愛川の引退試合の相手に奈苗と世IV虎が名乗りを挙げる!イオがトーナメントを制し、両国で赤いベルトに挑戦!
スターダム
STARDOM OSAKA STARLIGHT2013
日時:3月24日(日)開始:16:30
会場:大阪IMPホール
観衆:550人
24日、大阪IMPホールで行われたスターダム『STARDOM OSAKA STARLIGHT2013』。3・17後楽園大会で高橋奈苗はアルファ・フィーメルにワールド・オブ・スターダム王座を、夏樹☆たいよう&世IV虎は木村響子&ヘイリー・ヘイトレッドにゴッデス・オブ・スターダム王座を奪われ、4・29両国国技館大会を前にキムラモンスター軍☆に制圧されてしまったスターダム。だが、メイン終了後所属選手がリング上に集まり、円陣を組んで一致団結。両国大会に向けて巻き返しを誓った。
当初は2011年4月3日の大阪大会で行われた奈苗&愛川vs.夏樹&世IV虎が行われる予定だったが、これがグラレスラーとして最後の大阪大会となる愛川ゆず季の提案により、愛川と世IV虎が最初で最後のタッグを結成。対するは夏樹が「モンスター軍を倒すためなら組んでもいい」と奈苗に向かって言ったこともあり、スターダムでは初めて復活するパッション・レッド!
愛川が世IV虎を呼び込んでサンドイッチ・パイパイアタックを決めたり、世IV虎が「愛川!」と叫べば奈苗がロープに飛んだところで愛川がエプロンから蹴っていき、すかさず世IV虎がショルダータックル。さらに奈苗の背中に愛川と世IV虎が交互にYKレッド(カカト落とし)を落としたり、世IV虎がファイアーマンキャリーで担ぎ上げた夏樹に愛川がYKレッド。そこから世IV虎が前方に夏樹を投げ捨てると、愛川のYKレッドと世IV虎のセントーンを同時投下するなど、初タッグとは思えないなかなかスムーズな連係攻撃を披露。
だが、息の合ったタッグという部分では、多少のブランクがあろうが、パッショントレインなどの合体技はもちろん、誤爆した後も慌てることなく対処出来るし、カットプレーなどはまるで長年タッグを組んできたかのように抜群。
それでも愛川は気迫溢れる表情で夏樹を蹴っていったのだが、対角線上にホイップされた夏樹はコーナーに飛び乗ると、場外の世IV虎にプランチャ。その間に奈苗が愛川に延髄斬り。戻ってきた夏樹は愛川に串刺しドロップキック。さらにパッション・レッドは愛川をナナモモ☆ダイバーで叩き付けると、夏樹がイグチボム。世IV虎がセントーンでカットしようとしたが、夏樹がかわして愛川に誤爆! そこを夏樹がレッグクラッチ・スープレックス・ホールドで投げていって愛川から3カウントを奪った。
試合後、夏樹が「今までたくさん闘ってきたけど、今日勝ったことでお前との決着ついたと思っている。ゆずポンのキックはいつも痛くて、内蔵が飛び出そうになるくらい本当に痛くて、厳しい闘いがたくさんあったけど、いつも充実していた思いでいっぱいです。もうあとは思い残すことなく、引退まで突っ走っていってほしいと思う。ありがとう」と声をかけると、愛川は号泣。
だが、そこに奈苗が「私は赤いベルトをなくしてしまって、この大阪にも何もない状態で来てしまったんですけど......でも赤いベルトがない今、両国でやることは1つしかないと思っている。分かりますよね? 私は女子プロレス界のおくり人として、愛川ゆず季を送り出すぞ!」とデビュー戦の相手に続き、引退試合の相手にも名乗りを挙げた。
そこに世IV虎が立ちはだかり、「悪いけど、高橋奈苗、テメーなんかに引退試合は譲らないから。うちはスターダムも女子プロレスも引っ張っていくんだよ。そのために両国のメインは、あいつの引退試合はうちがやるから。絶対譲れないから。そこらへん世露IV苦」と宣戦布告しながらも、愛川の引退試合の相手に名乗り挙げた。
すると愛川は「私の両国での引退の相手というのは、実は私はずっと心の中で決めています。その相手を3・31(新木場大会が)終わっての会見で発表したい」と、まだ誰と引退試合を行うか明言は避けた。
アルファに奪われた赤いベルトを両国大会で奪い返そうと、今大会では奈苗にベルト奪還を誓った紫雷イオ、惜しくもハイスピード王座奪取とはならなかった米山香織、以前から赤いベルトを狙っている松本浩代、世界レベルで活躍しているダーク・エンジェルの4選手で、挑戦者決定1DAYトーナメントを開催。
エンジェルが松本のパワーに苦しめられた末、辛くも丸め込みで勝利。するとシングル初対決というイオと米山もハイスピードな攻防をベースに熱戦を展開。しかしイオはこのトーナメント用に修得してきた変則的なスピンキックを出すと、最後はムーンサルト式ダブルフットスタンプを落としてイオが勝利。
決勝戦のカードはイオvs.エンジェルというタッグパートナー対決に。エンジェルは変則的なバックブリーカーや変型ゴリラクラッチでイオを悶絶させると、ウラカン・ラナもパワーボムで切り返して急角度のタイガードライバーで叩き付ける。何とかカウント2で返したイオはダブルニーアタック。さらにコーナーに登っていくが、エンジェルは追いかけるコーナー上で張り手を見舞ったイオは、ダブルアーム・フェースバスターで投げ捨ててからライダーキックを発射。そして米山を下したムーンサルト・フットスタンプを投下して3カウント!
試合後、早速赤いベルトを持ってアルファが木村&ヘイリーと共に登場。木村が「両国でイオが何も出来ずに無様に負けて、ピーピー泣いて、両国モンスターに花を添えているところを、お前ら絶対に観に来いよ」と挑発すると、イオは「うるせーんだよ、口だけゴリラよぉ! 私の対戦相手はお前みたいなゴリラじゃなくてよ、今、赤いベルトを巻いているアイツなんだよ! アルファ・フィーメルしか見てねぇ。お前は下がってろ!」と木村を一喝。
そしてアルファと睨み合ったイオ。かなりの体格差があるのがよく分かったが、「イオ、頼むぞ!」「ベルトを取り返せよ!」といった期待の声が観客から数多く飛んだ。するとイオは大会終了後にコメントスペースで「プレッシャーを力に変える。そういったものを経験だったり、今までいろんな出来事があったんで、もうリングに立てることだけが嬉しいので......本当に......プレッシャーなんか感じないで、応援してくれる人が1人でもいるだけで本当に嬉しいので、両国は楽しんで、応援をプレッシャーじゃなくパワーに変えて、赤いベルトをスターダムの取り戻します! 安心してください」と涙ぐみながら語った。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 6人タッグマッチ 15分1本勝負
○安川惡斗/宝城カイリ/翔月なつみ
9分11秒 ACTスペシャル→ 片エビ固め
岩谷麻優/夕陽(ZERO1野良犬道場)/●吉乃すみれ
▼第2試合 ユニット対抗戦 6人タッグマッチ 20分1本勝負
[ナナエ軍団]脇澤美穂/●須佐えり/横尾由衣
8分0秒 オメガスラム→片エビ固め
[キムラモンスター軍☆]木村響子(フリー)/ヘイリー・ヘイトレッド(フリー)/○アルファ・フィーメル
▼第3試合 赤いベルト挑戦者決定トーナメント1回戦 20分1本勝負
●松本浩代(エスオベーション)
10分33秒 ウイング・スパン
○ダーク・エンジェル
▼第4試合 赤いベルト挑戦者決定トーナメント1回戦 20分1本勝負
○紫雷イオ
11分41秒 ムーンサルト・フットスタンプ→片エビ固め
●米山香織(フリー)
▼第5試合 ~ゆずポン引退全力ファイト~プレミアム・タッグマッチ 20分1本勝負
●愛川ゆず季/世IV虎
17分26秒 レッグクラッチ・スープレックス・ホールド
高橋奈苗/○夏樹☆たいよう
▼第6試合 赤いベルト挑戦者決定トーナメント決勝戦 30分1本勝負
○紫雷イオ
15分46秒 ムーンサルト・フットスタンプ→片エビ固め
●ダーク・エンジェル
※紫雷イオが4・29両国大会でアルファ・フィーメルの持つワールド・オブ・スターダム王座に挑戦決定
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