近藤を相手に総合格闘技ラストマッチを闘い抜いた金原は「UWFとは何か」に答えを出す!鈴木はナイマンに逆転勝ち
金原弘光プロデュース興行
U-SPIRITS again
日時:3月9日(土)開始:18:00
会場:後楽園ホール
観衆:1395人(満員)
9日、後楽園ホールで行われた金原弘光プロデュース興行『U-SPIRITS again』。2011年11月16日に開催された金原弘光デビュー20周年興行『U-SPIRITS』の第二弾として、いわゆる"U系"の選手が再び一同に会したのだが、大会オープニングで金原は「前回のU-SPIRITSを開催してからUWFとは何かを考えました。UWFとは何か、それはよく分かりませんが、今日の大会が終わったら1つの答えが出ると思います」と挨拶した。
パンクラスのテーマ曲である『ハイブリッド・コンシャス』で入場した近藤のセコンドには鈴木みのるをはじめ、冨宅飛駈、高橋義生、佐藤光留、さらに現在はGARABAK所属のKEI山宮もつく。対する金原のセコンドには盟友・高山をはじめ、松井大二郎、垣原賢人、ハンス・ナイマン、高阪剛のほかにもゲストとして来場した成瀬昌由、佐野巧真、上山龍紀の姿も。まさしくUインター&リングスvs.パンクラスの全面対決という雰囲気に包まれた。
金原は黒のショートタイツにUWFの文字が入ったレガース、近藤は青いショートタイツに青いレガースと、お互いに懐かしい格好で相対する。金原は得意の蹴りを積極的に出していくが、近藤は久しぶりの掌底の試合にもかかわらず、金原と真っ向から打ち合い、久しぶりに足関節も積極的に狙いにいった。
金原はかなり鼻血を出し、近藤の足首固めに苦しめられて何度もロープエスケープに追い込まれたが、20分間、最後までバチバチの打撃戦と見応えのあるグラウンドの攻防を展開。フルタイム闘い抜いた末、残りポイント5-1で近藤の勝利となった。
総合格闘技ラストマッチで完全燃焼した金原は、「UWFは僕は総合格闘技を作ったと思います。ここにいる選手一人一人が苦しい思いをして作ったと思います。鈴木さんがまず門を開けてくれて、みんながその実験に参加してくれて、みんな本当にありがとうございました。UWFとは何か? プロレスであり、総合であり、UWFはUWFです」とオープニングで言った通り、「UWFとは何か?」という疑問に対して1つの答えを出し、場内は「UWF」コールに包まれた。
前回の『U-SPIRITS』で金原と対戦し、久し振りにレガース姿を披露として話題になった鈴木みのるは、リングス創世記から活躍した後PRIDEにも参戦したハンス・ナイマンと対戦。53歳となったナイマンだが、そのゴツゴツとした身体から放たれるオーラは今でも殺気十分。対する鈴木はシューズこそレスリングシューズだが、何とレガースとニーパットを装着せず、蹴りとヒザでの攻撃を封印した状態でナイマンとやり合うつもり。
開始早々、途中で蹴りの軌道が変わる"ナイマン蹴り"を惜しみなく出していくナイマンに対し、紙一重のところでかわしてみせた鈴木だったが、コーナー際で鈴木を押し潰したナイマンは胴絞めスリーパーに捕らえる。この試合のみ5分2R制だったため、辛くも1R終了のゴングに救われた鈴木。
2R開始早々、顔面をナイマン蹴りがかすめた鈴木は、ナイマンをロープに押し込むとブレイクを無視してアームロックで絞め上げる。完全に不意を突かれたナイマンは苦痛で顔を歪ませると、なおも「来い、来い!」と挑発した鈴木に対して怒りのヒザ蹴りをレバーに叩き込んでダウンを奪う。
苦しそうにしながらも立ち上がった鈴木だが、ナイマンはさらに右ハイキックを叩き込んで続けてダウンを奪う。カウント8まで休んで立ち上がった鈴木は、なおも蹴っていくナイマンの蹴り足をキャッチするとアキレス腱固めへ。ロープに手を伸ばすナイマンだが、鈴木はリング中央まで引っ張ってきて改めてアキレス腱固めを極めてギブアップを奪った。
試合前から長年のリングスvs.パンクラスの因縁を引きずるようにやり合った両者だったが、試合後はガッチリと握手。お互いに肩を組んで記念撮影に応じたり、鈴木がリングを降りる際にナイマンがロープを開ける場面は、ある意味で歴史的瞬間とも思える場面だった。
現在も総合格闘技界の第一線で活躍するアライアンスの菊野克紀が、パンチではなく掌底を使わなければいけないUルール初挑戦。対するはパンクラス生え抜き第1号選手で、最近ではプロレスのリングでも活躍するパンクラスismの伊藤崇文。
菊野のセコンドには師匠・高坂剛の姿も。一方、伊藤のセコンドにはミノワマンがつく。独特な構えで前に出る菊野は伊藤のタックルを切ると、いきなり前に出て左の掌底をフック気味に放つ。これが伊藤の顔面にクリーンヒットしてダウン!
必死に立ち上がろとする伊藤だが、完全に効いてしまい足元がおぼつかないためレフェリーがストップ! まさしくパンクラスの創世記を彷彿させるような一撃必殺による秒殺劇で菊野が劇的な勝利を収めた。
現在もUルールを採用した『ハードヒット』を主催し、「現在進行形のUの末裔」を自負する佐藤光留は、UインターやPRIDEで活躍した後、今やプロレス界の帝王と呼ばれる高山善廣と対戦。スーパーヘビー級vs.ジュニアヘビー級ということで、もの凄い体格差がある中、光留は容赦なくインローを叩き込んだり、バックを取られてもビクトル投げからのアンクルホールドで切り返してみせる。だが、強烈なニーリフトで光留の動きを止めた高山は、スロイダー2連発から、ゲーリー・オブライトばりの投げ捨てジャーマンで光留をKOしてみせた。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 新生UWF同期対決 U-SPIRITSルール 15分1本勝負
●冨宅飛駈(パンクラスMISSION)【0D1E0P】
8分46秒 変形足首固め
○長井満也(ドラディション)【0D0E0P】
※特別レフェリー:垣原賢人
▼第2試合 パンクラスvs.Uインター門番対決 U-SPIRITSルール 15分1本勝負
○KEI山宮(GRABAKA)【0D0E1P】
15分フルタイム ポイント4-1
●松井大二郎(フリー)【2D1E1P】
▼第3試合 レジェントvs.ニュージェネレーション U-SPIRITSルール 15分1本勝負
○高山善廣(高山堂)【0D1E0P】
4分26秒 ジャーマン→KO
●佐藤光留(パンクラスMISSION)【0D0E0P】
▼第4試合 Uイズム伝承 U-SPIRITSルール 15分1本勝負
●伊藤崇文(パンクラスism)【0D0E0P】
29秒 掌底→KO
○菊野克紀(アライアンス)【0D0E0P】
▼第5試合 狂犬対決 U-SPIRITSルール 15分1本勝負
○高橋義生(フリー)【0D3E0P】
6分29秒 ヒザ蹴り→KO
●山本喧一(フリー)【0D0E0P】
▼第6試合 パンクラスvs.リングス レジェンド対決 U-SPIRITSルール 5分2R
○鈴木みのる(パンクラスMISSION)【2D0E0P】
2R 1分52秒 アキレス腱固め
●ハンス・ナイマン(リングス・オランダ)【0D0E0P】
▼第7試合 金原弘光 総合格闘技ラストマッチ U-SPIRITSルール 20分1本勝負
●金原弘光【0D4E0P】
20分フルタイム ポイント0-4
○近藤有己(パンクラスism)【0D0E0P】
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