やりたい放題のBULLET CLUB!準決勝でケニー、決勝でシェリーと強豪外国人を撃破しデヴィットがBOSJ全勝優勝!

130609_NJPW-1.jpg新日本プロレス
BEST OF THE SUPER Jr. XX 〜優勝決定戦〜
日時:6月9日(日)開始:18:30
会場:後楽園ホール
観衆:2,015人(超満員札止め)

 9日、後楽園ホールで行われた新日本プロレス『BEST OF THE SUPER Jr. XX<優勝決定戦>』。毎年恒例ジュニアヘビー級の祭典のいよいよ最終戦。準決勝に駒を進めたのはプリンス・デヴィット、田口隆祐、ケニー・オメガ、アレックス・シェリーの4人。だが、前年度優勝者の田口が公式戦の中で腰を負傷。急遽欠場となったため、TAKAみちのくが繰り上げ出場となった。

 まずは準決勝第1試合でデヴィットとDDTのケニーが対戦。好勝負の予感がされたが、ケニーがノータッチトペコンを発射してからテーブルを持ち出すが、そこをデヴィットのセコンドについていたカール・アンダーソンが急襲! エプロンにケニーの顔面を叩きつけると、ケニーのセコンドについていた伊橋剛太と遠藤哲哉にも襲いかかる。
 それでもケニーは場外戦で今度こそデヴィットをテーブルの上に寝かせると、三角跳びケブラーダを狙ったが、コーナーに飛び乗った際にトンガが顔面に水を吹きかけて阻止。さらにアンダーソンがパワーボムでケニーをエプロンに叩き付けてからテーブルの上に寝かせると、デヴィットがダイビング・フットスタンプ!
 やりたい放題のBULLET CLUBに対し、怒りのケニーはデヴィットのドリームキャストをかわすと、延髄斬りから高速ドラゴンスープレックス。さらに波動拳を叩き込む。デヴィットもダイビング・フットスタンプで反撃するが、ブラディサンデーを防御したケニーはクロイツ・ラスの体勢に。だが、背後に逃れたデヴィットがリバース・ブラディサンデーで叩き付けて勝利。公式戦と合わせて全勝で優勝決定戦進出を決めた。

130609_NJPW-2.jpg 振って沸いたチャンスにTAKAだが、リープフロッグで着地した際にヒザの痛み訴える。心配してシェリーが近づくが、これはTAKAのブラフで、ドロップキックでシェリーを場外に追いやったTAKAは大一番でしか出さない宇宙人プランチャを発射!
 さらにTAKAはサミングやヒザ攻撃といった得意の攻撃で自分のペースに持っていくと、シェリーのプランチャを自爆させてから徹底的に左ヒザを集中攻撃。関節技や鉄柱を利用してのヒザ攻めで何度もシェリーを悶絶させたTAKAだが、シェリーは右足で延髄斬り。しかしTAKAはジャーマンを着地すると、ジャスト・フェースロック。
 それでも決まらないとラ・マヒストラルで丸め込むがカウントは2。ならばとみちのくドライバーIIを狙ったが、背後に逃れたシェリーはリバースブレーンバスター。それでもTAKAはスーパーKを叩き込むが、シェリーもトラースキックを返すと、オートマティック・ミッドナイトで叩き付けて3カウント。粘るTAKAを下して優勝決定戦進出を決めた。

130609_NJPW-3.jpg 2013年のBOSJの優勝決定戦はデヴィットvs.シェリーの外国人対決。シェリーのセコンドにはパートナーのKUSHIDAはもちろん、本隊の棚橋弘至やキャプテン・ニュージャパンがつく。一方、デヴィットのセコンドには当然BULLET CLUBの面々。
 するとBULLET CLUBは優勝決定戦という格式ある試合にもかかわらず、またも試合に介入! シェリーの足を引っ張って場外に引きずり出すと、アンダーソンとファレが袋叩きしていき、その間にコーナーポストを外して金具が剥き出しになったコーナーにデヴィットが叩き付ける。
 それでもシェリーは何とかデヴィットを場外に追いやり、プランチャを投下していくが、場外でファレがキャッチ。そのまま床や鉄柱にシェリーを叩き付けていく。リングに戻されたシェリーがいくら反撃しようとしても邪魔をするBULLET CLUB。だが、シェリーは邪魔してきたトンガとデヴィットを場外に追いやると、そこにダイブすると見せかけて反対側のファレに向かってダイブ。
 すかさずファレとアンダーソンがシェリーを攻撃しようとするが、棚橋、KUSHIDA、キャプテンがシェリーを救出してから大乱闘。すると海野レフェリーがBULLET CLUBに退場命令。帰らないと反則負けにすると命じると、アンダーソン、ファレ、トンガが渋々退場したため、棚橋らも下がった。
 ようやく1対1の勝負になると、シェリーはスライスブレッドを狙うが、デヴィットはうまくシェリーをコーナーに座らせて回避すると、背中に延髄斬り。逆さ吊りになったシェリーの顔面にドロップキックを叩き込んだデヴィットは、立ち上がり前かがみになるシェリーの背中にダイビングフットスタンプを投下。
 さらに金具剥き出しのコーナーにシェリーを叩き付けたデヴィットは、持参したIWGPジュニアのベルトで殴りかかるが、かわしたシェリーはローリングソバットからベルトの上にDDT。そこから変型のファルコンアローやダイビングボディプレスで追い撃ちをかけたシェリーは、ついにスライス・ブレッド♯2で叩き付けるがカウントは2。
 後方回転エビ固めで丸め込んだシェリーははね除けてコーナーの金具に激突させたデヴィットは、ドリームキャストからリバースブラディサンデー。さらにプリンスズスロウンからダイビングフットスタンプを投下すると、ダメ押しの垂直落下式ブラディサンデーを決めて3カウント!

 現IWGPジュニア王者にして、全勝優勝をやってのけたデヴィットは、納得がいかずBULLET CLUBと乱闘になった棚橋らに向かって「おい、棚橋! 誰が本物のロックンローラーか、誰がスーパージュニアを制したか、ここにいる観客はその目で見たはずだ。次、相手にしてやるからこの場から去れ」と一喝。勝利者インタビューをしようとしたアナウンサーをマットに叩き付けてから場外に投げ捨てる暴挙に出ると、BULLET CLUBが新日本マットを制圧してみせた。
 なお、今年のBOSJは全敗に終わった高橋広夢だが、6月14日からイギリスに無期限の武者修行に行くことを発表。「俺は新日本プロレスが大好きです! 俺は新日ジュニアが大好きです! 今はまだ全然この新日本プロレスの闘いに全くついてけない自分がすごい悔しくて悔しくて......でも俺は絶対に諦めない。その心だけは誰より持ってるはずです! 俺は無期限で修行しに行きますけど、俺がこのリングに......新日本プロレスのリングに帰ってきた時にはIWGPを巻いて、ゴールデンタイムで試合する夢を必ず叶えます!」と力強く宣言した。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 10人タッグマッチ 20分1本勝負
獣神サンダー・ライガー/タイガーマスク/○KUSHIDA/BUSHI/ティタン(CMLL)
7分39秒 ミッドナイトエクスプレス→片エビ固め
ロッキー・ロメロ/アレックス・コズロフ/●ブライアン・ケンドリック/リコシェ(DRAGON GATE)/バレッタ(フリー)

▼第2試合 タッグマッチ 20分1本勝負
永田裕志/●渡辺高章
9分18秒 逆エビ固め
中西学/○高橋広夢

▼第3試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
○天山広吉/小島聡/キャプテン・ニュージャパン
9分45秒 アナコンダバイス
矢野通/飯塚高史/●邪道

▼第4試合「BEST OF THE SUPER Jr.XX」準決勝戦 時間無制限1本勝負
●ケニー・オメガ(DDT)【Bブロック2位】
9分9秒 リバースブラディサンデー→片エビ固め
○プリンス・デヴィット【Aブロック1位】

▼第5試合「BEST OF THE SUPER Jr.XX」準決勝戦 時間無制限1本勝負
●TAKAみちのく(K-DOJO)【Bブロックリザーバー】
10分14秒 オートマティックミッドナイト→片エビ固め
○アレックス・シェリー【Aブロック2位】

▼第6試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
高橋裕二郎/○石井智宏
11分13秒 垂直落下式ブレーンバスター→体固め
鈴木みのる(パンクラスMISSION)/●タイチ

▼第7試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○棚橋弘至/後藤洋央紀
8分7秒 ハイフライフロー→片エビ固め
"ザ・マシンガン"カール・アンダーソン/●タマ・トンガ

▼第8試合 タッグマッチ 30分1本勝負
真壁刀義/●本間朋晃(TEAM花鳥風月)
11分14秒 レインメーカー→片エビ固め
○オカダ・カズチカ/外道

▼第9試合「BEST OF THE SUPER Jr.XX」決勝戦 時間無制限1本勝負
○プリンス・デヴィット
18分25秒 ブラディサンデー→片エビ固め
●アレックス・シェリー
※デヴィットが3年ぶり2度目の優勝

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