GET WILDが痛みに耐えてよく頑張った末、L/Rを下して世界最強タッグに優勝!世界タッグのベルトも取り戻す!

121130_AJP-1_edited.jpg全日本プロレス
40th Anniversary Year
2012 世界最強タッグ決定リーグ戦
日時:11月30日(金)開始:19:00
会場:後楽園ホール
観衆:1700人

 30日、後楽園ホールで行われた全日本プロレス『40th Anniversary Year 2012 世界最強タッグ決定リーグ戦』最終戦。
 Aブロックはザ・グレート・サスケの負傷欠場により、KENSO組が全戦不戦敗となる中、世界タッグのベルトを返上した上、「1敗でもしたらワイルドを名乗れない」と自らハードルを上げて、このリーグ戦に臨んだ大森隆男&征矢学のGET WILDが、2勝1分の5点と単独首位で最終戦を迎えた。

 2勝1敗4点の本間朋晃&宮本和志のターメリック・ストームと対戦したGET WILD。ターメリックはイス攻撃を征矢に見舞っていき、征矢は右脇腹を負傷。脇腹を抑えながら苦痛に顔を歪ませていた征矢だが、大森のピンチにリングに飛び込むと、トレイン攻撃を狙う本間にスピアー。続けて宮本をデスバレーボムで叩き付けると、大森が本間にアックスボンバーを叩き込んで3カウント。GET WILDが優勝決定戦進出を決めた。

121130_AJP-2_edited.jpg 一方のBブロックは大混戦! 諏訪魔&ジョー・ドーリングのLAST REVOLUTION(以下L/R)と、曙&浜のSMOPが2勝1敗の4点で並んだ。L/Rは1勝1敗1分の3点で追う関本大介&岡林裕二の大日本コンビと対戦。SMOPも1勝1敗1分の3点で追う田中稔&金本浩二のジュニスタと対戦。
 ジュニスタは金本が曙に喧嘩腰で突っ掛かっていったため、途中で稔が捕まりSMOPの肉弾殺法にかなり追い込まれたが、最後は稔が浜をスクールボーイで丸め込んで3カウント。この結果により、L/Rが大日本コンビに勝てばL/Rが優勝決定戦進出。引き分けだとL/Rとジュニスタが並ぶため代表決定戦。大日本コンビが勝つと大日本コンビとジュニスタが並ぶため代表決定戦となる。
 L/Rと大日本コンビはド迫力の真っ向勝負! 大日本コンビが諏訪魔に時間差スプラッシュから眉山を狙うが、ドーリングが首をかっ斬るようなラリアットでカット。さらにドーリングが岡林をスクラップバスターで叩き付けると、関本がぶっこ抜きジャーマンでカットしようとしたが、背後から諏訪魔がバックドロップで関本を投げ捨てる。
 最後は諏訪魔が関本にラストライド、ドーリングが岡林をレボリューションボムで同時に叩き付けて3カウント。同じパワーファイター系タッグではなるが、体のサイズで上回るL/が競り勝ち、優勝決定戦進出を決めた。

121130_AJP-3_edited.jpg 優勝決定戦、GET WILDの征矢は痛めた右脇腹にテーピングをして登場。すると諏訪魔はその右脇腹にキチンシンク、踏みつけ、拷問コブラ、ブーツによる蹴り上げと、エグイ攻撃をこれでもかというほど繰り出していく。10分が経過してアバラを抑えて苦しそうな征矢は、諏訪魔のフロントキックを受け止めると突進。だが、諏訪魔はカウンターのラリアットで吹っ飛ばすとフロントキック。
 これをブロックした征矢はフライングラリアットを叩き込むと大森にタッチ。フロントキックからニールキックでなぎ倒した大森は、カウンターのトラースキックからアックスボンバー。諏訪魔はラリアットの相打ちに持ち込むが、その直後に大森はフルネルソンバスター。ここで征矢が自らタッチを要求。GET WILDはトレイン攻撃からサンドイッチラリアット。さらに征矢はバックドロップで投げると、カナディアンバックブリーカーで担ぎ上げる。そこに大森がダイビング・レッグドロップで合体。
 しかしL/Rは脇腹を痛めている征矢に狙いを定めてダブルドロップキック、ドーリングのパイルドライバー、デスバレーボム、ショートレンジラリアットと追い込むと、諏訪魔のラストライドとドーリングのレボリューションボムの同時発射を狙う。だが、この絶体絶命の場面でGET WILDは大森がアックス・ギロチン・ドライバーに、征矢がデスバレーボムでそれぞれ切り返す。
 「ワイルド」コールが起こる中、征矢がドーリングのラリアットをかわしたところに、待っていた大森がアックスボンバー。さらに大森はアックスボンバーで諏訪魔を場外に叩き落とすと、征矢が渾身のワイルドボンバーをドーリングに叩き込み、脱げたドーリングのブーツが客席まで吹っ飛ぶ中、逆転の3カウント!

121130_AJP-4_edited.jpg 自らリーグ戦の前に返上した世界タッグのベルトを取り戻したGET WILD。大森が「兄貴、痛みに耐えてよく頑張ってくれた。どうもありがとう」と、かつて某首相が言ったようなセリフをパートナーに贈ると、征矢は「俺たちが返上して、俺たちが取り返さなかったら、誰が取り返すんだよ。でもさ大森さん、俺とタッグ組んででくれてありがとうよ。そして今日、応援してくれた皆さん、本当にありがとうございました! まだ俺の闘いは終わってない。俺たちの闘いはまだ終わっていない! 次は三冠のベルトを獲るぞ。最後に優勝したひとことだけ言わせてくれ。俺たちが最強のタッグチーム、GET WILDだ!」と勝利の雄叫びをワイルドにあげた。
 なお、大会終了後に馬場全日本時代から所属していた太陽ケアが、経営学を学びたいと母国・アメリカの大学へ入ることを決めたため、全日本プロレスを"長期休暇"すると発表した。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負
●SUSHI
5分10秒 横入り式エビ固め
○中之上靖文

▼第2試合 2012 世界最強タッグ決定リーグ戦 Aブロック公式戦 30分1本勝負
船木誠勝/○河野真幸【3勝1敗=6点】
11分13秒 ジャイアントニー→片エビ固め
太陽ケア/●真田聖也【1勝3敗1分=3点】

▼第3試合 2012 世界最強タッグ決定リーグ戦 Aブロック公式戦 30分1本勝負
○大森隆男/征矢学【3勝1分=7点】
8分17秒 アックスボンバー→片エビ固め
●本間朋晃(TEAM花鳥風月)/宮本和志(天龍プロジェクト)【2勝2敗=4点】

▼第4試合 2012 世界最強タッグ決定リーグ戦 Bブロック公式戦 30分1本勝負
曙(フリー)/●浜亮太【2勝2敗=4点】
9分13秒 横入り式エビ固め
○田中稔/金本浩二(新日本プロレス)【2勝1敗1分=5点】

▼第5試合 2012 世界最強タッグ決定リーグ戦 Bブロック公式戦 30分1本勝負
諏訪魔/○ジョー・ドーリング【3勝1敗=6点】
9分0秒 レボリューションボム→エビ固め
関本大介(大日本プロレス)/●岡林裕二(大日本プロレス)【1勝2敗1分=3点】

▼第6試合 タッグマッチ 30分1本勝負
カズ・ハヤシ/○近藤修司
5分0秒 キングコングラリアット→片エビ固め
大和ヒロシ/●アンディ・ウー

▼第7試合 6人タッグマッチ 45分1本勝負
○武藤敬司/KENSO/渕正信
10分55秒 シャイニングウィザード→体固め
バンビ・キラー/フランツ・ダイナマイト/●MAZADA(東京愚連隊)

▼第8試合 2012 世界最強タッグ決定リーグ戦 優勝決定戦 時間無制限1本勝負
[Aブロック1位]大森隆男/○征矢学
19分44秒 ワイルドボンバー→エビ固め
[Bブロック1位]諏訪魔/●ジョー・ドーリング
※GET WILDが2012 世界最強タッグ決定リーグ戦優勝し、第64代世界タッグ王者チームとなる。

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