとハイレベルなところで闘いたかったと悔しがった。
コメントスペースで号泣した岩谷だが、「今日は完敗しましたけど、諦めたくないです。自分は何度でもハイスピードに挑戦して、いつかベルトを獲って、自分がハイスピードの王者だって胸を張って言えるようになりたいです」とコメント。この悔しさをバネに岩谷が大きく羽ばたけるかどうか、今後に注目だ。
世IV虎を下してワールド・オブ・スターダム王座初防衛に成功した紫雷イオは、今後の防衛戦の相手として奈苗、夏樹、そして木村響子の名前を挙げた。そして今大会でイオはいまだこのコンビでは負けなしという彩羽匠とのシンデレラタッグで、木村&ヘイリー・ヘイトレッドのキムラモンスター軍と対戦。
イオと木村は久し振りの対戦となったが、そこに彩羽が割って入るように木村に向かって奇襲攻撃。しかし彩羽を相手にせず木村はあくまでもイオ狙い。イオが感情的になって向かって行くが、木村とヘイリーはラフを織り交ぜながらうまいこと代わる代わるイオを攻撃。彩羽もどうにかイオをフォローしようとヘイリーに向かっていくが、ヘイリーの重たい攻撃を食らってしまう。
イオへのモンスタークラッシュをどうにか彩羽がカットすると、イオは木村にカウンターのウラカンからバズソーキック3連発。さらに掌底やヘッドバットで追い込んでいったが、ここで木村はカウンターのビッグブーツから電光石火のキムラロック(胴絞め式フロントネックロック)に捕らえ、一瞬にしてイオを絞め落としてしまった。
赤いベルトの王者に完勝した木村は、8・17後楽園大会での赤いベルト挑戦を要求すると、さらに7・15大阪大会で行われる第5代ゴッデス・オブ・スターダム王者決定トーナメントへの不参加(このトーナメントの優勝チームと木村&ヘイリーがやるのが筋だと主張)、5★STAR GP 2013に本戦からの出場(昨年のGPで準優勝しているため)を要求。イオが木村の挑戦を受けるとアピールすると、小川代表は木村の要求を全面的に飲むことを発表した。
4・29両国大会でダーク・エンジェルに敗れたのを機に、ケガの治療も兼ねてイチから出直しをするということで長期欠場に入った安川惡斗がこの日約2カ月ぶりに復帰。欠場前までは夏樹☆たいよう&世IV虎と連係攻撃を行う際、自分にも圧倒的なダメージがあるような"使われ方"をすることが多かったが、身体もひと回り大きくなった惡斗はこの日"川葛3人目のメンバー"として、合体攻撃でも機能してみせた。
だが、ナナエ軍団も横尾由衣が惡斗を足4の字固めに捕らえると、脇澤美穂のダイビング・ボディプレス→高橋奈苗の冷蔵庫爆弾の連続投下で反撃。世IV虎に対して追い込みをかけたナナエ軍団だったが、世IV虎も脇澤にショートレンジラリアットを返す。
ならばと奈苗がレッグラリアットで飛び込むと、すかさず脇澤がバックスライド・フロム・ベノム。カウント2で世IV虎が返すと、夏樹が横尾に串刺し攻撃。さらに奈苗の誤爆も誘い込むと、今度は川葛が3人がかりで合体式世IVドン。そこから世IV虎が脇澤をスリーパーに捕らえると、脇澤がグッタリとなったため世IV虎がヤンキー座り固めで抑え込んで3カウント。
タッグトーナメントを前に夏樹&世IV虎の圧倒的なチームプレー、さらに惡斗の復帰によって再び川葛がユニットとして勢いを取り戻した一戦となったが、敗れた脇澤は大阪でタッグベルトを獲りたいを絶叫。それを聞いた奈苗が「実は7月で(レスラー生活)17周年なんですよ! 大阪の前の日、7月14日でプロレス続けて17周年。もう脇澤さん、お祝いにベルトをくださいよ! 2人で、ナナミホで初めてのベルト戴冠、やったるぞー!」と絶叫した。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 スターダム3WAYバトル 15分1本勝負
△須佐えり
15分00秒 時間切れドロ―
△宝城カイリ
△夕陽(ZERO1野良犬道場)
▼第2試合 タッグマッチ 20分1本勝負
●紫雷イオ/彩羽匠
16分12秒 キムラロック
○木村響子(フリー)/ヘイリー・ヘイトレッド(フリー)
▼第3試合 ユニット対抗戦 6人タッグマッチ 20分1本勝負
高橋奈苗/●脇澤美穂/横尾由衣
16分13秒 スリーパーホールド→ヤンキー座り固め
夏樹☆たいよう/○世Ⅳ虎/安川惡斗
▼第4試合 ハイスピード選手権試合 30分1本勝負
[王 者]○米山香織(フリー)
7分29秒 ロールスルージャーマンスープレックスホールド
[挑戦者]●岩谷麻優
※第6代王者の米山が初防衛に成功
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