中井りんが契約体重10kgオーバーの相手に勝利し、初代パンクラス女王に!ISAOが修斗の世界ランカーに秒殺勝利!

121201_Pancrase-1_edited.jpgパンクラス
PANCRSE 2012 PROGRESS TOUR
日時:12月1日(土)
開始:ゲート&本戦1部/15:00 本戦2部/15:30
会場:ディファ有明
観衆:1853人(満員)

 1日、ディファ有明で行われたパンクラス『PANCRSE 2012 PROGRESS TOUR』。今大会ではパンクラス ヴィーナス所属の中井りんとダニエル・ウェストによるバンタム級クイーン・オブ・パンクラス決定戦が行われた。

 前日計量で1.4kgオーバーしていたダニエル。最終計量が当日14時に延長されたが、なんと逆に7.1kg増量していた。パンクラス公式ルール34条により、ダニエルが勝ち、もしくはドローになった場合は試合不成立という措置がとられた。梅木良則審判部長がリング上で「中井選手が勝った場合のみ王座に就けます。中井選手が勝てなかった場合は空位となる」と説明した。
 1R、距離をとって回る中井。ジャブを出すダニエルに対し、何も出さずに様子をみる。ロープ際で中井がタックル、テイクダウン。ハーフガードからサイドに回る。ダニエルは腕十字を狙うがこれは無理。ここで中井が一気にマウント。しかしダニエルは立ち、組む。中井がこれを潰し上に。鉄槌を落とし終了。
 2R、ダニエルはパンチで前に出るが、中井はフットワークでかわす。中井がタックル。しかしブレイク。中井はあくまで距離をとり慎重だ。一気に組み、投げて上になり押さえ込む。中井はアームロックを狙うがこれは不完全。ドントムーブがかかり、ダニエルが返しそうになり中井が立ったところでゴング。
 3R、ダニエルはコーナーへ押し込もうとするが、離れる。中井は片足タックルを仕掛けるが、ダニエルは立ちながら頭にパンチ。中井は再びタックルにいくがダニエルは付き合わない。ダニエルのパンチがヒット、中井が少しぐらつく。しかしすぐ建て直して回り、タックル。しかしダニエルに潰される。パンチで追いかけるダニエルに対し、中井はフットワークと腕のブロックでクリーンヒットを許さず、判定勝利を収めた。
 中井は硬い表情で涙ぐみ「慎重になり過ぎてふがいない試合をしてしまい、嬉しくない。納得していない。ただ、パンクラスのベルトが世界最強だと証明する仕事が増えたと思う」と語った。
 当初はトーナメントを開催するはずだった初代クイーンの座。しかし選手が集まらず、トーナメントの態をなさなかった。それだけに決定戦でもこの事態、残念な印象がぬぐえない。ダニエルが計量オーバーした時点で、ワンマッチに変更するべきではなかったか。しかし、試合の時点で10kgオーバーしていたというダニエル相手に闘った中井の勇気には拍手を送りたい。

121201_Pancrase-2_edited.jpg 修斗の世界ランカー・冨樫健一郎がパンクラスを襲撃! パンクラス・ライト級王者ISAOが迎え撃つ。冨樫は「打たせずに打つ」を身上とし、過去3度王座に挑戦しているベテラントップファイターだ。対するISAOは「打たれても、倍打ち返す」主義。「これはパンクラスと修斗の戦争です!」というISAOがパンクラスのプライドを守るために立ち上がる!
 1R、ジャブの打ち合いから始まったが、ISAOがパンチを出しながら飛び込み左ストレートを打ち込む。これで冨樫がダウン! ISAOはすかさず追ってパンチを落とすが、冨樫は既に抵抗できない状態となっており、レフェリーが止めた。パンクラスを愛する王者が、パンクラスの名を背負い、パンクラスの強さを見せつけた。また、ISAOはベストKO賞を授賞。
 試合後、ISAOは「絶対に負けられないと思ってリングに立ちました。応援ありがとうございました。そして、闘ってくれた冨樫選手、ありがとうございました。最近、格闘技界がちょっと落ち着いているというか、メディアに取り上げられなくなってきています。パンクラスだけでなく、格闘技全体として、あまり情報が回っていないと思います。記者の方、そしてファンの皆さん、どんどんメディアに発信してください。日本人は、世界でも負けない闘いができると思っています。格闘技をメディアで取り上げて、盛り上げてほしい。よろしくお願いします」と語った。(文/佐佐木 澪)

※その他の主要試合の詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

<パンクラスゲート>
▼第1試合 ネオブラッド予選トーナメント一回戦 スーパーフライ級 5分2R延長3分1R
○中山ハルキ(GRABAKA)
1R3分08秒 TKO(チョークスリーパー→レフェリーストップ)
●小川徹(D-ONE GYM)

▼第2試合 ネオブラッド予選トーナメント一回戦 スーパーフライ級 5分2R延長3分1R
○池田仙三(FREEDOM@OZ)
1R3分08秒 チョークスリーパー
●児玉勇也((和術慧舟會トイカツ道場)

▼第3試合 ネオブラッド予選トーナメント一回戦 バンタム級 5分2R延長3分1R
○ペニー清水(坂口道場)
延長1分03秒 アームロック
●土田達也(総合格闘技道場DOBUITA)

▼第4試合 ネオ バンタム級 5分2R延長3分1R バンタム級 5分2R延長3分1R
○ラングリー希里唯(和術慧舟會GODS)
1R3分56秒 TKO(スタンドのパンチ→レフェリーストップ)
●梅田真広(GOKITA GYM)

<本戦第1部>
▼第5試合 バンタム級ワンマッチ 5分2R
△土佐健市(KIBAマーシャルアーツクラブ)
2R終了 引き分け(ジャッジ0-0)
△阪中カツヒロ(Lotus世田谷)

<パンクラスゲート>
▼第6試合 ネオブラッド予選トーナメント決勝戦 スーパーフライ級 5分2R延長3分1R
○中山ハルキ(GRABAKA)
延長終了 判定(ジャッジ3-0)
●池田仙三(FREEDOM@OZ)
※中山はプロデビューが決定

▼第7試合 ネオブラッド予選トーナメント決勝戦 バンタム級 5分2R延長3分1R
○ペニー清水(坂口道場)
延長終了 判定(ジャッジ3-0)
●ラングリー希里唯(和術慧舟會GODS)
※清水はプロデビューが決定

<本戦第2部>
▼第1試合 スーパーフライ級 5分2R
△島袋力(CORE)
2R終了 判定引き分け(ジャッジ1-0)
△北郷祐介(和術慧舟會横浜道場)

▼第2試合 PANCRASE対チームKrush バンタム級 5分2R
○CORO(和術慧舟會TLIVE)
1R1分50秒 腕ひしぎ十字固め
●乱暴(チーム乱暴/チームKrush)
※COROはベストサブミッション賞を受賞

▼第3試合 PANCRASE対チームKrush ライト級 5分2R
●竹川光一郎(和術慧舟會トイカツ道場)
2R終了 判定(ジャッジ2-0)
○内山政人(アカデミア・アーザ水道橋/チームKrush)

▼第4試合 フェザー級 5分2R
○西野英紀(ガッツマン)
1R終了 TKO(なおKINGの頭部負傷→ドクターストップ)
●なおKING(CORE)

▼第5試合 バンタム級 5分2R
○馬場勇気(ロデオスタイル)
2R終了 判定(ジャッジ3-0)
●花レメ紋次郎TK(総合格闘技道場コブラ会)

▼第6試合 バンタム級 5分3R
○曹竜也(闘心)
3R終了 判定(ジャッジ3-0)
●沼倉雄太(TRIAL)

▼第7試合 ミドル級 5分2R
○KEI山宮(GRABAKA)
1R1分26秒 スタンドのヒザ蹴り→KO
●一慶(チームクラウド)

▼第8試合 フェザー級 5分3R
○大石幸史(パンクラスism)
3R終了 判定(ジャッジ3-0)
●ジョン・ショレス(ロデオスタイル)

▼第9試合 ウェルター級次期王座挑戦者決定トーナメントBブロック 5分3R
●石川英司(GRABAKA)
3R終了 判定(ジャッジ3-0)
○鈴木槙吾(ALLIANCE)
※ベストバウト賞を受賞

▼第10試合 ライト級 5分3R
○ISAO(坂口道場一族)
1R0分16秒 TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
●冨樫健一郎(パラエストラ広島)

▼第11試合 バンタム級初代クイーン・オブ・パンクラス決定戦 5分3R
○中井りん(パンクラス ヴィーナス)
3R終了 判定(ジャッジ3-0)
●ダニエル・ウェスト(New Wave Academy/Team Underground)
※中井が初代クイーン・オブ・パンクラシストとなる

▼第12試合 スーパーフライ級キング・オブ・パンクラスンタイトルマッチ 5分3R
[王 者]○清水清隆(TRIBE TOKYO M.M.A)
3R2分02秒 スタンドのパンチ→KO
[挑戦者]●安永有希(東京イエローマンズ)
※第2代王者・清水が5度目の防衛に成功

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