決勝戦で華名を下し、桜花がレスラー生活12年目にして初のシングルタイトルとなる初代Regina di WAVEを獲得!

プロレスリングWAVE
Sunday WAVE vol.14
日時:3月17日(日)開始:18:00
会場:新宿FACE
観衆:467人(満員)

 17日、新宿FACEで行われたプロレスリングWAVE『Sunday WAVE vol.14』。新設されるWAVEシングルベルト初代王者を決めるRegina di WAVEトーナメントだが、まずは鼻骨骨折&眼窩底骨折のアクシデントから栗原あゆみが復帰。暫定1回戦を勝ちあがった華名と改めてトーナメント1回戦を闘うこととなった。

 ゴングのあとしばし睨みあった両者はロックアップで衝突したあと、華名がアームロック、ヘッドロックに捕えていく。栗原が脱出すると、エルボーの打ち合いから栗原のドロップキックが決まる。グラウンドになると華名がアームロックでロープに這わせる。その後も華名はワキ固め。栗原は慌ててエスケープして場外に避難する。
 華名も追いかけ場外戦。先にリングに戻ろうとする華名を、栗原はドラゴンスクリューで引きずり落としストンピングを連打していく。Tommyレフェリーのチェックが入るが、栗原は攻撃の手を緩めずに痛めた右足を集中攻撃していく。華名もエスケープするとバックブローを狙うが、かわした栗原がアンクルホールド。エスケープした華名はバックブロー3連発からのネックブリーカー。ハーフダウンの栗原に顔面ローキックを見舞って形勢を入れ替えると、飛びつき腕十字を狙う。
 これを回避した栗原はドラゴンスクリュー、右足へのフットスタンプ、アキレス腱固めと勝負に出る。エスケープした華名にドロップキックを叩き込み、ノーザンライト・スープレックスを放つがカウント2。
 エルボー合戦から華名がジャーマン。キックアウトされるとワキ固めを極める。ここで華名がロシアンフックを放つが、栗原もヘッドバットでやり返すとランニングエルボー、裏投げと畳み掛ける。
 華名も腕十字に捕えると栗原はスクールボーイのようにしてカバーにいくが、キックアウトした華名がワキ固めに切り返す。崩れるとチキンウイングフェースロックへ。必死の抵抗をみせる栗原だったが動けなくなったところで、レフェリーが試合を止めた。この結果により華名の決勝進出が決定。Regina di WAVEは桜花と華名の2人に絞られた。

 続く第2試合に決勝進出をすでに決めている桜花由美が登場。1日2試合になる対戦相手との公平を期すためにGAMIとシングルマッチをおこなった。思わぬ苦戦を強いられた桜花だが、曲者GAMIに勝利し、初代Regina di WAVE取りに弾みをつけた。
 一方、敗れたGAMIは「個人的に、個人的な感想を言うと、個人的な願いを言うと、初代のレジーナは桜花に獲ってほしい。そりゃ、桜花に獲って欲しいけど、これから先のメディアへの露出、その他もろもろを考えると、華名さんが獲ってくれるほうがレジーナとしては、売り上げがいいのかな。当たり前じゃないですか! 世の中お金です! 金の切れ目が縁の切れ目。そのために私は、縁をとぎらさないためにコツコツと働いてきたんです。でも、本心から言うと桜花に獲って欲しいよ。経営者的に言うと華名さんに獲って欲しいよ。だから個人的にって言うてるやん。頑張れ。無責任やけど頑張れよ。無責任やな、すまん、頑張れ」とエールを送った。

 いよいよWAVE初のシングル女王"Regina di WAVE"を決める闘いへ。ファンが固唾をのんで見守るなか、リング中央では桜花と華名がグラウンドの攻防を繰り広げる。まずは華名のスリーパーが極まるがニアロープ。
 桜花が串刺しビッグブーツで静寂を破ると、華名もすぐにナックルパンチ、ランニングキックで応戦していくが、桜花は寸前で回避してビッグブーツをお見舞いする。華名は追撃を許さず腕十字に捕えるが、桜花もエスケープ。するとハーフダウンの桜花の側頭部にキックを一発。そしてチキンウイングアームロックに捕らえていく。
 脱出した桜花がビッグブーツ、ダイビング・ボディーアタックと攻め込みブラディーEXへ。ここからは一進一退となる。桜花のストレッチマフラー、華名のアンクルホールド、桜花の投げっぱなしジャーマン、華名のアンクルホールドとめまぐるしい展開のなか、華名がランニングキックを顔面にヒットさせて腕十字へとつなげる。
 エスケープされると華名はキックで攻め込むが、桜花もビッグブーツで応戦。華名もすぐにヒップアタックを叩き込み、ロシアンフック、バックスピンキックと続けるが、攻めた華名もダメージが大きくカバーにいけず。エルボーを打ち合いながら両者ともに立ち上がると、華名が先手を打って飛びつき腕十字。桜花も脱出してネックハンギングボムを放つが、キックアウトした華名がもう一度、腕十字を狙う。エスケープされるとアームロックへ。
 脱出した桜花がタイガースープレックスからの顔面蹴り。華名もカウンターのバックブローからバックスピンキックを放つ。桜花の垂直落下ブレーンバスターはカウント2。エルボーの相打ちから華名がバックスピンキックで切り込み、一気に攻め込もうとするが、桜花はカウンターのビッグブーツで迎撃。足をバタつかせる華名を強引にカバーし、3カウント! その瞬間、初代レジーナの 桜花由美が誕生した。試合前から舌戦を繰り広げていた両者だったが、試合が終わればノーサイド。華名は握手を求めてリングを降りた。

 認定証&トロフィーの授与のあと、二上代表からReginaのベルトが贈呈された桜花は「獲ったぞ〜! ありがとうございます。あー、プロレスをはじめて12年、はじめてシングルのベルトを巻きました。今まで本当にベルトに縁がなくて、こないだOZのタッグのベルトを獲ったんですが1回目の防衛戦で獲られてしまいました。本当は防衛して今日もベルトを獲って二冠王になってWAVEのトップ象徴になりたいと思ったんですけど、残念ながらシングルだけになってしまいました。だけどレジーナになれて本当にうれしいです。まだ歴史がぜんぜんない初代なので、まだこのベルトの価値がないんですけど、これからいっぱいいろんな人と防衛して、このレジーナのベルトをプロレス界のトップのベルトにしたいと思うので、皆様応援のほどよろしくお願いします」とアピールした。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 Regina di WAVEトーナメント1回戦 時間無制限1本勝負
○華名
14分16秒 チキンウイング・フェースロック
●栗原あゆみ

▼第2試合 WAVE of WAVES 時間無制限1本勝負
○桜花由美
15分55秒 ビッグブーツ→片エビ固め
●GAMI

▼第3試合 Blue WAVE 20分1本勝負
○中川ともか
8分8秒 120%スクールボーイ
●山縣優
※もう1人は春日萌花

▼第4試合 コミカルWAVE 20分1本勝負
○渋谷シュウ/チェリー
14分10秒 ジャックナイフ式エビ固め
水波綾/●旧姓・広田さくら

▼第5試合 NEO Scramble WAVE 20分1本勝負
○大畠美咲/藤本つかさ
14分38秒 ブルーダリア
●志田光/朱里

▼第6試合 Regina di WAVEトーナメント決勝戦 時間無制限1本勝負
○桜花由美
15分4秒 ビッグブーツ→片エビ固め
●華名
※桜花が初代Regina di WAVEとなる

【記事提供/プロレスリングWAVE】

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