V・ハンが三冠ヘビー級王者・船木を相手にRINGSクラシックルールで引退試合!ハンの長男が3年後にリングス参戦か!?

121216_Rings-1_edited.jpgRINGS/THE OUTSIDER
RINGS/THE OUTSIDER 合同大会
~ヴォルク・ハン引退記念興行~
日時:12月16日(日)開始:15:00
会場:横浜文化体育館
観衆:4680人(超満員)

 16日、横浜文化体育館で行われたFIGHTING NETWORK RINGSとTHE OUTSIDERの合同大会『ヴォルク・ハン引退記念興行』。第一次RINGSで活躍したコマンドサンボの使い手ヴォルク・ハンが、日本のファンの前で引退試合を行うことに。対戦相手は新生UWFや総合格闘技で活躍後、プロレスに復帰し、いまや三冠ヘビー級王者となった全日本プロレスの船木誠勝。

 しかも試合前に15分1本勝負、レガースあり、グローブなし、スタンドでは掌底、ダウン・ロープエスケープをロストポイント1としてロストポイント5になったほうが負けの"リングス・クラシックルール"で行われることが発表された。
 三冠ヘビー級ベルトをアピールしながら入場した船木に対し、『Second Rendez-Vous』に乗り、懐かしのスカイブルーのハーフタイツ姿で登場したハンはレガースはせず素足で試合に臨んだ。
 ハンがアキレス腱固めを狙う体勢に入る度にどよめく場内。中でもスタンディング状態でのアームロックとクロスヒールホールドはハンの代名詞と言っていい技だけに、一気に場内が沸き上がる。船木もパンクラスをはじめとする総合格闘技で活躍してきた実績があり、そう簡単には極めさせない。逆に肩固めからの腕十字へ。ハンは腕が伸びた瞬間にロープにエスケープ!
 ハンもカメになった船木に絡みつくと回転しながらレッグスプリットを極めてエスケープを奪い返す。スタンドになると船木はローキックを打って行く。これにはさすがのハンも効いている様子を隠せない。そこからグラウンドでまた腕十字の体勢に入った船木だが、ハンはクラッチした状態でエスケープ。
 スーパーマンパンチのような形で大きく振りかぶった掌底で飛び込んでいったハン。手首の取り合いからグラウンドになると船木は腕十字を狙うが、ハンは船木の腕を掴んで引っ張りながらアキレス腱固めへ。これには船木も悲鳴をあげながらロープにエスケープ。
 ロストポイント2同士で並んだまま残り試合時間は3分に。最後はヒールホールドを狙うハンに対し、船木はアンクルホールドを狙うが、結局どちらも極めることが出来ず時間切れドローに終わった。

121216_Rings-2_edited.jpg 試合終了後、ハンの引退セレモニーへ。元リングス・ジャパンの成瀬昌由、山本宜久が登場して花束を贈呈すると、場内も沸き上がる。最後にライバルであり、盟友だった前田日明代表が花束を渡し、"あの頃のリングス"が揃って記念撮影に収まった。
 前田代表は「ハンを最初に呼んだときの試合は、本当にリングスの存亡を賭けた大会で本当に追い詰められていました。リングスはハンに助けられ、ハンはそれを恩義に感じているようですけど、そのお陰でその後のネットワークが進んでいったと思います。本当にハンに感謝を述べたいと思います。本当にハン選手、ありがとうございました」とハンに感謝の言葉を贈った。
 「20年前に自分の格闘技競技人生はこの横浜で始まりました。そして引退試合もこの横浜で行うことになりました」と感慨深そうな表情で語ったハンは、「これからも前田さんや若い人がリングの上で活躍出来ることを願っています」と言うと、第一次時代のリングスジャージを着てリングに上がったハンの長男ジャマール君について「もしかしたら3年後に自分の息子がこのリングに立っているかもしれません」と発言! ジャマール君は現在若干13歳にして178cm92kgという恵まれた体格で、柔道とサンボでロシアチャンピオンになったという。
 そして引退の10カウントゴングが鳴らされたあと、古田信幸リングアナがこみ上げてくるものをこらえながら「赤コーナー、190cm、113.5kg、リングス・ロシア、ヴォルク・ハ〜ン!」とコール。『Second Rendez-Vous』が鳴り響く中、リングを降りたハンは長男と共に花道を歩いて日本のファンに別れを告げた。
 その後、前田代表は2013年はオーストラリアとイギリスでOUTSIDERが立ち上げ、各国の選手との交流戦をやっていきたいと構想を明かした。また、初めてリングスマットに上がり、リングスルールでの試合をした船木は「すごいやりやすかったです。昔こうだったなという感じで。商売敵な団体だったはずなんですけど、ホームリングに帰ってきたような、そんな錯覚を起こしちゃいました」と感想を述べた。

121216_Rings-3_edited.jpg 今大会はRINGSとTHE OUTSIDERの合同大会ということで、第1試合〜第24試合まではTHE OUTSIDERの試合が行われたのだが、THE OUTSIDER部門のメインに登場したのは前65-70kg級王者の《キング・オブ・アウトサイダー 格闘彫師》吉永啓之輔。
 王者から陥落した吉永だが、この日は《大阪枚方のストリート・キングホーク》鷹亜希と対戦。打撃で積極的に攻撃していく鷹亜希だが、首相撲からのヒザ蹴りを返していきなりスタンディングダウンを取った吉永。さらにノーガードで挑発していく吉永に対し、鷹亜希はローを蹴っていくが、吉永が鷹亜希が動く方向を読んでハイキックを飛ばすと、鷹亜希が前に出たところを首相撲で捕まえてヒザ蹴り。
 鷹亜希が思わず下がったところにアッパーを叩き込んでダウンを奪う。これで2ダウンとなり、吉永が勝利なのだが、最後のツメまで油断することない吉永は倒れた鷹亜希に殴りかかる。慌ててレフェリーがストップしたが、鷹亜希側のセコンドが激怒! リングに雪崩れ込んでくると、立ち上がった鷹亜希ももの凄い剣幕で吉永に詰め寄る。
 前田代表たちが両者を分けて乱闘を鎮静化させたが、ある意味でOUTSIDERらしい場面。マイクを掴んだ吉永は「スミマセンね、OUTSIDERのメインなのに最後こじれちゃって。納得いくまで2人で話し合いましょう。誰も入らないでください。これがOUTSIDER! OUTSIDER最高!」と雄叫びをあげた。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 THE OUTSIDER 65-70kg級王者挑戦トーナメント1回戦 体重Limit 65-70kg
《天才不良品》●三枝美洋
1R 32秒 TKO(グラウンドパンチ→レフェリーストップ)
《エンセン大和魂継承》○YOSHIKI

▼第2試合 THE OUTSIDER 65-70kg級王者挑戦トーナメント1回戦 体重Limit 65-70kg
《アウトロースナイパー リアル神代ユウ》●佐野哲也
2R 判定1-2
《沖縄道場 闘心の毒蛇》○熊澤伸哉

▼第3試合 シングルマッチ 体重Limit 68.0kg
《現役高校生 超インテリ打撃貴公子》●世IV種順一
1R 1分13秒 TKO(グラウンドパンチ→タオル投入)
《元・No.1ホスト 横浜のゴリさん》○ドンキーコングNOBU

▼第4試合 シングルマッチ 体重Limit 59.0kg
《栃木のスーパーサイヤ人 リアル孫悟空》○野沢零羽
1R 1分40秒 TKO(アームロック→レフェリーストップ)
《越後の逆境シューター》●土田雅人

▼第5試合 シングルマッチ 体重Limit 60.0kg
《周防国ブレイド・ストライカー》○MASAMUNE
2R 5分0秒 判定3-0
《アウトサイダーグラウンドバウンサー 茨城土浦のケンカ道化師》●ピエロ大塚

▼第6試合 シングルマッチ 体重Limit 60.0kg
《元・船橋夜櫻會四代目総長》●矢野優二郎
1R 2分40秒 飛び膝蹴り→KO
《歓楽街の仕分け人》○須藤和哉

▼第7試合 シングルマッチ 体重Limit 69.0kg
《埼玉のリアルバイキンマン》△齊藤勇駿
2R 判定1-0
《アイ・アム・シウバ 主演》△管谷直紀

▼第8試合 シングルマッチ 体重Limit 60.0kg
《福岡相良のパウンドファイター》●田上健太
1R 40秒 腕ひしぎ十字固め→レフェリーストップ
《スキンヘッド社長 目指せグランドスラム》○小林満

▼第9試合 シングルマッチ 体重Limit 62.0kg
《沖縄グレイシーコンバット》○宮城貴志
1R 1分24秒 チョークスリーパー
《救世主 騎龍観音》●SHOUGO

▼第10試合 シングルマッチ 体重Limit 65.0kg
《元・龍神会特攻隊長 埼玉のトライデント》●高橋辰也
1R 1分5秒 KO
《足立のバイオレンス・ピエタ 格闘チームG-STEP代表》○RYO

▼第11試合 シングルマッチ 体重Limit 85.0kg
《Dog Race 七福神》●ピスタチオ古谷
1R 1分1秒 TKO(グラウンドパンチ→レフェリーストップ)
《動けば雷電の如く 発すれば風雨の如し 北海道十勝のタイガードラゴン》○久保昌弘

▼第12試合 シングルマッチ 体重Limit 72.0kg
《三枝軍団 平成の狂猿》●島田勇
1R 31秒 KO(2ダウン)
《副省級市西安からの刺客 格闘技チーム919代表》○ちょーつえー

▼第13試合 シングルマッチ 体重Limit 70.0kg
《a.k.a 福岡製闘牛》○ランボルギーニ・ヨシノリ
1R 54秒 TKO(腕ひしぎ十字固め→レフェリーストップ)
《かかってこいや! 心連心》●大川旭

▼第14試合 シングルマッチ 体重Limit 69.0kg
《人獣 群馬高崎のクロヒョウ》●清水拓也
2R 1分15秒 TKO(ドクターストップ)
《破壊の戦神 竜虎》○ま〜さ

▼第15試合 シングルマッチ 体重Limit 64.0kg
《栃木 漆黒の流星》○手塚勇太
1R 1分30秒 TKO(スタンドパンチ→前田代表のタオル投入)
《黒石魂継承 横濱義道会二代目総長》●寺内芳彦

▼第16試合 シングルマッチ 体重Limit 59.0kg
《ヨコハマ・メタルシティ 陵辱キング》○土橋政春
2R 1分31秒 チョークスリーパー
《ハデスとケルベロスと俺 最強のファーマー》●吉田雅俊

▼第17試合 シングルマッチ 体重Limit 58.0kg
《濱の勇二》●高垣勇二
1R 2分9秒 チョークスリーパー
《池袋 弐双龍の龍帝》○SHIN

▼第18試合 シングルマッチ 体重Limit 68.0kg
《格闘集団CARASの一撃拳神》○樋口武大
1R 1分22秒 TKO(レフェリーストップ)
《第6回大会MVP 平成生まれの火の玉小僧 弾丸野郎》●比夏瑠

▼第19試合 シングルマッチ 体重Limit 68.0kg
《イケイケ沼コンバ》○沼尻和之
2R 3分0秒 判定2-0
《鶴見のハリケーン》●岩本一貴

▼第20試合 シングルマッチ 体重Limit 77.0kg
《GTA福岡 666FIXXER代表》○ダグラス
1R 1分26秒 腕ひしぎ十字固め
《RINGSオーストラリアのウルフマン》●ジョッシュ・スミス

▼第21試合 THE OUTSIDER 65-70kg級王者挑戦トーナメント決勝戦 体重Limit 65-70kg
《エンセン大和魂継承》●YOSHIKI
1R 2分43秒 ヒールホールド
《沖縄道場 闘心の毒蛇》○熊澤伸哉
※熊澤がRyoの持つ65-70kg級王座への挑戦権を獲得

▼第22試合 THE OUTSIDER 60-65kg級ランキング1位決定戦 体重Limit 60-65kg
《沖縄道場チーム 荒ぶる闘心》○安谷屋智弘
2R 3分0秒 判定3-0
《日本×ブラジル 若きハイブリッド柔術家》●ジエメルソン・ハタ

▼第23試合 シングルマッチ 体重Limit 63.0kg
《横浜義道会初代総長 濱の狂犬》△黒石高大
2R 3分0秒 判定ドロー(0-0)
《リアル刃牙》△渋谷莉孔

▼第24試合 シングルマッチ 体重Limit 70.0kg
《キング・オブ・アウトサイダー 格闘彫師》○吉永啓之輔
1R 2分13秒 KO(2ダウン)
《大阪枚方のストリート・キングホーク》●鷹亜希

▼第25試合 RINGS第1試合 体重Limit 72.5kg
《柔道四段 格闘技界のトリッキー・ガチャピン》○Ryo(RINGS)
2R 3分4秒 腕ひしぎ十字固め
《法曹界の最強戦士 人権派 柔術弁護士》●堀鉄平(スポーツジムマーシャルアーツ/RINGS)

▼第26試合 RINGS第2試合 体重Limit 56.7kg
《静岡 沼津の一撃空手王》○渡辺竜也(MAXGYM/RINGS)
1R 4分11秒 KO
《SWAT!のスピードスター》●上原佑介(マルワジム横浜/team roial)

▼第27試合 RINGS第3試合 体重Limit 73.0kg
《コマンドサンボ提督 技のマトリョーシカ》○クラット・ピターリ(RINGSロシア)
1R 32秒 TKO(スタンドパンチ→レフェリーストップ)
《RINGSオーストラリア ヘイズマン推薦選手》●クリス・ブリッジウォーター(RINGSオーストラリア)

▼第28試合 RINGSクラシックルール 15分1本勝負
《ロシアの狼》△ヴォルク・ハン(RINGS)[E2D0]
15分ドロー
《甦ったサムライ》△船木誠勝(全日本プロレス)[E2D0]

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