高校生になった里歩を下した奈苗がリング上で熱唱!15年ぶりの対戦で引き分けたさくらと脇澤。再戦は15年後!?

130413_GatoMove-1.jpg我闘雲舞
春だ!リングだ!板橋大会
日時:4月13日(土)開始:18:00
会場:板橋グリーンホール
観衆:153人

 13日、板橋グリーンホールで行われた我闘雲舞『春だ!リングだ!板橋大会』。1・6板橋大会以来となる同会場でのリングを使用しての大会だが、今大会のメインでは里歩が昨年12月以来の参戦となるスターダムの高橋奈苗と一騎打ち。
 里歩のデビュー戦の相手でもある奈苗。昨年6月の10代レスラー主催興行『Teens6』以来の対戦となるが、我闘雲舞に所属しリングネームも「里歩」となり、高校生になった現在の里歩がどれだけ成長しているかを見せる一戦となった。

 試合前のボディチェックの際、レフェリーが里歩がヒザのサポーターの中に隠し持っていたハサミを発見! 2006年のデビュー戦の時も奈苗という高い壁が対戦相手ということでハサミを持っていった里歩(当時:りほ)だが、今度はあくまでも太々しく奈苗を挑発するかのようにハサミを構えて奈苗のトペを阻止。
 レフェリーに羽編みを取り上げられて憮然とした表情の里歩に対し、奈苗はグラウンドに持ち込んでヘッドロック、逆片エビ固め、変型のヒザ固めと優勢に試合を進める。だが、里歩もクロスボディをキャッチされるとDDTにスイッチ。さらにスリーパーに捕らえられても奈苗の髪の毛を掴んで脱出。
 怒った奈苗も里歩の髪を掴むが、里歩は掴んだまま揺さぶると、ヘアホイップで投げ飛ばす。奈苗は里歩の張り手をもらっても動じず、エルボー一発で吹っ飛ばすと、里歩のジャンピングニーからの「オー」も邪魔をする。怒った里歩が「オー」をやろうとする奈苗にジャンピングニーを叩き込んでからくるくるリボンを仕掛けるが、奈苗は両足を掴んで変型のアンクルホールドに捕らえる。
 徹底的に里歩の足を殺していった奈苗は、カナディアンバックブリーカーの体勢からヒザの上に里歩を叩き付けると冷蔵好爆弾。しかしかわした里歩はノーザンライト・スープレックスからそうまとうを発射。だが、後転した奈苗はそのまま逆エビ固めに捕らえる。ロープに逃れた里歩は変型の雁之助クラッチやくるくるリボンで丸め込むと、そうまとう2連発。
 それでも奈苗から3カウントは奪えない。必死で殴って行く里歩だが、またもエルボー一発で吹っ飛ばした奈苗は延髄斬りから冷蔵庫爆弾を投下して3カウント。

130413_GatoMove-2.jpg 里歩の成長は感じられたが、高橋奈苗という壁はまだまだ高いところを見せつけた奈苗は「里歩、デビュー戦の相手やらせてもらってから7年。まだ9歳のちっちゃい女の子がハサミを隠し持って私の前に現れたんですよ。7年経ってまた同じことをやったバカがいる! やるならそのハサミで私をブッ刺すくらいの覚悟で来いよ。それでも私は絶対にお前に負けない! 里歩には体格、そしてパワー、スピード、パッション! そんなものはいつか追い越されてしまうかもしれないですよ。努力次第でどうにでもなるんですよ。だけど、あんたがもっと上に行こうと思うんだったら、トップレスラーになる条件......私が持っていて、里歩にないものが1つある。それが何だか分かるか? それはリング上で歌を歌うことだー! トップになる人はみんな歌ってきているんだ! それは避けて通れないんだー! だから私は久し振りにリング上で歌を歌います」と言うと、『限界のうた』をアカペラで歌い出す。
 まさかの展開に場内が唖然とする中、途中から曲に乗ってさくらえみが入ってきて夢のデュエットが実現! 最後の最後まで奈苗に持っていかれてしまった里歩だが、出場全選手がリングに上がると、「ここにいるみんなに負けません! 歌が何なんだー! さくら、奈苗、米山、脇澤、豊田! 歌わなくて悪いかー!」と大先輩たちを呼び捨てにして、あくまでも自分の道を突き進むことを宣言した。
 この日から投票が実施された総選挙の結果次第では、我闘雲舞の4thシングル『ガンバレ! 2013』のセンターを務めることになるのだが、果たして里歩はどうするのだろうか?

130413_GatoMove-3.jpg さくらえみはこれが我闘雲舞初参戦となるスターダムの脇澤美穂と、約15年ぶりに対戦。この15年の間にさくらは元川恵美からさくらえみとなり、自身で団体を立ち上げた。一方、2011年に10年ぶりに復帰した脇澤は今や"ベノムアームの伝道師"としてプチブレイク。
 いきなりドロップキックの相打ちから始まると、さくらは「私は15年前と違う!」と叫んでから奇声をあげながらのヘアホイップ。だが、脇澤もさくらの耳元で奇声をあげるとドロップキックをお見舞い。足4の字固めに捕らえた脇澤。セコンドと観客が両選手への声援を送る光景は、団体対抗戦を彷彿させ全女時代とは違う風景。
 さらに"さくらが知らない脇澤"として最も特徴的なのがベノムアームだが、さくらはベノムアームって何だよ」とつぶやきながら徹底して脇澤のベノムアームを食らわない。ジャイアント・バックブリーカー、ドラゴンスリーパー、ダブルアーム・フェースバスターで脇澤を追い込んでいったさくらはさくらえみ70キロをお見舞い。
 脇澤もさくらを場外に突き落としてのプランチャから、ミサイルキック、フィッシャーマンズ・スープレックスで反撃に出るが、さくらも熟女式グラビア固めを披露。ならばと雪崩式フランケンを決めた脇澤は、ついにベノムアームでさくらを捕らえると、クローホールドSTOからフィッシャーマンバスター。だが、ダイビング・ボディプレスを剣山で迎撃したさくらはタイガードライバー。
 あっという間に時間が過ぎ、残り試合時間がわずかになると、さくらはラ・マヒストラル、脇澤はバックスライド・フロム・ベノムとお互いのフィニッシュホールドを狙って目まぐるしい攻防を展開。ようやく脇澤がバックスライド・フロム・ベノムを決めたところで15分時間切れドローのゴングが鳴らされた。試合後、コメントスペースで脇澤が「もう一度機会があったら。15年後に」と発言。それを伝え聞いたさくらは「おめーが続けてんのかよ? おめー、続けてんだなと思いながら私は一生やるので、また15年後に(笑)」と15年後の再戦を約束した(?)。

 また、その脇澤と4・29スターダム両国国技館大会で一騎打ちを行う豊田真奈美は、この日666の山田太郎と対戦。"豊田vs.山田"という字面でピンと来た人は全女ファンだろう。山田太郎をジャパニーズ・オーシャン・クインビー・ボムで下した豊田は、「山さん、久し振り。ちょっと面白いこと聞いたぞ。何かミックドタッグマッチトーナメントがあるらしいじゃん。山田&豊田で出場しようじゃん!」と、何と我闘雲舞の5・4板橋大会で行われるミックスド・タッグトーナメントに"山田&豊田組"で出場すると宣言した。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 シングルマッチ 10分1本勝負
○松本浩代(エスオベーション)
7分34秒 東海道落とし→片エビ固め
●「ことり」

▼第2試合 シングルマッチ 10分1本勝負
●趙雲子龍(新北京プロレス)
7分54秒 ムーンサルトプレス→片エビ固め
○マリーンズマスク(フリー)

▼第3試合 タッグマッチ 15分1本勝負
○米山香織(フリー)/円華(フリー)
9分44秒 タイ式後方回転エビ固め
●帯広さやか/デスワーム♀(UMA)

▼第4試合 シングルマッチ 15分1本勝負
△さくらえみ
時間切れ引き分け
△脇澤美穂(スターダム)

▼第5試合 シングルマッチ 15分1本勝負
○豊田真奈美(フリー)
11分34秒 ジャパニーズ・オーシャン・クインビー・ボム→片エビ固め
●山田太郎(666)

▼第6試合 シングルマッチ 20分1本勝負
○高橋奈苗(スターダム)
14分37秒 冷蔵庫爆弾→体固め
●里歩

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