フレアーがまさかの緊急欠場!曙を下して三冠V4の船木に蝶野と合体した諏訪魔が挑戦へ!情熱変態が涙のアジア奪取!
全日本プロレス
2013 新春シャイニング・シリーズ
日時:1月26日(土)開始:17:00
会場:大田区総合体育館
観衆:4800人(超満員札止め)
26日、東京・大田区総合体育館で行われた全日本プロレス『2013 新春シャイニング・シリーズ』最終戦。久しぶりに来日した"ネイチャー・ボーイ"リック・フレアーが、WCW時代の盟友でもある武藤敬司とタッグを組み、オールドスタイルのレスリングを好む藤波辰爾&真田聖也と対戦する予定だったが、大会開始直前に左足の深部静脈血栓症の疑いでドクターストップがかかり、急遽欠場することが発表された。
そこで第3試合に出場する予定だったフレアーの息子であるリード・フレアーが、代替選手として武藤とタッグを組むことになった。フレアーの欠場というアクシデントはあったが、やはり全日本マット初登場となる藤波が『ドラゴンスープレックス』に乗って登場すると、場内大盛り上がり。
父フレアーもフレアーウォークでセコンドにつき、リードが真田を場外に連れ出すと、親子で交互に逆水平チョップを打っていく。藤波がドラゴンリングインで入って来れば武藤が低空ドロップキックからドラゴンスクリュー。しかし藤波もドラゴンスクリューを返すとドラゴンスリーパー。リードがカットしようと入って来ると、真田がリードをドラゴンスリーパーに捕らえる。
キャリアも浅く、まだ身体の線も細いリードだが、父の代替選手として精一杯全力ファイト。真田はリードのドロップキックを食らった直後、回転足折り固めを決めるが、武藤がカット。そこに藤波が入って来ると、武藤はドラゴンスクリューから足4の字固め。するとリードも真田に足4の字固めを決めて、父フレアーの目の前で足4の字の競演が実現!
リードはさらに真田にジャーマンを3連続で決めてみせたが、真田もRKOを返してドラゴンスリーパー。これを武藤がシャイニング・ウィザードでカットすると、武藤は後頭部→正面からシャイニング・ウィザード。リードはスパインバスターやフィッシャーマンズ・スープレックスで攻め込むが、最後は真田はTHIS IS ITを決めてリードから勝利。試合後、エプロンまで上がってきた父フレアーはリング上の4選手と握手を交わして健闘を称えた。
メインでは船木誠勝の持つ三冠ヘビー級王座に、ジョー・ドーリングを破って挑戦権を手に入れた曙が挑戦。船木は積極的に蹴りを出していくが、曙はベアハッグ、エルボードロップ、ボディプレスとその巨体とパワーを活かした攻撃で船木を追い込む。
船木は場外戦で曙の突進をかわして鉄柱に誤爆させると、リングに戻ってミドルキックを連打。さらに掌底からの浴びせ蹴りを叩き込むと、ハイブリッド・ブラスターを狙ったが、さすがに曙の身体は持ち上がらない。下からの三角絞めも完璧に決めることが出来なかった船木だが、どうにかバックドロップで投げていく。
立ち上がろうとした曙の側頭部にハイキック。カウント2で返した曙は左右の張り手を振り回すが、かわしてみせた船木はソバットから右ハイキックを叩き込む。さらにまだ立ち上がれない曙の側頭部にバズソーキックを叩き込んで3カウント。
難敵を下して三冠王座V4に成功した船木。すると、この日初トリオを組んで全日本本隊に勝利したあと、拳を合わせて正式に合体した蝶野正洋、諏訪魔、ジョー・ドーリングが登場。同期だる船木が防衛に成功したことを称えた蝶野は「一人、闘わなければいけない相手がいる。1勝1敗! 決着をつけて、真の全日本のエースを2013年両国、やってもらおうじゃねぇか!」と諏訪魔との対戦を要求。
「分かりました。次の防衛戦、諏訪魔選手の挑戦を受けます」と即決した船木だが、目の前に立ちはだかる諏訪魔に向かって「このベルトに挑戦するのに蝶野さんの補助ありでいいんですか?」と問い掛ける。すると諏訪魔は無言のまま蝶野とドーリングを置いて、1人先に退場。3・17両国大会で船木vs.諏訪魔の三冠戦が行われることになった。
2人とも坊主頭に素足で登場した大和ヒロシ&佐藤光留の情熱変態タッグは、田中稔&金本浩二のジュニア☆スターズの持つアジアタッグ王座に挑戦。試合は手の内をお互いに知り尽くしている4者だけに、予想通りバチバチの展開に。
金本のタイガースープレックスをカウント2でキックアウトした大和は金本のバックを取る。一旦は逃れた金本だったが、大和が頭突きを叩き込んでからジャーマンスープレックス。金本がカウント2で返すと大和はラリアットを狙うが、金本がソバットで迎撃。そこを光留がトラースキックで援護すると、大和がラリアット。これもカウント2で返した金本だったが、大和は必殺のクロスアームスープレックスホールドで金本から3カウント!
泣き崩れる光留と大和だったが、ベルトを受け取るとお互いに「これは夢じゃないぜ!」と言わんばかりに張り手を打ち合ってからガッチリと抱きあう。マイクを取った大和は「大田区の皆さん、今日はありがとうございます! 2013年、今年の頭に私は世界ジュニアのベルト落としましたけど、今日、こうしてアジアのベルトと最高のパートナーを手に入れることができました! 2013年、この2人でアジア、そしてジュニアを思いっきり盛り上げていきます! どうぞよろしくお願いします!」と絶叫。
また、予め来場が予告されていた秋山準、潮崎豪、金丸義信、鈴木鼓太郎、青木篤志のバーニング勢が来場。リング上から全日本参戦を発表した秋山は「みんな一番どこの団体がいいか、やれる人間がいるんだと考えた時、僕は三冠戦で船木選手に負けてますし、大森隆男という人間もいます。それぞれ意味のある、近藤(修司)選手とか、潮崎は諏訪魔選手といいとこまでいって途中で消えた感じもあるので、まぁそういう展開もある団体。正直、ノアを辞めてどこに上がるかってなったら、全日本か新日本かっていう事しか考えてなくて。その2つの中でどっちだってなった時に、もう全日本だろうと。今から新しいものをドンドン創りあげていっていこうとしてる、そういう前に前に行こうとしてる発展途上というかね、そこで俺らの力で何とかしたいという、何とかできるという思いがあったので、全日本に上がりました」と、その理由を語った。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○近藤修司/MAZADA(東京愚連隊)
4分43秒 キングコングラリアット→片エビ固め
SUSHI/●アンディ・ウー
▼第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○河野真幸/渕正信
7分40秒 ジャイアントニードロップ→片エビ固め
本間朋晃(TEAM花鳥風月)/●宮本和志(天龍プロジェクト)
▼第3試合 3WAYマッチ 30分1本勝負
○KENSO
3分15秒 ダイビングエルボードロップ→エビ固め
●ジミー・ヤン
※もう一人はカズ・ハヤシ
▼第4試合 BJW認定世界ストロングヘビー級選手権試合 30分1本勝負
[王 者]○征矢学
12分31秒 ワイルドボンバー→片エビ固め
[挑戦者]●佐々木義人(大日本プロレス)
※第2代王者・征矢が初防衛に成功
▼第5試合 アジアタッグ選手権試合 60分1本勝負
[王者組]田中稔/●金本浩二(新日本プロレス)
20分15秒 クロスアームスープレックスホールド
[挑戦者組]○大和ヒロシ/佐藤光留(パンクラスMISSION)
※第89代王者組が3度目の防衛に失敗。情熱変態タッグが第90代王者組となる
▼第6試合 スペシャル6人タッグマッチ 60分1本勝負
大森隆男/浜亮太/●中之上靖文
9分21秒 ラストライド→体固め
蝶野正洋(アリストトリスト)/○諏訪魔/ジョー・ドーリング
▼第7試合 スペシャル・タッグマッチ 60分1本勝負
武藤敬司/●リード・フレアー(フリー)
15分31秒 THIS IS IT
藤波辰爾(ドラディション)/○真田聖也
▼第8試合 三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]○船木誠勝
11分54秒 顔面蹴り→片エビ固め
[挑戦者]●曙(フリー)
※第45代王者・船木が4度目の防衛に成功
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