新日本41年目の旗揚げ記念日を勝利で飾った棚橋に対し、デヴィットはイライラ!CHAOSと鈴木軍の抗争激化イヤァオ!
新日本プロレス
旗揚げ記念日
日時:3月3日(日)開始:18:30
会場:後楽園ホール
観衆:2015人(超満員札止め)
3日、後楽園ホールで行われた新日本プロレス『旗揚げ記念日』。昨年創立40周年を迎えた新日本プロレスだが、41年目に突入する旗揚げ記念日のメインは、現IWGPヘビー級王者の棚橋弘至と現IWGPジュニアへビー級王者のプリンス・デヴィットの2人が務めた。
2・3後楽園大会でタッグマッチとはいえジュニアヘビー級のデヴィットにピンフォール負けしている棚橋。それだけにいつもは判官贔屓もあって相手選手への声援が多く飛ぶのだが、この日は「レッツゴーデヴィット」コールを「棚橋」コールが打ち消すという逆転現象。
さらにノータッチトペコンから場外戦となったデヴィットは、珍しくイスを持ち出すと制止するレフェリーを振り払ってからそのイスを思い切り棚橋に振り下ろすというラフファイトに出る。目には目をとばかり棚橋もロープに押し込んでいってクリーンブレイクと見せかけて太陽ブローを叩き込むが、これには場内からブーイング。
そして棚橋の串刺し攻撃をエプロンに出てかわしたデヴィットがロープ越しにジャンピングキック。これをキャッチした棚橋はドラゴンスクリュー。さらに場外に出たデヴィットに、コーナーに登った棚橋はハイフライフロー式プランチャを投下。だが、デヴィットも棚橋の串刺し式クロスボディをかわすと側頭部へのドロップキックから、立ち上がろうとする棚橋にダイビング・フットスタンプ。さらにリバース・ブラディサンデーで叩き付ける。
棚橋もグラウンド・ドラゴンスクリューからテキサス・クローバー・ホールドに捕らえるが、デヴィットはロープに脱出。ハイフライフローを剣山で迎撃したデヴィットは。その腹部にダイビング・フットスタンプ。ドリームキャストからブラディサンデーを狙ったデヴィットだが、棚橋はダルマ式ジャーマンで切り返す。
スリングブレイドルは逆にデヴィットがエビ固めで抑え込んだが、辛くもカウント2で返した棚橋はクロスボディ式のハイフライフローから盤石の体勢で正調ハイフライフローを投下して3カウント。熱戦を終え、棚橋がデヴィットを激励しようとすると、何とデヴィットが棚橋を突き飛ばし、何と止めに入った盟友・田口隆祐まで突き飛ばすという暴走っぷり。田口を手で制し、ジュニアのベルトを荒っぽく受け取ったデヴィットは棚橋を睨み付けながら退場。
新日本ジュニアのプリンスとは思えぬ荒れようだったが、デヴィットはコメントスペースで「今日の結果は負けだが、棚橋と闘って十分勝てると思っていた。自分はIWGPジュニアのチャンピオンであり、Apollo55でジュニアのタッグを取り戻し、すぐにヘビー級のチャンピオンに挑戦してやる。棚橋を倒してあのベルトを獲り、自分が世界一のレスラーであると証明する」とヘビー級王座狙いを宣言。一方、エアギターでハッピーに大会を締めた棚橋は「今日、旗揚げ記念日で新日本プロレスは41年目の新しい一歩を踏み出しました。これからも丁寧に、丁寧に一歩ずつ新日本プロレス上がっていきたいと思います」とアピールした。
この日はCHAOSvs.鈴木軍の二番勝負と言ってもいいカードが組まれた。1つはオカダ・カズチカ&石井智宏&邪道&外道vs.鈴木みのる&デイビーボーイ・スミスJr.&TAKAみちのく&真霜拳號のイリミネーションマッチ。
鈴木軍はこういう試合形式に慣れているTAKAが試合巧者ぶりをいかんなく発揮。さらにセコンドについたタイチも介入して試合を優位に進める。だが、オカダがTAKAの目潰しを食らいながらもカウンターでフラップジャックを決めると、そこから足極め式キャメルクラッチに捕らえてギブアップを奪いCHAOSが先制。
ところが、そこからスミスJrが大暴れし、邪道からシャープシューターでギブアップを奪うと、続けて外道をライガーボムで叩き付けて3カウント。だが、2・3後楽園大会での田中将斗との名勝負からファンの評価がウナギ昇りの石井がラリアットでスミスJrの巨体を吹っ飛ばしてOTRで失格にさせると、真霜がうまく石井をエプロンに追いやって叩き落とそうとする。だが、踏ん張った石井は逆にブレーンバスターを狙う。辛くもエプロンに着地した真霜が真剣を放つと、石井がラリアットで相打ちに持ち込み、そのまま両者場外に転落して失格。
残る派鈴木とオカダ。2・10広島大会に続いて一騎打ち状態となったが、「来いよ、オラ! ここだ、ここ」と首を叩いた鈴木にエルボーを打ち込んでいったオカダだが、オカダも「ここだ、ここ!」と首を叩いていく。さらに鈴木がヘッドバットからスリーパーに捕らえ、そこからゴッチ式パイルドライバーの体勢に移行するが、オカダはリバース・ネックブリーカーで切り返す。
見応えのある攻防から場外からタイチがオカダの足を掴む。すかさず鈴木が突進するが、オカダもショルダスルーで鈴木をトップロープの上から投げる。何とかエプロンに着地した鈴木だが、揉み合いながら両者場外に転落......と思われたが、鈴木の両足がボトムロープに引っ掛かっていたため鈴木がOTRで勝利した。
そしてもう1つのCHAOSvs.鈴木軍は、中邑真輔の持つIWGPインターコンチネンタル王座にランス・アーチャーが挑戦した一戦。コーナーに登った中邑をビッグブーツで場外に蹴落としたアーチャーは、エプロンでレッグドロップ。さらにスパインバスターや投げ捨てブレーンバスターでグイグイ中邑を追い込んでいく。
中邑もスピンキックを返すと、ライダーキックで吹っ飛ばしてからボマイェの体勢に。だが、アーチャーが立ち上がれないため発射出来ない。仕方なくスリーパーに捕らえていった中邑だが、ファイアーマンキャリーで抱え上げたアーチャーは、何とF5(バーディクト)のような形でブン投げる。
この勢いにレフェリーが巻き込まれて場外に転落! その間にダークデイズでアーチャーが叩き付けると、チャンスとばかりにスミスJrが乱入して一気にキラーボム! だが、浅見レフェリーはなおも復活出来ず、急遽海野レフェリーが登板。アーチャーはブラックアウト後頭部にヒザを叩き込んで脱出した中邑はボマイェを発射。だが、アーチャーもラリアットで中邑をなぎ倒すと、ムーンサルトプレスを投下。
完璧に決まったが、辛くもカウント2で返した中邑。アーチャーはチョークスラムを狙うが、これもヒザを叩き込んで脱出した中邑はボマイェを発射し、そのままガッチリ抑え込んで3カウント。紙一重のところでインターコンチ王座を防衛した中邑は、マイクを掴むと「イヤァオ! イヤァオ! イヤァオ! ランス、スミス、鈴木軍? テメーらまとめてイヤァオだ!」とシャウトした。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 旗揚げ記念日オープニングマッチ 20分1本勝負
○高橋広夢/渡辺高章
8分42秒 逆片エビ固め
田中翔/●小松洋平
▼第2試合 第2試合 8人タッグマッチ 20分1本勝負
永田裕志/井上亘/スーパー・ストロング・マシン/●キャプテン・ニュージャパン
9分23秒 ガンスタン→片エビ固め
後藤洋央紀/○"ザ・マシンガン"カール・アンダーソン/田口隆祐/タマ・トンガ
▼第3試合 IWGP Jr.タッグ選手権試合 60分1本勝負
[王者組]KUSHIDA/○アレックス・シェリー
11分22秒 シェリークラッチ
[挑戦者組]獣神サンダー・ライガー/●タイガーマスク
※第34代王者組TIME SPLITTERSが2度目の防衛に成功
▼第4試合 8人タッグマッチ 20分1本勝負
○真壁刀義/天山広吉/小島聡/中西学
12分27秒 反則
矢野通/飯塚高史/●高橋裕二郎/YOSHI-HASHI
▼第5試合 イリミネーションマッチ 無制限1本勝負
●オカダ・カズチカ/石井智宏/邪道/外道
19分50秒 オーバー・ザ・トップロープ
○鈴木みのる(パンクラスMISSION)/デイビーボーイ・スミスJr./TAKAみちのく(K-DOJO)/真霜拳號(K-DOJO)
※鈴木軍の1人残り
▼第6試合 IWGPインターコンチネンタル選手権試合 60分1本勝負
[王 者]中邑真輔
15分1秒 ボマイェ→片エビ固め
[挑戦者]ランス・アーチャー
※第4代王者・中邑が6度目の防衛に成功
▼第7試合 旗揚げ記念日スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
○棚橋弘至
17分43秒 ハイフライフロー→片エビ固め
●プリンス・デヴィット
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