大一番を前に激しさを増す全日本vsバーニング!アジアタッグは35分を超す激闘に!中之上と真田は変われるのか?
全日本プロレス
RISE UP TOUR 2013
日時:5月18日(土)開始:18:00
会場:後楽園ホール
観衆:1200人
18日、後楽園ホールで行われた全日本プロレス『RISE UP TOUR 2013』開幕戦。三冠ヘビー級王座以外のタイトルを総ナメにしているバーニングだが、メインでは鈴木鼓太郎&青木篤志の保持しているアジアタッグ王座に、前王者チームである田中稔&金本浩二のジュニスタが挑戦。
後半3試合はすべて全日本vs.バーニングだったが、まずは6・2後楽園大会で行われる世界タッグの前哨戦としてジョー・ドーリングと潮崎豪がシングルで対戦。全日本ファンの後押しを受けてパワー溢れるファイトで試合を優位に進めていたドーリングだったが、最後は潮崎の気迫が上回り、豪腕ラリアットからのゴーフラッシャーで勝利。
続いて世界タッグに挑戦する一方で、6・30両国大会では諏訪魔の持つ三冠ヘビー級王座に挑戦するチャンピオン・カーニバル2013の覇者である秋山準と、6・2後楽園大会で大和ヒロシの挑戦を受ける世界ジュニア王者の金丸義信。この秋山&金丸と諏訪魔&大和がタッグで激突。試合は諏訪魔の怪物的な暴れっぷりが爆発し、秋山&金丸を2人まとめてジャーマンで投げると、秋山からバックドロップホールドで完璧な3カウントを奪って勝利した。
これで全日本vs.バーニングは1勝1敗。迎えたメイン。挑戦者・金本は喧嘩腰で青木に詰め寄っていく。金本は徹底して青木の左足を攻撃していき、必殺のアンクルホールドにつなげようとするが、青木も隙あらば腕十字で切り返そうとする。一方、首を負傷している稔は場外戦で首を攻撃されて苦しい状況に。それでも鼓太郎のビットをかわし、ファンネルをキャッチした稔はロープの間にいる鼓太郎にドロップキック。
20分が過ぎ、ついに金本がリング中央で青木をアンクルホールドに捕らえていき、稔が鼓太郎のカットを阻止したが、青木は懸命にロープに脱出。さらにジュニスタの同時プランチャをかわしたバーニングは、素早くリングに戻ると逆にトペを同時発射。だが、リングに戻っての合体攻撃を阻止したジュニスタは、金本が青木に雪崩式キャプチュード→稔がフルネルソンバースト→金本がムーンサルトプレス→稔が雪崩式ダブルアーム・スープレックスからバズソーキックと波状攻撃。
この攻撃を凌いだ鼓太郎は30分過ぎに、アクシズからのエンドレスワルツを狙うが、稔は何度抑え込まれても肩を上げていく。さらに鼓太郎も稔の雪崩式ブレーンバスターを切り返せば、稔も鼓太郎のレクイエムを丸め込んで阻止。そこからついに伝家の宝刀ミノルスペシャルが決まったが、金本を引きずりながら青木がカット。
青木はさらに稔をスパイラルポセイドンで叩き付けてから金本を場外へ。鼓太郎はビッグベンエッジ、ブルーディスティニー、アッパー掌底で追い込むが、稔は意地で切り抜ける。しかしランニングエルボーからのローリングエルボーを叩き込んだ鼓太郎は、タイガードライバーを完璧に決めて35分を超える熱戦に終止符を打った。
鼓太郎&青木が初防衛に成功すると、すぐにリングに上がってきた挑戦表明したのがカズ・ハヤシ&近藤修司のTEAM246。TEAM246はこの日、L/R入りした中之上靖文と組んで、船木誠勝&河野真幸&助っ人・冨宅飛駈のSOAと対戦。
自分を変えるためにL/R入りした中之上は、グリーンのラインが入った黒いタイツとシューズを新調し精悍さを増したが、試合でも先発を買って出て船木を指名すると、船木のミドルキックをキャッチ。そこからエルボードロップを落とすが、かわした船木は蹴っていく。しかし中之上もかわしてみせ、そこから船木をロープに押し込むと張り手。
場内がどよめくが、ここから船木の攻撃が一気に厳しくなる。ローキックの連打で中之上を何度もダウンさせると、そこからSOAは中之上を捕まえて代わる代わる攻撃。"いつもの中之上"状態に戻ってしまうと、カズと近藤は安易にカットに入らない。それでも中之上が脱出出来ず、ついにカットに入ったカズだが、中之上にストンピングを落として檄を飛ばす。冨宅の逆エビ固めに中之上が捕まると、カズと近藤は場外に出てセコンドのように中之上に檄を飛ばす。
この期待に応えようと必死にロープに逃れた中之上は、冨宅にミサイルキックを返すとようやくタッチ。カズは怒濤の反撃に出るが、冨宅がうまく近藤との同士討ちを誘い込む。すると中之上が入ってきて船木のハイキックをかわしてランニングネックブリーカー。だが、船木が蹴りで形勢逆転すると、SOAは連係攻撃で追い込んでから河野がファルコンアロー。
だが、カウント2で返した中之上は何度も河野のランニングニーをかわした上、それでもランニングニーを狙う河野を正面からキャッチ。ならばと河野はジャックハマーで叩き付けるが、カウント2で返した中之上は突進してくる河野をかわしてダブルアーム・スープレックス。河野は突進してきた中之上をフロントキックで迎撃すると二ーを叩き込む。これもカウント2で返した中之上だが、河野はダメ押しのジャイアント・ニードロップを投下して3カウント!
玉砕した中之上は大の字に倒れたまま。しばらくそんな中之上を見つめていたカズと近藤だが、手を貸すことも言葉をかけることもなく中之上を置いて退場。中之上のさらなる奮起を期待してのことだろう。
5月下旬から約1カ月イギリス遠征が決まっている真田聖也。迷いが見られる最近の真田だが、今大会ではヘビー級となって出場した今年のチャンピオン・カーニバルで準優勝という結果を残したKAIと対戦。
思えば真田の不振はKAIの復帰戦となった3・17両国大会で敗れた時から始まったが、この日はまず真田が張り手。しかしすぐに張り手を返したKAIはフロントキックで場外に追いやると、矢のようなトペを発射。さらに荒々しい場外攻撃で真田を追い詰める。
真田もリングに戻ろうとする真田の背後からヒザに低空ドロップキックを叩き込むと、奈落式ドラゴンスクリューを決め、そこから徹底的にKAIのヒザを攻撃していく。だが、足4の字固めを決めさせなかったKAIは、強烈な張り手を叩き込むとロープに飛び乗ってのジャンピングキッ。真田も何とか反撃しようとするが、KAIは豪快なパワーボムで叩き付けると、一気に両羽根折り顔面絞めで絞め上げてタップを奪った。
わずか5分で決着をつけたKAIが「真田! 会社が色々あって大変だけどこういう時こそ全日本生え抜きの俺たちが頑張らなきゃいけないんじゃないか! 真田、(※頭を指差して)ここじゃないんだよ! (※胸を叩いて)ここだろ! カナダから帰ってきたら、またここで熱い試合やろうぜ」と檄を送ると、真田も握手に応じた。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○大森隆男
10分18秒 アックスボンバー→片エビ固め
●渕正信
▼第2試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
曙(フリー)/浜亮太/●SUSHI
8分53秒 バンビ・デス・ショット→片エビ固め
MAZADA(東京愚連隊)/○バンビ・キラー/ドラガン・オケッチ
▼第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
船木誠勝/○河野真幸/冨宅飛駈(パンクラスMISSION)
10分42秒 ジャイアント・ニードロップ→片エビ固め
カズ・ハヤシ/近藤修司/●中之上靖文
▼第4試合 チャンピオン・カーニバルAFTER THAT シングルマッチ 30分1本勝負
●真田聖也
5分01秒 両羽根折り顔面絞め
○KAI
▼第5試合 世界タッグ前哨戦 チャンピオン・カーニバルAFTER THAT シングルマッチ 30分1本勝負
●ジョー・ドーリング
11分40秒 ゴーフラッシャー→片エビ固め
○潮崎豪(バーニング)
▼第6試合 三冠&世界タッグ&世界ジュニア前哨戦 タッグマッチ 45分1本勝負
○諏訪魔/大和ヒロシ
13分08秒 岩石落とし固め
●秋山準(バーニング)/潮崎豪(バーニング)
▼第7試合 アジアタッグ選手権試合 60分1本勝負
[王者組]○鈴木鼓太郎(バーニング)/青木篤志(バーニング)
36分00秒 タイガードライバー→エビ固め
[挑戦者組]●田中稔/金本浩二(フリー)
※第92代王者組・鼓太郎&青木が初防衛に成功
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