大阪のファンを熱狂させた川葛vs.ナナミホのタッグタイトル戦!愛川は翔月の歯を欠けさせるほどの蹴りで白ベルト防衛

130210_Stardom-1.jpgスターダム
NEWYEAR STARS2013
日時:2月10日(日)開始:18:00
会場:ナスキーホール・梅田
観衆:378人(超満員札止め)

 10日、大阪のナスキーホール・梅田で行われたスターダムSeason10『NEWYEAR STARS2013』。スターダムとしては初使用の会場ということもあり、二大タイトルマッチが組まれた結果、超満員札止めの観客を動員。

 メインでは夏樹☆たいよう&世IV虎のオリジナル川崎葛飾最強伝説の持つゴッデス・オブ・スターダム王座に、ナナエ軍団の高橋奈苗&脇澤美穂が挑戦。同カードは9・30新木場大会で一度行われているが、その際は20分時間切れ引き分けに終わっているため、これが決着戦となった。
 握手を求めていったナナミホに対して川葛は奇襲攻撃を仕掛けるが、ナナミホは同時ベノムアームで応戦。だが、川葛は見事な連係攻撃で流れをナナミホに渡さない。ならばとナナミホは2・3新木場大会での前哨戦で勝利した要因となった夏樹への足攻撃を再び敢行。
 アンクルホールドや足4の字固めで徹底的に夏樹の足を殺しにいったナナミホだったが、窮地に立たされた夏樹は惡斗から酒瓶を受け取ると一気飲み。そして酔拳でナナミホの攻撃を切り返してみせ、ピンチを脱出。
 タッチを受けた世IV虎が1人でナナミホの2人を蹴散らしてみせる。奈苗も上からヨシコを足で迎撃してみせたが、ここで夏樹が入ってきて三角跳び式クロスボディで世IV虎を救出すると、すかさず世IV虎もアティテュード・アジャストメントで叩き付ける。夏樹は足攻撃でスピードがやや鈍った分、随所にフェイントを織り交ぜてナナミホを翻弄。
 奈苗もラリアットで流れを奪い返すと、冷蔵庫爆弾を投下。しかしカウント2でカットされると、今度は脇澤は雪崩式フランケンや奈苗のバックドロップにクローホールドSTOで合体。そこからコーナーに登っていくが、雄叫びをあげた夏樹はコーナーに飛び乗って雪崩式アームドラッグ。そこに世IV虎がセントーンを落とすと、夏樹はダイビング・フットスタンプ。これを脇澤がかわすと奈苗がイクボム。
 世IV虎が奈苗に向かっていくが、奈苗もシャイニング膝アッパーで応戦。奈苗と世IV虎がダウンする中、脇澤と夏樹は張り手合戦。そこから脇澤の低空ドロップキックをかわした夏樹はソバット。さらにコーナーに登った夏樹だが、奈苗が足止めすると脇澤が追いかける。だが、夏樹は回転エビ固めの要領で着地するとパワーボムで叩き付ける。
 そこに世IV虎がコーナー二段目からのダイビング・セントーンを投下すると、夏樹がダイビング・フットスタンプ。だが、夏樹のたいようちゃん☆ボムを前転してからのバックスライド・フロム・ベノムで切り返した脇澤。惜しくもカウントが2だと、奈苗のナナラッカから脇澤がフィッシャーマンバスター。だが、20分が経過すると夏樹が掟破りのバックスライド。
 脇澤がカウント2で返す意地を見せると、夏樹は奥の手モモ☆ラッチを出していくが、序盤の足攻めのせいか決まりが甘くカウントは2。だが、夏樹は間髪入れずレッグクラッチ・スープレックスで投げて3カウントを奪った。4者とも約20分間、ほとんど止まることなく動き続け、観客の歓声もほぼ途切れることなく続くという大熱戦となったが、最後は川葛が王者としての粘りを見せてタッグ王座V3に成功。
 試合後、世IV虎は「これからの女子プロレス界の未来は世IV虎様にかかってんだよ。女子プロレスといったら自分と親分と川葛なんだよ! もっとこのベルトの価値を上げていきたいから、強い奴、どんどん自分たちにかかってこいよ。これからも自分たちの快進撃を見るのが仁義ってもんですよね? 自分が女子プロレス界を背負っていくんで、そこらへん世露IV苦」と"世IV虎様時代"を高らかに宣言した。

130210_Stardom-2.jpg 引退までのカウントダウン中の愛川ゆず季が持つワンダー・オブ・スターダム王座には、翔月なつみが地元・大阪で初挑戦。
 翔月はオモプラッタから入る変形のクロスフェースや、愛川の蹴りを徹底的にかわしてから少林寺拳法仕込みの蹴りで愛川に先手を取らせない。これにムッとした表情で強烈なサッカーボールキックを返していった愛川は、蹴ってロープに押し込んでいくと、レフェリーにブレイクを命じられても無視して蹴っていく。
 だが、パイパイアタックをかわした翔月は愛川の肩を蹴り上げてから、エプロンからロープ越しにアームブリーカー。さらに愛川の顔面にソバットを叩き込んだ翔月はコーナーに登っていくが、追いかけていった愛川はゆずポンスタナー。さらにエプロンに出た翔月を引き起こそうとしたが、翔月はロープ越しに卍固めを決めると、一旦離して下から愛川の顔面を蹴り上げる。
 コーナー最上段からダイビング・ダブルニードロップを投下した翔月は、ランニングニーを叩き込むが、トラースキックをブロックした愛川はシャイニングゆザード。だが、YKレッド(カカト落とし)をかわした翔月はトラースキックから首固め。カウント2で返されると翔月はトラースキック。これをブロックした愛川は翔月の髪の毛を掴んだまま蹴っていき、倒れたところへYKレッド。一発逆転の月詠で下から丸め込んだ翔月だが、これもカウントは2。
 気合いの雄叫びとともに張り手を叩き込んだ翔月だが、愛川はYKイエロー(ハイキック)を返すと、翔月を引き起こしてトドメのYKブルーを叩き込んだ3カウント。最後のYKブルーは翔月の奥歯が欠けるほどの威力! 翔月の健闘が光った試合ではあったが、愛川はこの辺のクラスの選手には絶対的に負けない強さと自信を持っている。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 シングルマッチ 15分1本勝負
●岩谷麻優
6分24秒 雪崩式ACTスペシャル→片エビ固め
○安川惡斗

▼第2試合 タッグマッチ 15分1本勝負
須佐えり/●横尾由衣
10分45秒 ダイビングエルボードロップ→片エビ固め
○宝城カイリ/夕陽(ZERO1野良犬道場)

▼第3試合 タッグマッチ 20分1本勝負
紫雷イオ/●ケリー・スケーター(SHIMMER)
12分11秒 パワーボム→エビ固め
木村響子(フリー)/○ヘイリー・ヘイトレッド(フリー)

▼第4試合 ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
[王 者]○愛川ゆず季
9分10秒 ゆずポンキック・ブルー→片エビ固め
【挑戦者】●翔月なつみ
※初代王者の愛川が7度目の防衛に成功

▼第5試合 ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
[王者組]○夏樹☆たいよう/世IV虎
20分55秒 レッグクラッチ・スープレックスホールド
[挑戦者組]高橋奈苗/●脇澤美穂
※第2代王者組・夏樹&世IV虎が3度目の防衛に成功

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