桜木のパンチが顔面を直撃するアクシデントで光留が鼻を骨折!坂口と引退試合を行った本田は負けても後悔なし!

130224_HardHit-1.jpgハードヒット
ハードヒット〜青春〜
日時:2月24日(日)開始:18:00
会場:新木場1stRING
観衆:439人(超満員札止め)

 24日、新木場1stRINGで行われた佐藤光留プロデュース『ハードヒット〜青春〜』。"佐藤光留の城"となった新生ハードヒットも3回目を迎えたが、メインで光留はかつてパンクラスで対戦し完敗を喫した相手である掣圏真陰流の桜木裕司と対戦。

 アジアタッグ王者として全日本プロレスのサーキットに参加。アジアタッグからは陥落したものの、全国行脚しながら連日激しい試合を展開し、シリーズ最終戦を終えた翌日の昼間、DDTの大会に出場。タイトルマッチを控えた盟友に檄を飛ばした佐藤光留は、自分の城であるハードヒットのメインで桜木との対戦というところまで辿り着いてみせた。
 ガッチリと握手を交わし、期待感に包まれる中、試合が開始されるとロープ際で身を低くして飛び込もうとした光留の顔面に、桜木が放ったボディブロー狙いのパンチがドンピシャのタイミングでヒットしてしまう。
 鈍い音と共に倒れた光留は顔面から出血。試合は一旦ストップされ、ドクターが光留をチェックすると、すぐに試合終了を告げるゴングを要請。レフェリーから故意ではないものの桜木のナックルパンチが光留の顔面に入ってしまったため、試合裁定は光留の反則勝ち。そして光留は鼻を開放骨折しているため試合続行は不可能という説明がされた。

130224_HardHit-2.jpg 無念さいっぱいの表情を浮かべた光留だが、「ここにいる全員が不本意だと思うし、少しでも多くの人に聞いてもらいたい」と出場選手全員にリングに上がるように指示すると、「桜木さん、このハードヒットのリングが僕の城なんですよ! もう1回、必ず俺と闘ってください!」と再戦を懇願。
 それを聞いた桜木も同じく無念そうな表情で「これは僕が犯した罪です。僕からもう一度、このリングで闘って下さい。お願いします!」と再戦を受諾。光留は「あんまりスミマセンって言うのは嫌いなので」と前置きした上で、「俺はハードヒットのリングを青春だと思って、まだまだ闘い続けます! もう一度、皆さんを満足させる佐藤光留のデッカイ城にしていきます。今日は本当にスミマセンでした」と挨拶して大会を締めくくった。
 その後も光留はバックステージで報道陣の前に立ち、「ハードヒットはレストランじゃないから、『熱い試合をください』と言われても必ず出てくるものじゃない。感情をぶつけ合ったらこうなることもある」と気丈にコメント。その上で桜木を男と見込んでいる光留は「男は約束を破らない!」と、必ず桜木は再戦すると言った約束を守るはずだと力説した。

130224_HardHit-3.jpg パンクラスP'sLAB横浜の本田朝樹が、かつてパンクラスで対戦した坂口征夫相手に引退試合を行った。光留曰く「総合格闘技でデビューし、活躍した選手がハードヒットでキャリアを終えるという新しいケース」。
 スクリーンで2005年6月のプロデビュー戦の映像から、2006年のウェルター級ネオブラッドトーナメントで優勝した時、2007年の坂口戦など、本田の試合がダイジェストで流されたあと、真っ白なタイツにレガースという白装束で本多が入場。こみ上げてくるものがあったのか、頭から被ったタオルで目を拭った本田だが、そこに殺気を漲らせながら坂口が入場。
 緊張感のある掌底と蹴りの攻防から、本田が腕十字を狙うが坂口はロープエスケープ。タックルでテイクダウンを奪った本田は「来いよ、オラ!」と掌底を叩き込んだ本田だが、坂口は下からオモプラッタを狙う。堪えた本田だが、坂口はすぐにスリーパーへ。ロープに逃れた本田。これでお互いにロストポイント1。
 坂口はプレッシャーをかけながら首相撲からのヒザを仕掛けていくが、大「本田」コールに後押しされた本田はテイクダウンを奪うとマウント掌底からアームロックを仕掛ける。しかし、完全に極められないまま10分時間切れを告げるゴングが鳴らされる。

130224_HardHit-4.jpg 共にロストポイント1でドローとなったが、マイクを持った坂口が「納得いかねぇな。光留さん! 納得いかないんで無制限1本勝負で白黒つけさせてくださいよ」と言い出す。本田も「俺もやるよ。辞めるに辞められねぇからよ!」と言ったため、光留は「ハードヒットの公式ルールでは延長戦はないので、ここからは番外編でお願いします。残り1ポイントを奪ったほうの勝ちです、以上!」と特別に"番外編"を許可。
 ゴングが鳴るとお互いに掌底をバチバチと打ち合うが、坂口は飛びヒザた首相撲からのヒザも混ぜていく。本田はとにかく掌底を打ち続けるが、坂口は本田をロープに押し込むと、反動で戻ってきたところに飛びヒザ蹴りを叩き込んでダウンを奪って勝利! 最後は完全燃焼した様子の本田は、顔をくしゃくしゃにして坂口と抱き合った。
 そしてマイクを持った本田が「今日はこんなにたくさん集まってくれて、本当にありがとうございます。あとこのカードを組んでくれたDDTとひかるん、本当にありがとう! 最後に最もお礼したいのは坂口征夫。今日対戦を受けてくれて本当にありがとう。今日で自分はリングを降りますけど、坂口征夫、これからは本田朝樹1個人として一生よろしく! 今日このあと激しい試合が2試合残っているから、最後まで見ていってね。途中で痛くてやめてぇなって思ったんだけど、今日退くわけにはいかなかったら、負けても後悔はしていません! ありがとうございました」と声を詰まらせながら挨拶したあと、10カウントゴング。そして最後は坂口とお互いのユニフォームならぬタオルを交換した。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 10分1本勝負
○窪田幸生(坂口道場)[1D0E0P]
1分43秒 膝十字固め
●FUMA(ユニオンプロレス)[0D1E0P]

▼第2試合 10分1本勝負
○門馬秀貴(Brightness MONMA DOJO)[1D0E0P]
4分44秒 三角絞め
●那須晃太郎(U-FILE CAMP)[0D2E0P]

▼第3試合 10分1本勝負
○ISAO(坂口道場一族)[0D1E0P]
10分0秒 ロストポイント2-1
●佐々木恭介(フリー)[1D1E0P]

▼第4試合 10分1本勝負
○仮面シューター・スーパーライダー(リアルジャパンプロレス)[0D1E0P]
2分16秒 卍固め
●NOSAWA論外(東京愚連隊)[2D0E0P]

▼第5試合 本田朝樹引退試合 10分1本勝負
△坂口征夫(坂口道場一族)[0D1E0P]
10分0秒 時間切れ引き分け
△本田朝樹(パンクラスP'sLAB横浜)[0D1E0P]

<番外戦(1ポイントルール)>
○坂口征夫(坂口道場一族)
1分2秒 KO
●本田朝樹(パンクラスP'sLAB横浜)

▼第6試合 15分1本勝負
○河野真幸(全日本プロレス)[0D0E0P]
2分55秒 腕ひしぎ十字固め
●間下隼人(リアルジャパンプロレス)[0D2E0P]

▼第6試合 15分1本勝負
佐藤光留(パンクラスMISSION)[0D0E0P]
38秒 反則
桜木裕司(掣圏真陰流)[0D0E0P]

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