デビュー20周年記念試合で大谷と一騎打ちを行い、敗れた田中「俺はいつか存在でも、強さでもあなたを超せてみせる」

130504_Zero1-1.jpgプロレスリングZERO1
BIG BANG
~田中将斗20周年記念大会~
日時:5月4日(土・祝)開始:12:00
会場:後楽園ホール
観衆:非公開

 4日、後楽園ホールで行われたプロレスリングZERO1『BIG BANG 〜田中将斗20周年記念大会〜』。メインでは現NEVER無差別級王者の田中将斗が、デビュー20周年記念試合として盟友・大谷晋二郎と久し振りの一騎打ちを行った。

 田中からの指名を受諾した大谷はリング中央であぐらをかいて座り、田中の入場を待つ。すると田中は火祭り刀を手に入場。さらに田中の名前がコールされると、まるで鏡合わせのように大谷も弾丸ポーズ。
 大谷は序盤から田中の右腕を徹底的に攻撃。しかし大谷を場外に連れ出し、客席に叩き付けた田中はリング下からテーブルを取り出すと、リングサイドにセット。エルボーを叩き込んでからテーブルの上に大谷を寝かせた田中は、コーナー最上段からスーパーフライを投下してテーブルクラッシュ。
 大谷は「何が20周年だ、コラ」と叫びながらラリアットを狙った田中の右腕にフロントキックを叩き込んで迎撃。それでも田中はラリアットでなぎ倒すと、ジャンピングエルボー。大谷もバックを取りジャーマンで投げ捨てるが、すぐに立ち上がった田中はショートレンジラリアット。田中はスイングDDTで叩き付けるが、大谷は「負けるかぁ」と立ち上がって、田中のラリアットを腕へのフロントキックで迎撃してからカウンターのレッグラリアットを叩き込んでから腕固め。
 しかし田中もマジックスクリューからスーパーフライを投下。これを剣山で迎撃した大谷だが、田中は垂直落下式ブレーンバスター2連発から今度こそスーパーフライ。スライディングDをニーリフトで迎撃した大谷だが、田中はラリアットを返す。さらに後頭部ラリアット→正面からのラリアットでなぎ倒すと、スライディングD。これをかわした大谷はジャーマン。だが、すぐに立ち上がった田中はスライディングD。これもかわした大谷はドラゴンスープレックスで投げるがカウントは2。
 田中はダイヤモンドダストを狙うが、逆にコーナーに追いかけていった大谷は、久し振りに雪崩式フランケン! 田中は回転エビ固めで切り返すがカウントは2。さらに田中をコーナーに乗せた大谷は雪崩式ドラゴンスープレックスを狙う。田中が必死に踏ん張ると、大谷は雪崩式ジャーマンにスイッチ!
 続けて立ち上がった田中の背後からミサイルキックを発射。そしてスパイラルボムで叩き付けるがカウントは2。20分を経過し、再び腕固めに捕らえた大谷。これのロープに逃れた田中は大谷のドラゴンスープレックスを堪える。すると大谷は「勝負だ、田中!」と叫んでエルボー合戦を仕掛ける。
 真正面からお互いに渾身のエルボーを打ち合うと、田中がワンツーエルボー。大谷も張り手を返すが、田中はローリング式の掌底からショートレンジラリアットでなぎ倒すと、満を持してのスライディングD。しかし大谷もカウント2で返す。田中の突進とエルボーを袈裟斬りチョップで迎撃した大谷は水面蹴りから投げ捨て式ドラゴンスープレックス2連発。これもカウント2で返した田中だが、大谷は必殺のスパイラルボムで叩き付けて3カウントを奪った。

130504_Zero1-2.jpg 両者大の字にしばらく倒れたままの激闘だったが、大谷は倒れたまま田中に拍手を送ると、「田中」コールを促す。立ち上がった田中は大谷に向かって一礼すると「大谷さん、今日はどうもありがとうございました。俺とZERO1とのはじての接点でインパクトがあったのは、ここにいる大谷晋二郎という存在があったから。いつまでも強さの象徴、団体の象徴でいとってください。俺はいつでもあなたを追う気持ちでいるから。俺の目標はあなたです! 俺はいつか存在でも、強さでもあなたを超せてみせる」と言うと、大谷と握手をして抱擁。さらに「今日の対戦相手が大谷晋二郎でつくづくよかったなと思います。勝ち続けることは難しい。俺はずっとあなたの背中を見て突っ走っていく。抜くことはたやすいことやけど、ずっと背中を見続けていくことを絶えず頑張ります。ZERO1も僕もまだまだ頑張ります。応援よろしくお願いします。いくぞー! いくぞー! スリー、ツー、ワン、ゼロワーン!」で記念大会を締めくくった。
 また、この日黒田哲広、リッキー・フジと組んで、金村キンタロー&BADBOY非道&保坂秀樹と"田中将斗デビュー20周年記念試合"として対戦した田中の師である大仁田厚は「この6人は仲間です。そして田中も仲間です。これはウソじゃないです。20年間、アイツはまったく変わることもなく、俺のことを嫌うこともなく、『20年間ありがとうございます』と言ってくれました。田中選手、20周年おめでとうございますっ!」を祝福のメッセージをリング上から送った。

130504_Zero1-3.jpg 2012年の『天下一Jr.』を制した上、アメリカでZERO1-USAジュニア王座を奪取したジョナサン・グリシャムが、菅原拓也の持つインターナショナルジュニア&NWAジュニアヘビー級王座に挑戦。菅原は勝手に4冠戦をアピールしたが、今この2人の対戦がZERO1ジュニアの頂上対決なのは間違いない。
 ジョナサンは序盤から変幻自在の入り方をしてのアームドラッグで面白いように菅原を投げていくと、場外に出た菅原に対して場外ダイブにいくと見せかけてのフェイントから、エプロンをダッシュしてコーナーに飛び乗ってのケブラーダ。リングに戻った菅原はニークラッシャーからのドラゴンスクリューでジョナサンの足を殺していく。さらにカウンターの低空ドロップキックから足4の字固めに捕らえた菅原だが、ジョナサンは何とかロープに脱出。
 その後も菅原はねちっこくジョナサンの左ヒザを攻撃していくと、バックの取り合いからRKO。さらに十三不塔を狙うが、ジョナサンは卍固めで切り返そうとする。これを十三不塔で切り返そうとした菅原だが、丸め込んでいったジョナサンは菅原の左腕を蹴り上げると、そこから卍固めへ。ロープに逃れた菅原はT・C・Oで叩き付けるがカウントは2。ならばとランニングエルボーを叩き込むが、これもカウントは2。
 ソバットから延髄斬り、そしてブレーンバスターを狙った菅原だが、ジョナサンはウラカン・ラナで切り返す。辛くもカウント2で返した菅原だが、ジョナサンは投げ捨てジャーマンからランニングエルボーをお返し。
 さらにジャーマンで投げていったがカウントは2。さらに立ち上がろうとする菅原の上にシューティングスタープレスを投下して3カウントを奪い、ZERO1-USAジュニアと天下一ジュニアのベルトに加え、インターナショナルジュニア&NWAジュニアヘビー級の、まさしく"4冠王"となってみせ、NWFのメンバーから祝福を受けた。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 ZERO1vsNWF 8人タッグマッチ 30分1本勝負
KAMIKAZE/日高郁人/●横山佳和/間下隼人(リアルジャパン)
10分52秒 ラ・マヒストラル
クレイグ・クラシック/セバスチャン・コンクリート/○ジェイソン・ニュー/マーク・コフィー

▼第2試合 ZERO64vsNWF シングルマッチ 30分1本勝負
●藤田峰雄
8分25秒 ヨーロピアンクラッチ
○ジャック・アンソニー

▼第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負
佐藤耕平/○崔領二
16分52秒 那智の滝
植田使徒/●小幡優作

▼第4試合 田中将斗デビュー20周年記念試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
○大仁田厚(フリー)/黒田哲広(アパッチプロレス軍)/リッキー・フジ(K-DOJO)
13分11秒 サンダーファイヤーパワーボム
金村キンタロー(アパッチプロレス軍)/BADBOY非道(フリー)/●保坂秀樹(フリー)

▼第5試合 インターナショナルJr&NWAJrヘビー級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]●菅原拓也(フリー)
13分5秒 シューティングスタープレス→片エビ固め
[挑戦者]○ジョナサン・グリシャム
※菅原が防衛に失敗。ジョナサンが新王者となる

▼第6試合 ZERO64vsNWF 6人タッグマッチ 60分1本勝負
曙(フリー)/関本大介(大日本)/●菅原拓也(フリー)
13分18秒 ハイアングルパワーボム→エビ固め
○ジェームス・ライディーン/マイバッハβ/タマ・ウィリアムス

▼第7試合 田中将斗デビュー20周年記念試合 スペシャルシングルマッチ 60分1本勝負
○大谷晋二郎
23分41秒 スパイラルボム→エビ固め
●田中将斗

このページの先頭へ
コラム女子プロレス団体『FEATURES』
スターダム世IV虎の番長日記
はるか悠里の格闘アイドル育成計画
スターダム須佐えりの初勝利への道
月別アーカイブ
団体