小川のパートナーとなった鈴川の心を折った藤田「プロレス舐めんな」第2回イノキゲノムトーナメントは鈴木が優勝!
IGFプロレスリング
GENOME26
日時:5月26日(日)開始:17:30
会場:東京ドームシティホール
観衆:3095人(超満員札止め)
26日、東京ドームシティホールで行われたIGFプロレスリング『GENOME26』。今大会では第2回INOKI GENOMEトーナメントを開催。昨年の優勝者である澤田敦士は1回戦で将軍岡本と対戦。
入場してきた澤田がリングインしようとしたところに奇襲攻撃を仕掛けていった岡本。怒った澤田は左右の張り手を連打していくが、敢えて受け止めた岡本は強烈な張り手一発で澤田をなぎ倒す。岡本はスクラップバスターや逆片エビ固めなど力強い攻撃で澤田を追い込んでいったが、澤田はヘッドバットを連打。これで額が割れて大流血したが、スタンディングのアームロックに捕らえる。岡本はのど輪落としで叩き付けていったが、それでもアームロックを離さなかった澤田が執念の勝利。
もう一方のトーナメントでは1回戦で定アキラとのバチバチとした試合を制した鈴木真一が、準決勝で川口雄介改めクラッシャー川口と対戦。川口の重たい打撃にかなり苦しめられた鈴木だったが、ジャーマンからのドラゴンスープレックスで鈴木が勝利して決勝進出を決めた。
準決勝で強敵・鈴川真一と当たった澤田は、マーダービンタで前に出てきた鈴川を場外に追いやると、場外カウント20まで抑え付けて引き分けに持ち込む。このトーナメントのルールでは引き分けの場合、試合数の多いほうが勝ちとなるため、澤田の決勝進出が決定。当然納得いかない鈴川側はセコンドの練マザファッカーも、それを見た澤田応援団の観客もヒートアップして、乱闘寸前、一触即発のムードに包まれた。
第2回INOKI GENOMEトーナメント決勝は鈴木vs.澤田の闘魂3S同士の対決に。額にブ厚い包帯を巻いて入場してきた澤田だが、試合が始まると「もうコレしかない」とばかりにヘッドバットを見舞って行く。だが、鈴木は冷静にグラウンドに持ち込むと弓矢固めの体勢から変型のグラウンド卍のように固める変型弓矢固めに捕らえる。
これがリング中央でガッチリと決まったため澤田が身動きが取れず、レフェリーは試合をストップ。決勝戦にも関わらずアッサリとした決着に観客からは「もう1回」コールが起こった上、敗れた澤田も明らかに納得いかない表情。
しかしリングドクターが澤田の額の傷はかなり深く、ドクターストップの状態だったと説明。さらに和田良覚レフェリーが補足説明をしようとしたところで、一度はサイモン猪木氏に説得されて引き上げた澤田が戻ってきて、和田レフェリーに背後から蹴りを入れてから「何だよ、この裁定はよ! 俺は認めてねぇぞ! 冗談じゃねぇよ!」と食ってかかる。
しかし和田レフェリーは「自分は選手の命を預かっているので、変型弓矢固めで手も足も動かない状況でしたので、鈴木の勝ちです!」と説明。一方、優勝した鈴木はこのままメインのタッグマッチに出場するとアピール。
そのメインは昨大晦日の一騎打ちで因縁が爆発した藤田和之の小川直也がタッグ対決。「年末は熱くなりすぎた」という藤田に対し、小川は「借りは返さないといけないが、何か噛み合わない」と発言。約半年ぶりの激突でどういう試合になるのか注目されたが、ポイントは両者ともパートナーが"X"となっていた点。
鈴木は小川と組むつもりだったようだが、肝心の小川はもう1人の闘魂3S、鈴川真一を従えて入場。鈴川と小競り合いをした鈴木は「俺は藤田だ、藤田!」と訴えたが、藤田はボビー・ラシュリーと共に入場。せっかくトーナメントを優勝したのに、一番オイシイところを奪われた鈴木は無念の退場。
小川の指名により、いきなり藤田との対戦で試合が始まると、ロープに押し込んでいって小川が張り手。藤田も小川をロープに押し込むと、離れ際に強烈な張り手をお返し。鈴川がタッチを要求するが、小川は無視。だが、藤田が相手コーナーに小川を押し込むと、鈴川は勝手にタッチ。だが、鈴川のソバットや袈裟斬りチョップを不満そうな表情で受け止めた藤田は、グーパンチを叩き込むと、ダウンした鈴川に馬乗りになってパンチ。さらに強烈な蹴りで場外に蹴り出す。
その後、藤田とラシュリーは代わる代わる鈴川を痛めつけていったが、ラシュリーが控えの小川にも攻撃しようとすると、小川がパンチで迎撃。そこからリングインしてバックドロップで投げると、藤田には払い腰。小川はさらにラシュリーに足4の字固めを決めていくが、藤田がカットに入ると鈴川が襲いかかる。
だが、藤田は鈴川を子供扱い。すると小川が藤田に詰め寄っていき、両者は花道に出て揉み合う。藤田はローキックとニーリフトで小川を動けなくしてからDDTで叩き付けると、リングに戻ってグロッキー状態で座り込む鈴川にグーパンチを撃ち込んでから顔面を蹴り上げる。さらに串刺しランニングキックを叩き込んで「立て、コラ!」と怒号を浴びせるが、完全に心が折れて戦闘不能状態の鈴川を見たレフェリーが試合をストップ!
藤田はマイクを持つと「オイ、別に長いマイクしねぇよ。少しだけな。プロレス、舐めんなよ。これがプロレスだ。舐めんなよ。それだけだ。ありがとう!」とだけ吐き捨てて退場。小川は鈴川に向かって「オイ、お前よ。組むんだったらもうちょっとやってくれよ」とダメ出し。怒った鈴川が引き上げようとする小川に殴りかかっていくが、小川はビンタを叩き込んで退場。朦朧としながらも「逃げるのかよ!」と叫ぶ鈴川に「お前が出直してこい!」と吐き捨てた。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 第2回INOKI GENOMEトーナメント1回戦 30分1本勝負
○鈴木秀樹
10分46秒 ドラゴンスープレックスホールド
●定アキラ
※鈴木が準決勝進出
▼第2試合 第2回INOKI GENOMEトーナメント1回戦 30分1本勝負
○澤田敦士
7分41秒 アームロック
●将軍岡本
※澤田が準決勝進出
▼第3試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○ケンドー・カシン
6分0秒 雪崩式飛びつき逆十字固め
●ブラックゲノム
▼第3試合 第2回INOKI GENOMEトーナメント準決勝 30分1本勝負
●クラッシャー川口
6分31秒 ドラゴンスープレックス→エビ固め
○鈴木秀樹
※鈴木が決勝進出
▼第4試合 第2回INOKI GENOMEトーナメント準決勝 30分1本勝負
●鈴川真一
1分14秒 両者リングアウト
○澤田敦士
※ルールにより澤田が決勝進出
▼第5試合 IGF MMAルールマッチ 5分3R
○石井慧
判定3-0
●ペドロ・ヒーゾ
▼第6試合 第2回INOKI GENOMEトーナメント決勝戦 60分1本勝負
○鈴木秀樹
1分31秒 変形弓矢固め
●澤田敦士
※鈴木が第2回INOKI GENOMEトーナメント優勝
▼第7試合 IGFスペシャルタッグマッチ 60分1本勝負
○藤田和之/ボビー・ラシュリー
15分56秒 レフェリーストップ
小川直也/●鈴川真一
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