好連携で中邑&石井に勝利した永田&望月がタッグリーグ好発進!棚橋「キャプテンは笑われた分、強くなればいい」

121120_NJPW-1.jpg新日本プロレス
NJPW 40th anniversary Tour
WORLD TAG LEAGUE 2012
日時:11月20日(火)開始:18:30
会場:TOKYO DOME CITY HALL
観衆:1900人

 20日、TOKYO DOME CITY HALLで行われた新日本プロレス『NJPW 40th anniversary Tour WORLD TAG LEAGUE 2012』開幕戦。
 昨年まで『G1 TAG LEAGUE』という名称で行われていたタッグリーグが、今年から『WORLD TAG LEAGUE』と名称を改め、TDCホール2連戦で開幕。全14チームがA・Bブロックに分かれて最終戦の12・2愛知県体育館大会まで総当たり戦を行う。

 現IWGPタッグ王者チームのランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJr.のKES(キラー・エリート・スクワッド)、新日本のタッグと言えば天山広吉&小島聡の天コジのほかには、同じユニット同士のコンビが多く出場しているが、永田裕志は今年9月に地元・東金で行われたデビュー20周年記念興行の時に組んだDRAGON GATEの望月成晃とのタッグでエントリー。
 初戦で中邑真輔&石井智宏と対戦したが、望月と石井と言えばかつてWARのリングに上がっていたことがある。それだけに望月が開始早々、石井に対して「久しぶりだな!」と叫びながらサッカーボールキック。さらに石井をエプロンに追いやってランニング・サッカーボールキック。石井も『NEVER』での田中将斗戦で覚醒した感があり、望月の蹴りや張り手を受け止めた上で放った一発の張り手で望月をダウンさせる。
 中邑vs.望月の絡みも新鮮味があって興味深いところ。中邑が望月を挑発するように頭をこづいていくと望月はボディブローで反撃するが、背後から控えの石井が蹴り。すると望月はコーナーに飛び乗って石井に三角蹴り。だが、中邑がコーナーに追い込んでから踏みつけてバイブレーション。しかし望月はコーナーから脱出すると、「クネクネしてんじゃねぇ!」と叫びながら飛び蹴り!
 その後、中邑も望月にライダーキックを返していったが、こうなるとノアのグローバル・リーグ戦と掛け持ち参戦となった永田も石井と激しいエルボー合戦を展開。だが、石井も張り手の打ち合いからショートレンジラリアットでなぎ倒す。そこに望月が入ってきて石井をフロントキックでコーナーに追いやると、カットに入ってきた中邑に飛びヒザ。その間に永田が石井にタイナーを見舞うと、望月が三角蹴り。そして仕上げは永田がバックドロップ・ホールドと好連携で白星スタートを切ったミスター・アンチエイジングス E&Wは、2人揃って敬礼ポーズを見せた。

121120_NJPW-2.jpg 今年の『WORLD TAG LEAGUE』出場チームの中で一番異色と思われるのが、現IWGPヘビー級王者・棚橋弘至とキャプテン・ニュージャパンの"キャプテンエース"。
 何と棚橋は白いキャプテンマスクを被って登場。キャプテンもコスチュームを新調して盾ではなくマントを靡かせながらリングイン。対するはオカダ・カズチカ&YOSHI-HASHI。1・4東京ドーム大会で激突することが決まっている棚橋とオカダが睨み合っていると、キャプテンが割って入り棚橋を落ち着かせる。
 この日のキャプテンはひと味違う予感をさせたが、序盤からキャプテンは捕まってしまう。必死に激を飛ばしながら手を伸ばす棚橋に、キャプテンも手を伸ばしていくが、オカダもYOSHI-HASHIも当然そう簡単にはタッチさせない。しかしキャプテンはYOSHI-HASHIに地獄突きをお見舞いすると、アトミックドロップを決めてようやく棚橋にタッチ。
 フライング・フォアアームやドラゴンスクリューで一気に攻勢に出た棚橋は、オカダを場外に追いやるとキャプテンに抑えるように指示し、YOSHI-HASHIをテキサス・クローバー・ホールドに捕らえる。絶好の勝利チャンスだったが、オカダはいとも簡単にキャプテンを振り切ってYOSHI-HASHIを救出。それでも棚橋はオカダを再び場外に放り投げ、YOSHI-HASHIをダルマ式ジャーマンで投げてからコーナーへ登る。だが、オカダはキャプテンを振り切ってドロップキックで棚橋を蹴落とす。
 観客からは失笑も漏れたが、それでもキャプテンはオカダが棚橋にツームストンパイルドライバーを決めようとしたのを阻止すると、リバースネックブリーカーを食らった棚橋をカウント2でカット。そしてタッチを受けたキャプテンはフライングショルダーやエクスプロイダー、ダイビング・ヘッドバットで反撃。
 さらにオカダにカリビアンデスクリップを決めると、そこにYOSHI-HASHIがカットに入って来るが、今度はYOSHI-HASHIにカリビアンデスクリップ。観客も「おぉ!」となったが、オカダがカウンターのドロップキックで形勢逆転すると、レインメーカーを決めて勝利。試合後、棚橋はコメントブースで「俺はどんなに無様な姿だって、キャプテンのことを笑ったりしない。俺のテーマ、そしてチャンピオンとしての課題......新日本プロレスの選手、全員引っ張り上げてやるから。このタッグリーグでキャプテンは......いいんだよ、笑われたって。笑われた分、強くなればいいんだ。俺らのタッグは夢があるよ。行こうぜ、キャプテン! まだ1敗だ」と実に新日本エースらしいコメントを出した。

121120_NJPW-3.jpg タッグリーグには出場せず、開幕2連戦と最終戦のみの特別参戦となる桜庭和志&柴田勝頼は邪道&外道と対戦。「自分たちが主張しているのはタッグ」と公言している柴田が、タッグの名手である邪道&外道相手にどんな試合を見せるか注目された。
 邪道&外道が握手を求めると、桜庭が応じようとするが柴田が止める。そこに奇襲攻撃を仕掛けていった邪道&外道。邪道が桜庭にネックスクリューを見舞うと、トレイン攻撃。そこから邪道&外道はスーパーパワーボムを狙うが、桜庭は外道をスリーパーに捕らえて阻止。
 柴田がコーナー上の邪道を場外に追いやると、桜庭とサンドイッチローキックを外道に叩き込む。さらに桜庭が外道にサクラバロックを極めていくが、外道は辛くもロープに脱出。ならばと腕十字を仕掛けるが、これも外道はロープに脱出。フロントネックチャンスリーからグラウンドに持ち込んだ桜庭だが、邪道が入ってきて背中を引っ掻いていく。
 柴田は猪木ばりにリバースのインディアンデスロックを披露。邪道がカットに入るが、場外に投げ捨てた柴田は外道にミドルキック。しかし蹴り足をキャッチすると、そこに邪道がラリアット。すかさず抑え込んだ外道は、柴田がカウント2で返したところに外道クラッチ。辛くもカウント2で返した柴田。
 その間に邪道と桜庭は場外に揉み合う。柴田はナックルパンチで外道をダウンさせると、スリーパーに捕らえてグッタリさせたところにPKを叩き込んで3カウント。試合後、桜庭が笑顔で柴田に何やら耳打ち。するとマイクを持った柴田が「オイ、真壁。真壁! やるんなら出てこいよ」と、1・4東京ドームで対戦が決まった真壁を呼び出す。ステージ上に真壁が出て来るが、若手が一斉に止めに入る。柴田はその様子を見ながらリング上から「出てきてもやらねぇじゃねぇか。待ってるよ、ここで。どうせやらねぇだろ? 口ばっかりだな」と吐き捨てると、桜庭と共に引き揚げていった。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 8人タッグマッチ 20分1本勝負
後藤洋央紀/○"ザ・マシンガン"カール・アンダーソン/獣神サンダー・ライガー/KUSHIDA
9分37秒 ガンスタン→片エビ固め
ルーシュ(CMLL)/ディアマンテ・アスル(CMLL)/タイガーマスク/●BUSHI

▼第2試合「WORLD TAG LEAGUE 2012」Bブロック公式戦 30分1本勝負
○中西学/ストロングマン(CMLL)【1勝=2点】
8分46秒 反則
矢野通/●飯塚高史【1敗=0点】

▼第3試合「WORLD TAG LEAGUE 2012」Bブロック公式戦 30分1本勝負
○MVP/シェルトン・ベンジャミン【1敗=0点】
10分8秒 ぶっこ抜きジャーマンスープレックスホールド
田中将斗(ZERO1)/●高橋裕二郎【1勝=2点】

▼第4試合「WORLD TAG LEAGUE 2012」Aブロック公式戦 30分1本勝負
○永田裕志/望月成晃(DRAGON GATE)【1勝=2点】
11分29秒 バックドロップホールド
中邑真輔/●石井智宏【1敗=0点】

▼第5試合 スペシャルマッチ 30分1本勝負
邪道/●外道
7分5秒 PK→片エビ固め
桜庭和志(Laughter7)/○柴田勝頼(Laughter7)

▼第6試合「WORLD TAG LEAGUE 2012」Aブロック公式戦 30分1本勝負
真壁刀義/●井上亘【1敗=0点】
10分27秒 ゴッチ式パイルドライバー→体固め
○鈴木みのる(パンクラスMISSION)/真霜拳號(K-DOJO)【1勝=2点】

▼第7試合「WORLD TAG LEAGUE 2012」Aブロック公式戦 30分1本勝負
棚橋弘至/●キャプテン・ニュージャパン【1敗=0点】
14分9秒 レインメーカー→片エビ固め
○オカダ・カズチカ/YOSHI-HASHI【1勝=2点】

▼第8試合「WORLD TAG LEAGUE 2012」Bブロック公式戦 30分1本勝負
○天山広吉/小島聡【1勝=2点】
13分29秒 ムーンサルトプレス→片エビ固め
●ランス・アーチャー/デイビーボーイ・スミスJr.【1敗=0点】

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