愛川&脇澤の大親友タッグが涙の勝利!元大食いタレント吉乃が30歳でデビュー!モンスター軍がベルト獲りに動き出す

130217_Stardom-1.jpgスターダム
NEWYEAR STARS2013 最終戦
日時:2月17日(日)開始:12:00
会場:新木場1stRING
観衆:415人(超満員札止め)

 17日、新木場1stRINGで行われたスターダムSeason10『NEWYEAR STARS2013』最終戦。旗揚げ戦以来となる立ち見券を含むすべてのチケットが、前日までに完売するという注目度の高い大会だったが、その中でも話題になっていたのが愛川ゆず季と脇澤美穂の最初で最後の大親友タッグ結成!

 脇澤がことある事に「愛川さんとは大親友」と公言していたことから、念願叶って最初で最後のタッグ結成が実現。お揃いのゆずキティTシャツを着て入場した大親友タッグは、セクシーポーズ+ベノムアームの決めポーズもバッチリ。
 試合になるとなぜかバーブ佐々木レフェリーに投げキッスを連発したり、合体攻撃を決めていても脇澤が愛川にキスしようとしたりと暴走気味。そこを松本浩代&ケリー・スケーターはうまく突いて攻撃していくと、脇澤は必殺のベノムアームで反撃するが、松本は「効かねぇんだ!」と言って振り払う。
 すると脇澤は松本とケリーを必死に羽交い締めで捕らえ、愛川を呼び込む。すると愛川の両手に毒が宿り、両手でゆずポン・ベノムアーム! 高橋奈苗に続いて、ついに愛川までもがベノムアームを使うようになってしまった......そこから徐々に大親友タッグのチームプレーもよくなっていき、脇澤がケリーのスケート・オールダイ(前方回転ネックブリーカー)をかわすと、エプロンで待っていた愛川がゆずポンスタナー。すると背後から脇澤がバックスライド・フロム・ベノムを決めて3カウント!
 見事な連係プレーで勝利を収めた大親友タッグは抱き合って喜び合う。そして脇澤が勝ったぞー! 大親友が勝ったぞー! これで私たちが大親友ってことを証明することが出来ました。私のプロレス人生、悔いはありません。あとは大親友を両国を前にして送り出すだけです。ありがとうございました」と泣きながら叫ぶと、愛川も目に涙を浮かべながら「脇澤さん! 最初は大親友って言われて少し戸惑ってたんですけど、今日の試合で愛川さん、愛川さんと呼んでくれてその気持ちが伝わりました。大親友、ありがとう! 私はスターダムに友達はいないと思っていたんですけど、心の友としてこうやって一緒に闘えて......残りもう引退試合入れて10試合になりました。残りも全力で楽しく頑張りたいと思います。今日はありがとうございました」と返した。
 その後、脇澤はコメントスペースで「愛川さんと組めて本当によかったです。大親友でも何でもないんですけど(笑)。でもスターダムの中で(愛川のことが)大好きで、本当に(引退してしまうのが)悲しくて!」と実は大親友ではないことをカミングアウトしながらも、全女時代は自分が早く引退してしまったため、仲間を送り出すという経験がなかったため、愛川を送り出すことがすごく悲しいと、号泣しながら訴えると、愛川の目からも大粒の涙が溢れてきた。「もう止めてよ! トシとると涙もろくなるよね」なんて言いながらも「辞めないでほしいっていうのを唯一脇澤さんに言ってもらえて。私はスターダムで、早くいなくなればその場所が取れるのにな、とか思われていると思っていたので。そういう声を聞いて、ちょっと嬉しかったです」と本音を覗かせた。

130217_Stardom-2.jpg 4期生としては2人目となる吉乃すみれが世IV虎を相手にデビュー。満腹ミキティの名で大食いタレントとして活躍し、他団体でリングアナを務めていたこともあるという変わり種。30歳にして世IV虎を相手に超満員の観客の中でデビューだというのに、試合前はほとんど緊張していなかったという。
 さすがにリングインしたときはやや顔が強ばっていたが、序盤世IV虎の圧倒的なパワーにやられまくった吉乃は、コルバタで世IV虎を投げてみせると、続いてロンダート式のカンガルーキック。さらに世IV虎自慢の106cmの巨乳を両足で踏みつけた吉乃は、エルボーを連発。機動力を活かした攻撃を軸に、負けん気の強いところも見せていく。
 さらに体格差のある世IV虎に対し、逆さ押さえ込みの体勢からの回転エビ固め、テーズドロップからのエビ固め、ラ・マヒストラルのような入り方をする腕ひしぎ逆十字固めと独特な動きで勝負していった吉乃。惜しくも3カウントは奪えず、最後は回転エビ固めを狙ったところをチョークで捕まえられ、そのままぶっこ抜かれてのネックハンギングボムで轟沈。 さすがにデビュー戦で世IV虎という大物を平らげることは出来なかった吉乃だが、メイン終了後に夏樹から締めのマイクを任されると「フレッシュルーキーの吉乃すみれが締めさせていただきます」と言ってのける強心臓っぷりを発揮してみせた。

130217_Stardom-3.jpg メインでは川崎葛飾最強伝説の夏樹☆たいようと安川惡斗が、キムラモンスター軍☆の木村響子&ヘイリー・ヘイトレッドと対戦。鹿島沙希とのコンビで何度もモンスター狩りに挑んできた惡斗だが、鹿島が欠場中ということもあり、夏樹親分が初代アーティスト・オブ・スターダム王者として、久しぶりに木村との対戦に乗り出した。
 しかし序盤で惡斗がモンスター軍に捕まった上、アゴ周辺を裂傷してしまい、初の大流血に! 慌ててセコンドの世IV虎が応急処置をする中、夏樹は酒を一気飲みして酔拳でモンスター軍の2人を1人で相手に。惡斗も何とか戦線に復帰すると、夏樹との合体攻撃からトップコーナーからの惡トーンを投下。
 アクトロックでも3カウントを奪うことが出来ない惡斗に対し、木村が惡斗をホイップするとヘイリーは負傷箇所であるアゴにラリアット。さらに合体技のモンスタークラッシュを狙うが、これは夏樹が木村にミサイルキック。だが、すでに惡斗をゴリースペシャルで抱え上げていたため、木村が後方に倒れることで惡斗は顔面をマットに強打。
 もうズタボロ状態の惡斗に対し、木村は負傷箇所への張り手からノータッチヘッドバットをお見舞いすると、ハーフダウンの惡斗の顔面にビッグブーツを叩き込んで3カウント。血染めの惡斗を沈めた木村は「モンスター軍の完勝だよ。お前ら文句ある? ないよね? 川葛! ベルトいっぱい巻いて調子コイてるみたいだけど、お前ら、今のうちだぞ。次の後楽園ホール、モンスター軍がお前らのタッグのベルトいただいてやるよ」と、夏樹&世IV虎の持つタッグ王座への挑戦を表明。
 これに世IV虎が「うちらは売られた喧嘩は買う。そういう主義だから」と言えば、夏樹も「この借りを絶対返すっていうのが川葛の仁義ってもんだからな。やってやるよ」とモンスター軍の挑戦を受ける構え。すると木村はさらに「それからな、高橋奈苗! オイ、奈苗! お前の赤いベルトは次のホールで、このモンスター軍のアルファがわざわざドイツからはるばる奪いにやってくるよ。受けるのに文句ある?」と、昨年10月の大阪大会で圧倒的な強さを見せつけた上で、奈苗とのワールド・オブ・スターダム戦は時間切れに終わったアルファ・フィーメルが再来日するから、再び赤いベルトに挑戦させろと要求。
 それを聞いた奈苗は「文句あるよー! 何でお前に偉そうに決められなきゃいけなんだよ。なぁ? 私はな、アルファが日本にやって来るって分かったときから、大阪のやり返しを考えていたんだよ! 挑戦受けてやるよ! それで私がアイツをブッ倒して、キムラモンスター軍、終わりだかなら。スターダムからいなくなれ、お前ら!」と赤いベルトを賭けてモンスター軍追放に動き出すことを宣言。これには思わず惡斗も「ごうだくえん(後楽園)は......親分と姉さんが勝つし、高橋奈苗だって勝つし、モンスター軍に負けないですよね? 親分!」と敵である奈苗にまでエールを送ったが、木村は3・17後楽園大会を"モンスター祭"にするとブチ上げた。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 吉乃すみれデビュー戦 15分1本勝負
○世IV虎
7分35秒 ネックハンギングボム→エビ固め
●吉乃すみれ

▼第2試合 シングルマッチ 15分1本勝負
○紫雷イオ
9分29秒 マヒカ・デ・イオ
●岩谷麻優

▼第3試合 ゆずポン&ワッキー大親友タッグ結成記念試合 20分1本勝負
愛川ゆず季/○脇澤美穂
9分9秒 バックスライド・フロム・ベノム
松本浩代(エスオベーション)/●ケリー・スケーター(フリー)

▼第4試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
高橋奈苗/●須佐えり/横尾由衣
16分45秒 450°スプラッシュ→エビ固め
○夕陽(ZERO1野良犬道場)/宝城カイリ/翔月なつみ

▼第5試合 ユニット対抗戦 タッグマッチ 30分1本勝負
[川崎葛飾最強伝説]夏樹☆たいよう/●安川惡斗
16分24秒 ビッグブーツ→片エビ固め
[キムラモンスター軍☆]○木村響子(フリー)/ヘイリー・ヘイトレッド(フリー)

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