奈苗が木村との壮絶な死闘を制す!愛川が宝城を退け、全力女子に終止符!新設6人タッグ王座は川葛が初代王者に
スターダム
NEW YEAR STARS2013
〜スターダム2周年記念日〜
日時:1月14日(月・祝)開始:12:00
会場:後楽園ホール
観衆:910人
14日、後楽園ホールで行われたスターダムSeason10『NEW YEAR STARS2013〜スターダム2周年記念日〜』。スターダム2周年記念日のメインでは、高橋奈苗がスターダム侵略を目論む木村響子を相手にワールド・オブ・スターダム王座7度目の防衛戦を行った。
木村は開始早々腕十字を極めると、奈苗がロープにエスケープしてもなかなか離さない。これで右腕に大きなダメージを負った奈苗に対し、木村は徹底した右腕殺し。珍しくうめき声をあげながら何度も右腕を抑えて悶絶する奈苗だが、カナディアンバックブリーカーからコーナーに叩き付け、木村を逆さ吊りにしておいてコーナースプラッシュを返すと、二段目→最上段から連続で冷蔵庫爆弾。
2発目をかわした木村はアルバトロスを決める奈苗をバックドロップで投げてから三角絞め。さらにアームロックに捕らえるが、奈苗は投げ捨てジャーマン。木村も投げ捨てジャーマンを返すとビッグブーツを連打。さらにボディブローからネックハンギングボムで叩き付けてから胴絞めスリーパーへ。
どうにかロープに逃れた奈苗はシャイニング膝アッパーを叩き込むと、コーナーに登っていくが、木村は下からビッグブーツ。だが、蹴り足をキャッチした奈苗はレッグブリーカーからエルボーで木村を叩き落とすと冷蔵庫爆弾を投下。さらに急角度のイクボムで叩き付けるが、ユラリと立ち上がった木村はバックドロップ2連発。3発目をナナラッカで切り返した奈苗に対し、木村もすぐに立ち上がってビッグブーツ。
ダブルダウン状態から先に立ち上がった奈苗は拳を握るとナックル。これをブロックした木村はノータッチヘッドバット。奈苗もブロックすると、逆にヘッドバット。木村もノータッチヘッドバットを返していくが、奈苗は左右の張り手からグーパンチを叩き込むと、垂直落下式ナナラッカ。
立ち上がった木村もグーパンチを返すと、さらにビッグブーツ。これをかわした奈苗はリストクラッチ式急角度バックドロップ。さらに木村の顔面をニーリフトで突き上げると、シャイニング膝アッパー。木村もビッグビーツを返すが、奈苗は延髄斬りからグーパンチを叩き込むと、ワンセコンドEXで叩き付けて3カウント。大の字に倒れた木村の口からは血が流れ出ていて、まさしく死闘だったことが分かる。
苦しい試合を制して赤いベルト7度目の防衛に成功した奈苗は「何と言っても今日はスターダム2周年記念日です。旗揚げからいろいろなことがあって、順調なことばっかりじゃなかったから、シンドイ時もあったけど、でもそんな時に助けてくれる周りの方や、何よりこうやって足を運んでくださるお客様、皆さんがいたからスターダムのみんなここまでやってこれました。ありがとうございました! これから何が立ちはだかったもみんなで一丸となって乗り越えていきたいと思います。スターダムの輝く3年目、みんなで頑張っていきましょう!」と叫んだ。
引退までカウントダウンが始まっている愛川ゆず季の持つワンダー・オブ・スターダムには、宝城カイリが挑戦。同じ全力女子同士の対戦となったが、宝城が「何かリスクをある闘いがしたいです」と申し出ると、愛川は全力女子を解散すると宣言した。
険しい表情の宝城に対し、愛川は笑顔で入場し、いつも以上に余裕を感じさせる。序盤から宝城がリストロックに捕らえていっても、うまく切り返した愛川はゆずポン・アームロックでねじ伏せる。さらに蹴りで試合を支配していく愛川だが、宝城も蹴りをかわしての張り手を叩き込むと、チョップの乱れ打ち。
さらに腰に爆弾を抱える愛川にイカリを決めていった宝城だったが、続く串刺しスピアーをかわした愛川はパイパイアタック2連発。まだまだ愛川から余裕が消えないが、YKブルー(後ろ回し蹴り)をキャッチして股下に潜り込み、シャチホコ式逆エビ固めへ。
腰をさらに痛めつけた宝城は、腰へのダイビング・エルボードロップから再びイカリ。だが、これを逃れた愛川は宝城のランニングエルボーを受け止めるとSTF。宝城もロープに逃れ、愛川の蹴りをエルボーで迎撃し、水面蹴りをかわして掟破りのゆずポンキック(カカト落とし)を落とすと、スピアーからスライディングD。
だが、ダメージで踏み込みが浅く、クリーンヒット出来ない。後ろからコーナーからあらゆるスライディングDを連打した宝城だが、正面からの一発を蹴りで迎撃した愛川はシャイニングゆザードから、宝城のヒジを破壊せんばかりに蹴っていくと、フィッシャーマンの体勢に。
逆にフィッシャーマンズ・スープレックスで投げていった宝城は張り手の乱れ打ち。だが、張り返していった愛川はYKイエロー(ハイキック)を叩き込むと、トドメのYKブルーで3カウントを奪った。試合後、「全力女子、私と宝城カイリ、松本さん、夕陽ちゃん、そして美闘さんも。みんなで全力女子として闘えたことを私は忘れません。グラレスラーゆずポンにとって欠かせないものだったと思います。今日で全力女子解散......だけど仲間として切磋琢磨(していきましょう)。私も負けません」と愛川が言うと、最後は松本浩代と夕陽を加えた全力女子全員でセクシーポーズを決めて全力女子に別れを告げた(夕陽だけは頑なにファイティングポーズ)。
なお、愛川ゆず季にとって現役プロレスラーとして最後の後楽園ホール大会となる3・17後楽園大会では、仙女の里村明衣子と対戦することが決定した。
全力女子は解散したが、ユニット対抗戦を活性化させるため、6人タッグ王座「アーティスト・オブ・スターダム」を新設。今大会ではナナエ軍団、川崎葛飾最強伝説、PLANET、SHIMMER代表の4人ユニットによる1DAYトーナメントを行い、初代王者を決めることになった。
トーナメント1回戦では須佐えりが肺炎のため欠場となったため、急遽アイスリボンの藤本つかさを助っ人として招聘したナナエ軍団と、今だにまともなチームワークが確立できない鹿島沙希と安川惡斗に"まとめ役"として夏樹☆たいようが入った川崎葛飾最強伝説が対戦。スンナリとナナエ軍団に溶け込んだ藤本に比べ、まだギクシャクする鹿島と惡斗だが、何とか新人の横尾から鹿島がフォール勝ちして川葛が決勝進出を決めた。
もう一方の1回戦は唯一のフルメンバー参加でユニットとして真価を発揮したいPLANETと、中川ともかがポーシャ・ペレス&ケリー・スケーと組んだSHIMMER代表が激突。チームワークではPLANETのほうが勝っていたが、奥の手であるドラゴンスープレックスをカウント2でカットされた岩谷に、中川が唸れ豪腕を叩き込み、SHIMMER代表の勝利。
決勝戦開始前、アメリカで制作されたアーティスト・オブ・スターダムのベルトが、トラブルによりまだ届いていないとアナウンスされたが、両チームはそんな状況でもテンションを落とすことなく激しくぶつかり合った。SHIMMER組は惡斗に狙いを定めたが、夏樹と鹿島のアシストを受けてACTスペシャルを決めた惡斗は、コーナーへ。
ケリーが追いかけようとしたが、夏樹と鹿島が引きずり降ろすと、そこからコーナー上の惡斗を変型のファンタスティックフリップで叩き付けてから、3人がかりでハイジャック式パワーボム。さらに最上段から惡斗が惡トーンを投下。中川が救出に入って来るが、ケリーの蹴り足をキャッチした惡斗が秘技アクトロックで丸め込んで3カウント!
あれほどギクシャクしていた鹿島と惡斗も最後のほうは息ピッタリ! その結果、夏樹はハイスピード&タッグと合わせて三冠、鹿島と惡斗は嬉しい初戴冠となったが、肝心のベルトがない。だが、惡斗が「ここに......あのピンクと黄色と青のベルトが......」と腰に手を当ててアピールすると、夏樹が「おぉ! あの純粋な人にしか見えないというベルトがここに! みんなも見えるよね?」と惡斗に"乗っかり"、最後は"エアベルト"をアピールしながら3人で仲良く記念撮影に応じてみせた。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 初代アーティスト・オブ・スターダム王座トーナメント1回戦 15分1本勝負
[川崎葛飾最強伝説代表]夏樹☆たいよう/○鹿島沙希/安川惡斗
8分9秒 風車固め
[ナナエ軍団代表]脇澤美穂/藤本つかさ(アイスリボン)/●横尾由衣
▼第2試合 初代アーティスト・オブ・スターダム王座トーナメント1回戦 15分1本勝負
[PLANET代表]紫雷イオ/●岩谷麻優/翔月なつみ
8分14秒 唸れ豪腕→エビ固め
[SHIMMER代表]○中川ともか(エスオベーション)/ポーシャ・ペレス/ケリー・スケーター
▼第3試合 スペシャル・シングルマッチ 15分1本勝負
●夕陽(ZERO1野良犬道場)
11分33秒 パワーボム→エビ固め
○ヘイリー・ヘイトレッド(フリー)
▼第4試合 スペシャル・シングルマッチ 15分1本勝負
△世IV虎
15分00秒 時間切れ引き分け
△松本浩代(エスオベーション)
▼第5試合 ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
[王 者]○愛川ゆず季
13分54秒 ゆずポンキック・ブルー→片エビ固め
[挑戦者]●宝城カイリ
※初代王者が6度目の防衛に成功
▼第6試合 初代アーティスト・オブ・スターダム王座決定戦 30分1本勝負
[川崎葛飾最強伝説代表]夏樹☆たいよう/鹿島沙希/○安川惡斗
9分56秒 アクトロック
[SHIMMER代表]中川ともか(エスオベーション)/ポーシャ・ペレス/●ケリー・スケーター
※川崎葛飾最強伝説代表が初代王者チームとなる
▼第7試合 ワールド・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
[王 者]○高橋奈苗
19分0秒 ワンセコンドEX→片エビ固め
[挑戦者]●木村響子(フリー)
※初代王者が7度目の防衛に成功
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