米山にマットの上で片翼の天使を決めたケニーだが、里歩からチョコをもらって感動!アントンvsさくらは即興歌対決!
我闘雲舞
Gatoh-Move Japan Tour第20戦
~1階で板橋大会~
日時:2月9日(土)開始:19:30
会場:板橋グリーンホール1階ホール
観衆:95人(満員)
9日、板橋グリーンホール1階ホールで行われた我闘雲舞『Gatoh-Move Japan Tour第20戦 〜1階で板橋大会〜』。今回の板橋大会はこれまでの2階でリングを使用しての大会ではなく、1階でリングではなくマットのみでの試合。
メインには現在KO-D無差別級&DDT EXTREME級王者であるケニー・オメガが参戦! 久しぶりに里歩とタッグを組み、マサ高梨&米山香織と対戦。今やDDTの最強二冠王となったケニーだけに、二本のベルトを持って登場すると満員の観客からは大歓声が起こり、会場中をオーラで包む。
だが、米山はケニーが握手を求めたその手を払いのけ、「ケニー・オメガ、出てこい!」と指名。ケニー相手に互角の展開をやってのけると、思わずケニーが「米山、スゴイ!」と漏らし、米山も「アメイジング!」とケニーと握手......と思わせておいてボディブロー。
米山は高梨と合体ブレーンバスターを狙うが、ケニーには里歩が加勢して投げさせない。すると高梨はレフェリーのさくらに協力を求めるが、さくらはケニー組に加勢。3人がかりの合体ブレーンバスターで投げると、アイストレインからさくらも加わってのニコニコ印。だが、「させるか!」と直前で高梨がカット。
すると高梨はマットでケニーを簀巻きにし、顔面に座布団を押し当てる。さらにイスの上から米山がダイビング・セントーンを投下。だが、ケニーはイスを奪い取るとコタロー・クラッシャーで高梨の顔面をイスに叩き付ける。さらに里歩がジャンピングニーで飛び込んできてからさくらえび固め。ケニーも米山をカナディアンバックブリーカーで担ぎ上げる。
さらにケニーは高梨をカミカゼで叩き付けると、その場飛びムーンサルト。そしてクロイツ・ラスを狙ったが、これをカットした米山がロールスルージャーマンスープレックスホールドで投げると、高梨がジャックナイフ式エビ固めで合体。辛くもカウント2でクリアしたケニーは米山にSTOP!エンズギリから高速ドラゴンスープレックス。続く波動拳を高梨が是布団でブロックすると、米山は米-ZOU。
これも返したケニーはクロイツ・ラスを狙うが、米山もエビ固めで切り返す。だが、回転をストップさせたケニーはインプラントのような体勢で叩き付けると、今度こそ波動拳を叩き込んでから米山を肩車。クロイツ・ラスかと思われたが、何とリングではなく下はマットだけなのに片翼の天使で叩き付けて3カウント!
あまりの衝撃に場内も騒然となる中、ケニーは敢えて米山に自力で立ち上がるように促すと、握手を求めいく。しかし、またもその手を払いのけた米山は「リマッチ、いつでもいい」というケニーに向かって「だったらオメーよ、その2本のベルトを私に賭けろよ!」と要求。
さすがにこれを一笑に付したケニーだが、「リマッチはいつでもいいですよ」と念を押す。その後の座談会の席でも米山はケニーに詰め寄っていき、「顔だって、スタイルだって、技だって、スピードだって、テクニックだって、人気だって何も勝っていないかもしれないけど、お前に負けたくない気持ちだけは負けないんだよ! 次はシングルでボコボコのボコボコのボコボコにしてやる!」と絶叫。
するとケニーは「性格すごいなぁ」とボヤきながらも「今日は片翼の天使を使ってごめんなさい。でもそれはそうしないといけない状況だった。それはいいことですよ。だからシングル出来ると思います! 米山さんはいつもハイテンションだけど怒らないでください! さくらさんのメッセージはプロレスでハッピーでしょ? 本当に私とシングルやりたいなら、嬉しく、楽しく試合やろうか?」と言う。
それを聞いた米山が目一杯の笑顔とアクションで握手を求めるが、すぐに演技だと見破ったケニーは「じゃあシリアスマッチでやろうか? いつでもどこでもエニーウェアマッチでやろうか?」と喧嘩腰で米山を挑発。そこでついにさくらが「もうこの試合はいつ我闘雲舞でやるかどうか分からないので、どっかの他の団体でやってください!」と投げやり気味に吐き捨てた。
そしてマイクを持った里歩は、何と明日が高校受験の試験があると発表。それでも「今日はケニーさんと試合が出来てすごくよかったです」と言って、ケニーにバレンタインのチョコをプレゼント。笑顔で受け取ったケニーは「里歩さんからのチョコレートは4年前に続いて2回目です。......泣いていいですか? 言葉にならないけど、言いたいことがあります。アリガトームーブ!」と万感の表情で拳を突き上げた。
1・27市ヶ谷大会で我闘雲舞に初参戦したアントーニオ本多が、さくらえみに向かって「インディペンデントプロレス業界に、素晴らしいシンガーソングライターは2人いらねえ!」と一騎打ちを要求。さくらが承諾すると、自らを「吟遊詩人」と名乗るアントンは、お客さんが挙手でお題を出し、選手はそのお題にそった即興ソングを歌わないといけないという"即興吟遊詩人デスマッチ"での対戦を突き付けた。
即興吟遊詩人デスマッチとは、試合中カウント2入ったところで一旦試合がストップし、シンキングタイムに入る。挙手したお客さんからお題をもらい、そこで選手が即興ソングを歌い、拍手が大きかったと甲田レフェリーが判断した場合は歌った選手にポイントが入り、これを10分間行ってポイントが多いほうが勝ちというもの。
何とも難解かつ手探り状態での試合開始となったため、さすがのアントンも緊張した面持ちで「何だこれはー」と叫ぶ。最初にカウント2まで奪ったのはアントン。そしてお客さんから「坊主」というお題が出されると、「あたいは坊主にしたくなかったんだ」「秋元さんの」といった、何だか旬なワードを盛り込んだ即興ソングを歌い、観客の圧倒的な支持を受けて1ポイント奪取。
続いてさくらが首固めでカウント2まで奪いと、お題は「アイドル」。女子団体を作りたかったのに、集まったのは男ばかり。でもそれは私がアイドルだからという歌を歌い、ギリギリ支持を得たさくらも1ポイントゲット。さらにコルバタから丸め込んでカウント2まで奪ったさくらに出されたお題は「イギリス」。にもかかわらず、なぜかカレーライスについて歌ったさくらは観客の支持を得られず。
逆にバックブリーカーで叩き付けてカウント2まで奪ったアントンに出されたお題は「イタリア」。縁のある国だけに「♪盗んだパスタで腹壊す〜」とどこかで聞いたことのある曲調ながら、見事な即興ソングで2ポイント目をゲット。ならばとさくらもラ・マヒストラルでカウント2まで奪い、「パンチパーマ」のお題で2ポイント目をゲット。2-2のタイスコアになったが、アントンがハルクアップからのダスティンでカウント2まで奪うと、お題の「体罰」に対して『ドラゴンへの道』に学園モノの台詞を入れた即興ソングを歌い上げて3ポイント目をゲット!
その直後に試合終了となり、3-2で即興吟遊詩人デスマッチを制したアントン。座談会の席でアントンは「我々試合をやるほうにとっては、何も(歌のフレーズが)出て来ないかもしれないんですけど、あのようなリリックが出てきまして......。緊張がほどけていったのはお客さんの温かさだったんではないかと思います」と、我闘雲舞ファンの温かさあっての試合だったと真顔で語った。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼エキシビジョンマッチ3分間勝負
さくらえみ
エキシビジョンのため勝敗なし
ことり(仮)
▼第1試合 シングルマッチ 10分1本勝負
○松本浩代(エスオベーション)
7分53秒 ひろよストーン→片エビ固め
●帯広さやか
▼第2試合 即興吟遊詩人デスマッチ 10分間勝負
●さくらえみ
2-3
○アントーニオ本多(DDT)
▼第3試合 タッグマッチ 15分1本勝負
○ケニー・オメガ(DDT)/里歩
12分12秒 片翼の天使→エビ固め
マサ高梨(DDT)/●米山香織(フリー)
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