そしてライブ終了後、会場の様子が一変。中央のマットを囲むように客が移動し、アイドルのライブ会場からマットプロレスの会場へと変化した。まずはコスプレイヤーで17歳の木場千景が、サンボ全日本選手権3位という実績を持つDDTの木曽大介レフェリーと、サンボのエキシビションを行った。
　最初に組み合うと木曽が上へ。さらに腕ひしぎの体勢になるがこれは場外へ。組み合い木曽が担ぎあげると、そのままマットに落とし一本。試合は続行され、木場が組んで投げようとするも、木曽が腰を落として潰していく。木曽が足を取って行くも、これは回転し木場が逃れる。
　再度組み合い木場が投げようとするも、木曽が綺麗な一本背負いから腕ひしぎへ。これは木場が体勢を変え上を取る。木場は腕固めを狙うが、木曽が左足を取り捻り上げようとするも、これはブレイク。
　組み合った木場は投げようとするが逆に大外刈りで木曽が投げ腕ひしぎヘ。これは木場が逃れる。木曽はタックルで組み付くも木場が後方回転で木曽を丸め込み腕ひしぎの体勢へ。このまま木場が木曽のクラッチをきり一本を奪う。ココで3分が経過し試合は終了となった。

　そして護身術の流派では全日本で3位、極真空手では県大会で優勝しているアイドル志望の17歳である山下実優と、ダイナマイト・キッドや初代タイガーマスクの試合を見て感銘を受け、パワーファイターを目指している16歳のKANNAがシングルマッチで対戦。プレデビュー戦とはいえ、これが初めて観衆の前で行う試合となる。
　バックの取り合いから山下がカニバサミで倒すと左足をひねっていく。だがKANNAは山下の頭を取ると逆に足をひねりあげていく。これは山下が場外に手を伸ばしブレイク。だが山下がミドルキック2連発から首投げ。さらにその背中にサッカーボールキック。山下はKANNAを起き上がらせるとDDTからフォールもカウントは2。
　エルボー合戦で打ち勝ったKANNAがボディスラムから逆エビ固め。これは這っていった山下が場外に手を伸ばす。だが中央に引き戻したKANNAが逆エビをきつく剃り上げるも、山下は必死に張って場外ブレイク。KANNAがバックを取ると、山下がしゃがみ込み、そこからオーバーヘッドキック。ふらつくKANNAに山下はコンビネーションキックから右足で顔面蹴りを叩き込んで3カウントを奪った。

　勝利した山下は涙を浮かべながら「本日は本当にありがとうございました。本日今日私達だけじゃなくて、アイドルの皆さんも本当に盛り上げてくれて、本当にありがとうございました」と挨拶。最後はライブを行ったアイドルグループたちに、「図々しいかもしれないんですけど、私がすごくアイドルさんが好きで、お願いがあるんですけど、今日一緒に歌って踊ってもらえないかなと思います。お願いします！」とお願いし、AKB48の『会いたかった』を歌って踊ってみせた。
　プレイベントを終えて東京女子の甲田哲也代表は、「沢山のお客さんに来ていただけた事が一番良かったです。技術的にはまだまだお見せするものじゃないかもしれないんですけど、今日スタートにリングで本当のデビュー戦が組まれると思います。それに向けてまたこういうようなイベントをまた組んでくと思いますので、ちょっとずつ成長してくところもお客さんに見ていただければと思っております」と語った。
　所属選手の正式デビュー時期については「正式なデビュー戦はリングだと思ってますので、リングでのデビュー戦に向けてはまだまだ時間かかるかなと思います」と語ったが、女子プロレスとアイドルのコラボという試みに関しては「すぐに新しいものが生まれるなんて安直なことは思ってないですけど、やってく中で新しいマーケットというか、ファン層ができればなというのが理想ですね」と、まだ手探りの段階ながら、ある程度手応えを掴んだ様子で語った。

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▼ICTラブリ～ず!! ライブ

▼イニーミニーマニーモー ライブ

▼asfi ライブ

▼サンボエキシビジョン
木場千景
エキシビジョンのため勝敗なし
木曽大介

▼シングルマッチ 10分1本勝負
○山下実優
3分46秒　右足での顔面蹴り→片エビ固め
●KANNA