2013年は"攻める"と宣言した全日本!近藤がJr二冠王に!GET WILDは解散回避!GURENTAIフルメンバーが集結!
全日本プロレス
2013 新春シャイニング・シリーズ
-NEW YEAR 2DAYS-
日時:1月2日(水)開始:12:00
会場:後楽園ホール
観衆:2000人(超満員)
2日、後楽園ホールで行われた全日本プロレス『2013 新春シャイニング・シリーズ -NEW YEAR 2DAYS-』。全日本プロレスの年始めは毎年恒例・後楽園2連戦から。オープニングで所属選手と共にリングに上がった内田代表は、今年のスローガンに「BASIC&DAINAMIC」を掲げると、「攻めて攻めて攻めていくことをここにお約束します」と力強く宣言した。
世界ジュニア・ヘビー級王者の大和ヒロシと、GHCジュニア・ヘビー級王者の近藤修司が、お互いのタイトルを賭けて激突。いきなり張り手を見舞った大和は近藤のザ☆オリジナルを空中でゼロ戦キックを叩き込んで回避すると、場外に追いやってトペを発射。近藤も大和の串刺しスピアーをかわして場外に出すと、鉄柵に叩き付けてのラリアットで鉄柵の外まで吹っ飛ばし、さらに場外マットを外して床にDDTで叩き付ける。
世界ジュニア王座を5度防衛している大和は、簡単に近藤に流れを渡さず反撃すると、スパイダー式フロントスープレックスを狙う。だが、袈裟斬りチョップを叩き込んで逆さ吊り状態にした近藤は、正面からコーナーに登っていき、雪崩式ココナッツクラッシュ。さらにキングコング・ラリアットを狙ったが、かわした大和はバックドロップを返す。
その後、キングコング・ラリアットを食らってしまった大和だが、返す刀でジャーマン。さらに左右の張り手を連打するが、近藤はザ☆オリジナルで叩き付けるとBTボム。大和はなおも食らいつき、ジャーマンの連発からトップコーナーからのダイビング・セントーンを挟んで必殺のクロスアーム・ジャーマンを狙う。
これをカナディアン・パイルドライバーで切り返した近藤は、トドメのキングコング・ラリアットを狙うが、相打ちに持ち込んだ大和は、ロープに飛んだ近藤に追走式ラリアットを叩き込むと、逆にロープに飛ぶ。だが、ラリアットで迎撃した近藤は今度こそキングコング・ラリアットを叩き込んで3カウント。粘る大和を退けて、メジャー団体ジュニア王座二冠王となった。
そして近藤は右手に持った世界ジュニアのベルトを高く掲げ、左手に持ったGHCジュニアのベルトを下に下げながらコメントスペースに現れ、「どういう意味かは察してくれ。何も言わねぇから、察してくれ。好きなよ〜に書いてくれ。俺は何も言わねぇぞ。お前ら次第だからな」と意味深発言。なお、近藤は2本のベルトを"統一"することはせず、あくまでも防衛戦はバラバラに行うとのこと。まずはGHCのほうをノアの石森太二相手に、防衛戦を行うことを示唆した。
経営学を学ぶためにプロレスの長期休暇に入る太陽ケア。そこでケアの壮行試合に出場するため、鈴木みのるが久しぶりに参戦! ケアは鈴木、MAZADAと、かつて全日本マットを席巻した伝説のユニット"GURENTAI"を復活させ、武藤&カズ&渕と対戦した。
久しぶりの復活となったGURENTAIだが、味方がロープに飛んでいる間にこっそりタッチするテクニックを駆使して全日本チームを翻弄していく。さらに鈴木が渕をスリーパーで捕まえると、GURENTAIでのトレイン攻撃から鈴木&ケアでサンドイッチ攻撃を決めてからのMAZADAのラリアット。
ブランクを感じさせない見事な連係攻撃を見せたGURETAIだったが、MAZADAの攻撃をかわして、場外に出た鈴木にトペ。リング上ではケアが武藤にTKOを決めたが、返す刀で武藤がシャイニング・ウィザード。その間に渕がMAZADAを首固めで丸め込んで3カウントを奪った。
試合に敗れてしまった鈴木は「ケアがよ、今日、明日で日本をしばらく離れるって聞いたから来てみたらよ、あのクソジジイ3人が頑張りやがってよ」と愚痴ったが、その後は当時よくやっていたメンバー紹介。3人だけの紹介かと思いきや、NOSAWA論外と高山善廣も呼び込み、GURENTAIフルメンバーが全日本マットに再び集結!
これには満員の観客も大喜び。すると鈴木が「いま拍手贈った奴ら、お前もGURENTAIな。お前らもこうやって拳握れよ! 俺たちとこの会場にいるすべての人たちすべてが......俺たちがGURENTAIだ!」と叫び、メンバー全員で拳を突き上げた。コメントスペースでもケアが「今日、(GURENTAIの)最後の最後じゃないネ」と言うと、論外が「次は5人で。これだったら後楽園で興行、自分やってもいいんで」とGURENTAI興行の開催を約束。
それを聞いて思わずMAZADAと共に「社長、お願いします!」と頭を下げた鈴木だが、最後に「あとは社長に任せよう! でも興行前に捕まるなよ」とチクリと釘を刺した。
船木誠勝の持つ三冠ヘビー級王座にそれぞれ挑戦し、敗れている大森隆男と征矢学のGET WILD。当初の予定では征矢が昨年12・11長野大会で敗れた時点で解散する予定だったが、昨年末の『世界最強タッグリーグ戦』でGET WILDが優勝したこともあり、船木は世界タッグ挑戦を条件に解散の延期を認めた。
ここで船木&河野に敗れ、世界タッグ王座から陥落すれば、今度こそ解散となるGET WILDは珍しく奇襲攻撃を仕掛けていくが、征矢が船木をパワーで押し倒したにもかかわらず、船木は下から三角絞めに捕らえる。慌てて大森がカットし、そこからGET WILDはダブルタックル、サンドイッチ・ラリアット、カナディアンバックブリーカー+ダイビング・ギロチンドロップと怒濤の合体攻撃。
船木狙いのGET WILDだが、STACK OF ARMSも河野のヒザ攻撃が冴え渡り、ペースを握らせない。さらに船木のソバットからミドルキックを食らい、征矢がついに前のめりにダウン。船木がフロントネックロックに捕らえると、征矢はそのまま立ち上がり、ブレーンバスターでぶっこ抜こうとしたが、これも河野がカット。
だが、河野のブレーンバスターを逆に投げた征矢はようやく大森にタッチ。GET WILDはデスバレーボムとアックス・ギロチン・ドライバーの同時攻撃を狙うが、河野がスリーパーで切り返して征矢を止めると、船木も大森にフロントネックロック。征矢が河野をバックドロップで投げていき大森を救出するとトレイン攻撃へ。
かわした船木は征矢に浴びせ蹴りを見舞うと、大森に掌底の連打からハイキック。そしてハイブリッド・ブラスターを狙う。大森が必死で逃れると、征矢が船木を一気に担ぎ上げてデスバレーボム。続けて大森がアックス・ギロチン・ドライバーで叩き付けると、征矢が河野を場外で押さえ受けている間に、大森が渾身のアックスボンバーを叩き込んで船木から3カウント! 何度もピンチを迎えたGET WILDだったが、最後は見事な連係プレーで解散の危機を回避してみせた。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○KENSO
7分13秒 ダイビングエルボードロップ→片エビ固め
●SUSHI
▼第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○田中稔/金本浩二(新日本プロレス)
6分32秒 腕ひしぎ逆十字固め
西村修(フリー)/●アンディ・ウー
▼第3試合 GAORA TV前哨戦 タッグマッチ 30分1本勝負
○真田聖也/中之上靖文
vs.
●本間朋晃(TEAM花鳥風月)/宮本和志(天龍プロジェクト)
▼第4試合 次期三冠挑戦者決定戦前哨戦 タッグマッチ 30分1本勝負
諏訪魔/○ジョー・ドーリング
8分15秒 デスバレーボム→片エビ固め
●曙(フリー)/浜亮太
▼第5試合 太陽ケア壮行試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
太陽ケア/鈴木みのる(パンクラスMISSION)/●MAZADA(フリー)
12分8秒 首固め
武藤敬司/カズ・ハヤシ/○渕正信
▼第6試合 世界タッグ選手権試合 60分1本勝負
[王者組]○大森隆男/征矢学
14分44秒 アックスボンバー→片エビ固め
[挑戦者組]●船木誠勝/河野真幸
※第64代王者組GET WILDが2度目の防衛に成功
▼第7試合 世界ジュニア・ヘビー級&GHCジュニア・ヘビー級ダブル選手権試合 60分1本勝負
[世界Jr王者]●大和ヒロシ
18分36秒 キングコングラリアット→片エビ固め
[GHCJr王者]○近藤修司
※第33代世界ジュニア王者・大和が6度目の防衛に失敗。近藤が第34代王者になるとともに、第25代GHCジュニア王者の近藤が3度目の防衛に成功
▼第8試合 新春ヘビー級バトルロイヤル 時間無制限
○太陽ケア
7分57秒 TKO→片エビ固め
●真田聖也
【退場順】中之上靖文→本間朋晃&宮本和志→浜亮太→諏訪魔&ジョー・ドーリング→河野真幸&大森隆男&征矢学→武藤敬司→西村修→KENSO→真田聖也
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