キーを握るのはアカコーナー側のDr.マッスル。最後に入場したDrはリングインするなり神田に襲いかかっていき、そのまま場外乱闘に雪崩れ込んで試合開始。場外乱闘の末、神田をリングに戻したDrは地獄突きを連発。神田はマンハッタンドロップからジョン・ウーを狙うが、追走式ラリアットで迎撃したDr。もう一度マンハッタンドロップを決めた神田はジョン・ウーではなくマスクを剥ぎ取り、Drの正体がドン・フジイであることを明らかにしたが、フジイは逆にジョン・ウーで神田を吹っ飛ばす。
　タッチを受けたCIMAはスコットと手四つの力比べからダブルリストアームサルトで投げていくが、そこにハルクがミサイルキック。これがCIMAに命中！　明らかに故意。さらにハルクは堀口にサミングからニールキックを叩き込むと、CIMAに向かって「行け」と指示して場外へ出てしまう。
　CIMAが無視していると、神田がフジイに襲いかかっていき、フジイはカウンターエルボー。だが、勢いが付き過ぎてフジイが転倒。どうやら足首を痛めてしまった様子。すぐさまCIMAがリングインして吉野と合体攻撃。するとCIMAは「ハルク、タッチやー！」と叫びながら場外にいるにスライディングキック。渋々リングインしたハルクがサイバーと合体攻撃を決めていると、CIMAが入ってきてカウント2でカット（？）。「アクシデントや」と訴えるCIMA。
　不穏の空気が流れる中、フジイも足を引きずりながらカムバックし、CIMA、吉野と合体攻撃。吉野の超高角度ミサイルキックからCIMAが堀口をパーフェクトドライバーで叩き付けるが、CIMAの背後からハルクがカカト落とし。CIMAをどかしてファースト・フラッシュをハルクが叩き込むと、続いてサイバーがボディアタック。だが、堀口は一瞬の隙を突いてサイバーにバックスライド・フロム・ヘブンを決めて勝利した。

　メイン終了後、MAD BLANKEYを除く全選手がリングに上がり、2012年最後の後楽園大会ということで1人ずつ挨拶することに。12・23福岡大会でCIMAのドリームゲート王座にハルクを加えた3WAYで挑戦する鷹木信悟は「自分は23日、CIMAに挑戦しますが、最後まで鷹木信悟らしい闘いをしようと思います。来年もどうかドラゴンゲートを、そしてプロレスをお願いします」、CIMAは「僕は23日は鷹木信悟とB×Bハルクと3WAYでドリームゲート掛けてファイナルゲートやりますんで気は抜けないですけど、一旦東京は今日で終わりですので。僕はすでにとっくに覚悟できていますので。その覚悟がどういうものかは23日、俺のカラダをもって証明するんで、また来年1月の17日ですか。お客さんもCIMAも笑顔で会えればいいなと思っています」とそれぞれ挨拶。ちなみにハルクはメイン終了後に「23日福岡国際、俺がお前のプロレス人生、最後にしてやるよ！」と吐き捨てて引き上げていった。
　ベルトを持って年を越さないと解散が懸かっているジミーズは、ススムが「ジミー・ススムになって1年、地味に充実した1年でした。また来年、ジミーズで帰ってこられるか分からないですけど、またジミーズで会えるようにジミー時一同頑張ります」とやや弱気な発言をすると、斎了が「大丈夫だ！　ジミーズは必ず守って来年また帰ってきます！」と力強く語り、堀口も「おい、コラ！　お前らがピーヒャラピーヒャラしゃべるから、メインイベント誰が勝ったか誰も覚えていないじゃねぇか！　1つだけ皆さんに約束します。ジミーズは絶対に解散しません！」と叫んだ。
　また、パートナーのフジイが負傷してしまった望月は「本当なら23日の国際センターに向けて強気な発言をしようと思ったんですが、すっかりツインゲート戦に暗雲が立ち込めてしまいまして。まぁ何とかね、次の後楽園ホールは私、43歳になる日なので（苦笑）ベルトを獲って帰ってきます」と挨拶し、土井はお馴染みの"プリケツ"を披露して喝采を浴びた。

　敗者には勝者指定仕置人からクリスマスケーキを顔面にぶつけられるクリスマス・スペシャル ケーキ顔面クラッシュマッチで激突することになった望月と問題龍。セコンドについたKzyとサイバーがことごとく試合に介入して問題龍をサポート。
　問題龍が望月のフロントキックを八木レフェリーに誤爆させると、サイバーが乱入してサイバーカッター。そこにKzyがKZ.timeを投下するが、アピールが長過ぎたため余裕でかわした望月は続く問題龍もシューティングスタープレスもかわすと、2人をコーナーにセットして一角蹴り。
　さらにミドルキック、最強ハイキック、バズソーキックと叩き込むが、カウントを取るレフェリーをKzyが引っ張ってカット。そこにサイバーが乱入して体当たりしていくが、望月はかわして問題龍に誤爆させる。仲違いを始める問題龍とサイバーだが、サイバーを場外に追いやった望月は、問題龍に最強ハイキックを叩き込むと、ツイスターで叩き付けて3カウント。
　そして望月は指定仕置人として、問題龍とは因縁のあるドラゴンゲート中継の実況を担当している市川勝也アナウンサーを呼び込む。だが、市川アナがリングに入って来るなり襲いかかった問題龍は、サイバーが抑え付けた市川アナに塩パウダー攻撃！　その様子を呆然と見ていた望月は「あまりにもタイミングがしょっぱいから助けるの忘れちゃいましたね」。
　すると望月は次なる指定仕置人として、リングサイドで観戦していたiPS細胞騒動で世間を騒がせた"インチキ教授"の森口尚史氏を呼び込む！　『Get Wild』に乗って森口氏がリングインすると、場内は「iPS」コール。しかもケーキの上にある特殊な細胞を仕込んでいるという森口氏。
　だが、問題龍は「オイ、インチキ野郎！　なんで俺がインチキケーキなんか食らわないといけなんだよ！　そんなことより今日の負けはサイバー、テメーの誤爆のせいだ！　お前が代わりにケーキ食らっておけ！」と言って細胞入りケーキをサイバーの顔面に叩き付ける。のたうち回るサイバーだが、結局何も起こらない。「なんも起こらんやないかー！」と訴えるサイバーだが、森口氏は「もうすぐ、もうすぐ。1カ月後かもしれないし」と言い放ち、去って行ったが、バックステージでは「私、初めてプロレスを見たんですよ！　東京の後楽園ホール、憧れの舞台ですよねぇ。初めてここに来たし、プロレスも初めて生で見させてもらったんですね。まぁこういう感じなんだなと思いました。いきなりリングに上がるなんで想像もしていませんでした（笑）。今はちょっとエキサイティングしている状況で（苦笑）、アドレナリンが出っ放しです」と興奮気味に語った。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合　6人タッグマッチ 20分1本勝負
○ドラゴン・キッド／Gamma／HUB（フリー）
13分27秒　ウルトラ・ウラカン・ラナ
●ジミー・ススム／斎藤"ジミー"了／ジミー・カゲトラ

▼第2試合　年末恒例！ 年忘れ歌合戦 オープン・ザ・お笑いゲート選手権試合 20分1本勝負
［王　者］○新井健一郎
3分38秒　横入り式エビ固め
［挑戦者］●菊タロー（アキバプロレス）
＜歌合戦＞
［王　者］●新井健一郎
観客判定
［挑戦者］○菊タロー（アキバプロレス）
※第17代王者アラケンが2度目の防衛に失敗。菊タローが第18代王者となる

▼第3試合　シングルマッチ 20分1本勝負
○しゃちほこBOY
7分41秒　ムーンサルトプレス→片エビ固め
●三代目超神龍

▼第4試合　タッグマッチ 30分1本勝負
土井成樹／○リコシェ
13分47秒　シューティングスタープレス→片エビ固め
●スペル・シーサー／Mr.キューキュー・豊中ドルフィン

▼第5試合　クリスマス・スペシャル ケーキ顔面クラッシュマッチ 30分1本勝負
●問題龍
6分40秒　ツイスター→体固め
○望月成晃

▼第6試合　タッグマッチ 45分1本勝負
戸澤陽／●谷崎なおき
14分56秒　スリーパーホールド
鷹木信悟／○YAMATO

▼第7試合　土井ダーツ・クリスマススペシャル10人タッグマッチ 時間無制限1本勝負
CIMA／吉野正人／B×Bハルク／●サイバー・コング／Dr.マッスル
18分01秒　バックスライド・フロム・ヘブン
○堀口元気H.A.Gee.Mee!!／ジミー・神田／スコット・リード／K-ness.／富永千浩