AKIRAがTAJIRIを、朱里が野崎を下し、シナプスがフィンレーからのベルトを独占!自爆し髪を刈られた黒潮が覚醒!
Wrestling New Classic
12・27Wrestling New Classic東京・後楽園ホール大会
日時:12月27日(木)開始:18:30
会場:後楽園ホール
観衆:1300人
27日行われたWrestling New Classic東京・後楽園ホール大会。10・26後楽園大会から始まったデーブ・フィンレーから贈られたベルトを争う、初代WNC王者決定トーナメントと初代WNC女子王者決定トーナメント。
初代WNC王者決定トーナメントの決勝戦はTAJIRIvs.AKIRA。「WNCっていう物語、俺が獲るしかねぇ」と語るTAJIRIに対し、AKIRAは「このベルトは世界中のレスラーが認めるグッドワーカーの象徴です。俺が28年間プロレスをやってきて、その辿り着く夢として、勝ち取りたい」と語った。
試合はまさしくクラシックスタイルのグラウンドでの攻防が続く。お互いに1つ1つの技を確かめるように決めていく中、AKIRAが低空ドロップキックを叩き込めば、TAJIRIはモンキーフリップで投げていく。一転してTAJIRIを場外に引きずり出したAKIRAは、コーナー最上段からプランチャ。すぐにリングに戻って、一気にムササビプレスで勝負に出るが、両足をあげて迎撃したTAJIRIは、そこから徹底的に腹、ヒジ、ヒザを攻めていく。
さらにTAJIRIもAKIRAを場外に連れ出して客席に叩き付ける。AKIRAは雄叫びをあげながらリングに戻ろうとするが、TAJIRIはハイキック。さらに羽根折り固めで追い込むが、AKIRAは投げ捨てジャーマン2連発から延髄斬りで応戦すると、再びムササビプレス。だが、これをかわして自爆させたTAJIRIはバズソーキック。
ズバリと決まったが、AKIRAは近づいてきたTAJIRIを素早くオールド・ボーイに捕らえる。だが、体勢を入れ替えたTAJIRIは掟破りの逆オールド・ボーイ。さらにお互いに両ヒザをついたまま殴り合ったり、コーナーに登ったTAJIRIを追いかけて追いかけていってAKIRAがヘッドバットを見舞って自ら流血したりと、試合は壮絶さを増していく。
TAJIRIのバズソーキックをかわしてフライングラリアットを叩き込んだAKIRAは延髄斬りを連発。4発目は顔面にクリーンヒット。前のめりにダウンしたTAJIRIの背中にムササビプレスを投下したAKIRAは、続けて正調ムササビプレスを決めて3カウント!
黄金のベルトを万感の表情で受け取ったAKIRAは、「ひと言だけ言わせてください。俺がプロレスをはじめて28年。初めてこの言葉を叫びます。アイ・アム・チャンピオン! 世界中の誰でもいい、俺にかかってこい!」と叫ぶと、バックステージでは「レスリング・ニュー・クラシック、この魂を受け継ぐ者を育てていきたい。例えば......あそこにいる、あの目つきをした男に未来を託してみたい」と言って、たまたまそこにいた大日本プロレスの石川晋也を指差した。
初代WNC女子王者決定トーナメント決勝のほうは、朱里と"世界のノザビッチ"野崎渚が決勝で激突。寡黙に集中力を高める朱里に対し、足が折れたと松葉杖をついて調印式に登場した野崎は、この日も松葉杖をついて登場。
朱里がリングインしてきたところで、背後から松葉杖で殴りかかっていった野崎は、足に巻いていた包帯を使ってチョーク攻撃。やはり足の骨折はブラフだった。朱里をリングに戻すとハイキックをかわしてスリーパー。エルボーで逃れた朱里は二段蹴り式ニーを叩き込むが、野崎もカウンターのビッグブーツを返すと、再びスリーパーへ。
何とかロープに逃れた朱里はバッククラッカーを決めると、蹴りでコーナーに野崎を追い込む。さらにランニングニーを叩き込むが、続くハイキックをブリッジでかわした野崎は背後に回ってスリーパー。苦しそうにしながらも立ち上がった朱里は背負い投げの要領で野崎を投げて脱出すると、バズソーキック2連発。
カウント2で野崎も返すが、朱里は立ち上がって来た野崎の顔面にハイキックを叩き込むと、ガッチリ抑え込んで3カウント。黄金のベルトを受け取り万感の表情で抱きしめた朱里は「このベルトを女子プロレス界......プロレス界の枠だけでなく、最強の女が持つベルトに私がしていく! 私は刺激を求めていく。これからが私の闘いだ!」と宣言した。
矢郷良明&黒潮二郎vs.バラモン兄弟の試合はTLCwithバリカン イン ザ バンクという難解なルール。試合中にアイテムとして、テーブル・ラダー(ハシゴ)・チェア(椅子)を使う、いわゆるTLCに加え、リング上空に三つのバンク(カバン)を吊るす。その三つのカバンの内の一つに、バリカンが入っており、そのバリカン入りカバンを取った方のチームが、相手チームを坊主にして勝者となるルール。ただし、矢郷組が敗れた場合、坊主になるのは黒潮のみだという。
開始早々、矢郷がラダーに登って3つの袋のうち1つをゲット。バラモン兄弟が「取るの早いよ!」とツッコミながらも中に入ってきた紙を読み上げると、そこには「神のお告げ。この紙を取った者は会場にいるかわいい子をナンパしてこないと負けとする」と書かれてあった。慌てて黒潮がリングサイドの観客をナンパし、神に指名されたレフェリーがジャッジ。
その後、股間にボーリングの球を投げられた黒潮が覚醒し、巨大ラダーを取り出し、場外にセット。その下にはテーブルもセットする。そこに矢郷がバラモン兄弟を連れてきてテーブルの上にセット。黒潮は巨大ラダーの上からスワントーンボムを投下するが、バラモン兄弟が避けたため黒潮が自爆テーブルクラッシュ! その間に矢郷がまたも2つ目の袋をゲットしたが、またも入っていたのは紙。
そこに書かれていたのは「この紙を取った者は自分のパートナーをテーブルの上にパワーボムしないと負けとなる」というもの。仕方なくバラモン兄弟もなぜか協力して矢郷が黒潮をパワーボムでテーブルに叩き付けるが、何とテーブルが割れず、逆に黒潮は大ダメージ! 矢郷はラダーに登っていくが、反対側からシュウが登っていき、矢郷の顔面にパイを叩き付けて転落させると、最後の袋をゲット。中身は当然バリカンだったため、バラモン兄弟がグロッキー状態の黒潮の髪の毛をバリカンで刈っていく。頭皮が見えた時点でレフェリーは試合終了のゴングを鳴らしたが、バラモン兄弟は黒潮の頭のテッペンだけを完全に丸刈りにしてから引き上げていった。
するとマイクを持った黒潮が「こうして黒潮はバラモンヘアーになった。だが、俺はフォールも取られて内!ギブアップも取られてない! 負けていない! そして俺が一番目立っている! これはすべて黒潮の作戦通りである〜! バラモン兄弟も矢郷先生も、すべて俺の手の平の中〜。もう一度言う。すべては作戦通り。以上!」と言ってのけ、それを見た矢郷さんも「黒潮、お前この頭で成人式に出るらしいな。見上げた奴だよ。コイツこそ真のDQN! 黒潮、お前男だ!」と太鼓判を押した。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼午後六時半 決闘開始
●大原はじめ
KO
○ゼウス(大阪プロレス)
▼第1試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
木藤拓也/真琴/○曙(フリー)
12分50秒 ランニング・ボディプレス→体固め
リン・バイロン/ヘイリー・ヘイトレッド(フリー)/●ジョシュ・オブライエン
▼第2試合 第一回デーブ・フィンレー杯トーナメント決勝戦 無制限1本勝負
●土肥孝司
7分2秒 エルボー→片エビ固め
○篠瀬三十七
※篠瀬が第一回デーブ・フィンレー杯トーナメント優勝
▼第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
児玉ユースケ/●高橋匡哉/洞口義浩
9分55秒 ジャーマンスープレックスホールド
○関本大介(大日本)/橋本和樹(大日本)/神谷英慶(大日本)
▼第4試合 TLC with バリカンin the Bankマッチ 45分1本勝負
矢郷良明(フリー)/●黒潮二郎
14分32秒 黒潮がバリカンで坊主にされたため
○バラモン・シュウ(フリー)/○バラモン・ケイ(フリー)
▼第5試合 初代WNC女子王座決定トーナメント決勝戦 無制限1本勝負
●野崎渚
5分45秒 ハイキック→エビ固め
○朱里
※朱里が初代WNC女子王者となる
▼第6試合 初代WNC王座決定トーナメント決勝戦 無制限1本勝負
●TAJIRI
23分45秒 ムササビプレス→片エビ固め
○AKIRA
※AKIRAが初代WNC王者となる
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