オカダが"春男"後藤を下し、G1に続いてNJCも初出場にして初優勝!中邑&石井がタッグ王座への挑戦を表明!

130323_NJPW-1.jpg新日本プロレス
NEW JAPAN CUP 2013
日時:3月23日(土)開始:18:30
会場:後楽園ホール
観衆:2015人(超満員札止め)

 23日、後楽園ホールで行われた新日本プロレス『NEW JAPAN CUP 2013』優勝決定戦。新日本プロレス"春の祭典"NJC2013を勝ち上がり、最終戦まで駒を進めてきたのは、過去三度NJCを制している後藤洋央紀、開幕戦で中邑真輔を下して勢いそのままのデイビーボーイ・スミスJr.、GHCタッグ王者となった曲者・矢野通、そして昨年のG1に続きNJC初制覇を狙う"レインメーカー"オカダ・カズチカの4人。

 まずは後藤がジャンピング・パワーボムを武器にこのトーナメントで覚醒した感があるスミスJr.のパワーに苦しめられながらも、必殺のジャンピング・パワーボムの体勢に入ったところで脳天にエルボーを落として脱出。すかさず低空ドロップキックからここぞという時に出す秘策・後藤式で丸め込んで3カウント。決勝進出を決めた。
 続いてGHCタッグ王者にもなり、NJCでは鈴木みのるをも撃破。ノリに乗っている矢野とオカダのCHAOS対決。超満員の観客は「ヤノ・トール」コールで圧倒的に矢野を支持。思わず苦笑いを浮かべるオカダに握手を求めていった矢野だが、熟考した上応じると思われたオカダは寸前でレインメーカーポーズ。
 すると矢野もロープに押し込んでからクリーンブレイクと思わせておいて、ガットショットを見舞いながら「するわけねぇだろ!」。だが、オカダがショルダータックルで吹っ飛ばすと、矢野は場外にエスケープ。「こっち来い、オラ」と矢野が挑発すると、オカダは場外に出るが、矢野は入れ替わるようにリングイン。
 「来いよ、オラ」と挑発した矢野は、オカダがリングインしようとしたところでもう一度場外に出ようとするが、これを外道が笑顔で首を振りながら阻止。仕方なくリングに戻った矢野をオカダが攻撃。だが、矢野もオカダが早々に出したレインメーカーをかわすと、髪の毛を掴んで引き倒し、「ヤノ・トウ・ルー!」。
 さらに場外乱闘の際に素早くコーナーポストを外し、鉄柵に叩き付けられたオカダがリングに戻ってきたところで、剥き出しになったコーナーの金具に叩き付けるという頭脳作戦。さらに2回目のレインメーカーもかわし赤霧で丸め込むがカウントは2。ならばと掟破りのレインメーカーと思わせての裏霞! これも何とかカウント2で返したオカダは、一発で流れを変えるカウンターのドロップキックから新兵器レッドインクを決めて勝利。

130323_NJPW-2.jpg 今年の"春の祭典"NJC2013決勝線は4度目の優勝を狙う"春男"後藤洋央紀vs.昨年の"真夏の祭典"G1クライマックスに続き、春の祭典も制す勢いのオカダ・カズチカという顔合わせに。
 オカダは一貫して後藤の首を集中攻撃。クロスアーム式スリーパーや鉄柵に後藤の両足をかけてのDDT、さらにレインメーカーをかわされたところにヘビーレインと、かなり厳しい攻撃で後藤を追い込んでからツームストンパイルドライバーの体勢に。だが、これを踏ん張った後藤は、オカダのドロップキックを自爆させておいてラリアット。
 だが、このドロップキック、一度失敗しても二度目が成功すれば流れが変わるのが強味。エルボー合戦に打ち勝った後藤がロープに飛んだところで、今度こそドロップキックを決めたオカダは一気にレッドインクへ。だが、後藤は両手をクラッチされる前にロープに脱出。するとオカダがDIDに行こうとしたところをオモプラッタで切り返して昇龍結界!
 さらに、そこから野武士固めに移行すると、地獄車で投げ、レインメーカーをかわして牛殺し、さらに雪崩式牛殺しからの裏昇天と必殺フルコース! だが、トドメの昇天・改を狙ったところで脳天にヒザを落としたオカダは首固めで丸め込む。何とか後藤が肩を上げると、リバース・ネックブリーカーからツームストンパイルドライバーの体勢に。だが、これも踏ん張った後藤は、またもドロップキックを自爆させて後藤式!
 オカダも完全に抑え込まれる前に自ら回転して切り返すと、続いてレインメーカー。これをノータッチヘッドバットで迎撃した後藤は一気に昇天・改を狙ったが、背後に着地したオカダは後藤の後頭部にドロップキックを叩き込むと、ツームストンパイルドライバーからのレインメーカーという必殺フルコースを決めて勝利!

 昨年のG1に続き、初出場・初優勝という快挙を達成したオカダだが、マイクを向けられると「特にありません」。代わりに外道がマイクを持ち、「オイ、宣言通りだ! レインメーカーの宣言通りだ。完全復活まであと1つだ。4月7日両国国技館『INVASION ATTACK』で人類の想像を超えた、史上最強のインベーターがプロレス界の歴史を変えるぞ! そこでだ、人類の想像内の逸材にご足労願おうか」と言うと、ベルトを持った棚橋弘至がリング上へ。
 オカダが「棚橋さん、確かに1月4日東京ドームであなたに負けました。でもあなたは分かっているはずです。あれがミラクルだったってことを! 4・7両国でそれをしっかり証明します。棚橋さん、お疲れ様でした」と言い放つと、棚橋は「オカダ、お前分かってねぇな。言っておくけど、俺は生まれてから疲れたことがないんだ。何回でも言ってやる。愛とカネじゃなぁ、愛が勝んだよ!」と言い放ってナルシスポーズ。オカダもレインメーカーポーズで対抗した。

130323_NJPW-3.jpg また、第5試合で鈴木みのる&ランス・アーチャー&TAKAみちのくの鈴木軍と対戦した中邑真輔&石井智宏&邪道のCHAOS。こちらも石井が垂直落下式ブレーンバスターでTAKAを下したあと、マイクを持って「オイ、鈴木! オメーらよえぇな! オイ、俺と真輔でIWGPタッグ挑戦させろ、オラ!」とアーチャーとスミスJr.のKESが持つIWGPタッグ王座への挑戦を表明。
 すぐさまスミスJr.も入ってくると、スミスJr.はNJC開幕戦でピンフォール勝ちしている中邑に向かって、IWGPインターコンチネンタル王座に挑戦させろと要求。それを聞いた中邑は「俺たちはIWGPタッグに挑戦する。今、決まったな。スミスが俺のインターコンチに挑戦してぇらしいな。どうしよっかなぁ〜。答えはこうだ! イヤァオ!」と言い放ち、中邑はスミスJr.と、石井はアーチャーと激しく睨み合った。
 オカダがIWGPヘビーを奪取し、中邑&石井がIWGPタッグを奪取し、中邑がインターコンチを防衛すればCHAOSが新日本を制圧することになるが......。また、真壁刀義がCHAOSの高橋裕二郎と飯塚高史に奪い取られたチェーンで絞死刑にされていると、約1年前に新日本を退団した本間朋晃が登場し、真壁を救出! 「真壁を守るのはこの俺だ!」と言い放った。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
永田裕志/スーパー・ストロング・マシン/●BUSHI
10分7秒 アルゼンチンバックブリーカー
○中西学/獣神サンダー・ライガー/タイガーマスク

▼第2試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
○真壁刀義/天山広吉/小島聡
11分13秒 ラリアット→体固め
飯塚高史/高橋裕二郎/●YOSHI-HASHI

▼第3試合『NEW JAPAN CUP 2013』準決勝戦 時間無制限1本勝負
○後藤洋央紀
8分14秒 後藤式
●デイビーボーイ・スミスJr.
※後藤が決勝進出

▼第4試合『NEW JAPAN CUP 2013』準決勝戦 時間無制限1本勝負
●矢野通
10分42秒 レッドインク
○オカダ・カズチカ
※オカダが決勝進出

▼第5試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
中邑真輔/○石井智宏/邪道
14分4秒 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め
鈴木みのる(パンクラスMISSION)/ランス・アーチャー/●TAKAみちのく(K-DOJO)

▼第6試合 8人タッグマッチ 30分1本勝負
棚橋弘至/●キャプテン・ニュージャパン/KUSHIDA/アレックス・シェリー
13分22秒 ブラディサンデー→体固め
"ザ・マシンガン"カール・アンダーソン/タマ・トンガ/○プリンス・デヴィット/田口隆祐

▼第7試合『NEW JAPAN CUP 2013』決勝戦 時間無制限1本勝負
●後藤洋央紀
23分52秒 レインメーカー→片エビ固め
○オカダ・カズチカ
※オカダがNEW JAPAN CUP 2013優勝

このページの先頭へ
コラム女子プロレス団体『FEATURES』
スターダム世IV虎の番長日記
はるか悠里の格闘アイドル育成計画
スターダム須佐えりの初勝利への道
月別アーカイブ
団体