田中将斗が石井との激闘を制したあと、G1準優勝者のアンダーソンを撃破して初代NEVER無差別級王者となる!
新日本プロレス
NEVER
~初代NEVER無差別級王座決定トーナメント Final~
日時:11月19日(月)開始:18:30
会場:SHIBUYA-AX
観衆:300人
19日、ライブハウスSHIBUYA-AXで行われた新日本プロレス『NEVER〜初代NEVER無差別級王座決定トーナメントFinal〜』。11・15の大会からリニューアルした『NEVER』。この日は新設されたNEVER無差別級王座の初代王者を決めるトーナメントの2回戦から準決勝、決勝まで一気に行われた。
2回戦で今年の『BEST OF THE SUPER Jr.』覇者の田口隆祐から無道でギブアップを奪った真霜拳號。今回のトーナメントにはK-DOJOから5選手がエントリーしたが、唯一の準決勝まで生き残った。準決勝でもカール・アンダーソン相手に徹底した左腕攻撃からの無道で、あと一歩のところまで追い詰めてみせたものの、勝負を賭けた真剣をかわされたところに電光石火のガン・スタンを決められて3カウント。アンダーソンが今年の『G1クライマックス』に続き、決勝進出を決めた。
もう一方の準決勝は2回戦でK-DOJOの滝澤大志の健闘にやや手こずったもののスライディングDで仕留めた田中将斗と、YOSHI-HASHIとのCHAOS対決を制した石井智宏が対戦。またもCHAOS対決となったが、田中と石井はそんなこと一切お構いなしに激しいエルボー合戦、チョップ合戦を展開。
1回戦を見た内藤哲也が「注目している」とイチオシ選手にあげただけあって石井は、雪崩式ブレーンバスターから強引にバックドロップで投げると、垂直落下式ブレーンバスターを狙う。うまく背後のコーナーに逃れた田中はダイヤモンドダストを決めたが、石井は田中のスライディングDをかわすと投げ捨てジャーマンから延髄斬り。立ち上がった田中はラリアットの相打ちに持ち込むが、石井は強引にパワーボム。田中も返す刀で垂直落下式ブレーンバスターを決めると、お互いに魂のワンツーエルボーの打ち合いに。
そこから石井はカウンターのラリアット。カウント1で返した田中もカウンターでラリアットを叩き込むが、石井もカウント1で返してみせる。お互い四つん這いでヘッドバットを叩き込むと、立ち上がってエルボーの相打ちを連発。そこから弾丸ローリングエルボー、バックブローを叩き込んだ田中は棒立ちになった石井をショートレンジラリアットでなぎ倒すと、ダメ押しのスライディングDを叩き込んで3カウント。
試合後もお互いに大の字に倒れたまま。万感の表情で勝ち名乗りを受けた田中は石井を抱き起こすと抱き合って健闘を称えた。
お互いこの日3試合目となる決勝戦。G1も1・4ドームでのIWGPヘビー挑戦権も獲れなかったアンダーソンとしては是が非でも欲しいタイトル。だが、驚異的なスタミナを誇る田中は終始試合を優位に進めながら、アンダーソンを「スタミナ切れてんのか?」と挑発。場外に出てフェンスの外のお客さんのフロアまで出ていって乱闘を展開した田中は、リングサイドにテーブルをセットしてコーナーに登っていくが、これはアンダーソンが起き上がって阻止。
田中のスーパーフライを剣山で迎撃したアンダーソンは、ジャンピング・フロントキックからランニング・ライガーボム。カウント2で返した田中は、コーナーに登ったアンダーソンを追いかけると、トップコーナーから雪崩式ブレーンバスター。そして今度こそスーパーフライを投下。だが、田中をエプロンに出してジャンピング・フロントキックを叩き込んだアンダーソンは奈落式バーナードライバーでテーブルクラッシュ!
リングに戻ったアンダーソンはダイビング式ガン・スタンを決めるがカウントは2。正調ガン・スタンを振り払った田中はアンダーソンの背後からスライディングD。これで田中は右肘から出血! それでもお構いなしにエルボー合戦をやってのけた田中は、ガン・スタンを振り払ってエルボー。アンダーソンもカウンターのエルボースマッシュを返すが、田中は弾丸ローリングエルボーを叩き込むと、ラリアットでなぎ倒してから、渾身のスライディングDを叩き込んで3カウントを奪った。
菅林代表に腰にベルトを巻くように指示し、NEVER初代無差別級王座のベルトを腰に巻いた田中。その田中が引き揚げたあと、放送席に座っていた内藤哲也がリングに上がり、「今、欠場中の俺には何も大きいことは言えないですけど、田中に対しても何も言えないけど......でも俺はこのNEVERのリング、そして新日本のリングの主役になるために手術してきたんで。まだ時間はかかるかもしれないですが、帰ってきた時には必ず田中からベルトを引っぺがして、必ず俺がこのNEVERをもっと大きいステージに連れていきたいと思います。まだ15日、そして今日がリニューアルNEVERのスタート。まだまだ終わらない。これからNEVERを皆さんと一緒に、新しいNEVERを作っていきたいと思います!」とマイクで挨拶して大会を締めた。
だが、田中はコメントスペースで「欠場してるのに、何をしゃべりに来とんねん。自分がNEVERどうのこうの言うとって欠場しとったら、今のアイツに何の価値があんねん?」と内藤をコキ降ろす。CHAOSに所属はしているが、ZERO1から単身乗り込んで、頑丈な石井を倒したあとにG1準優勝者であるアンダーソンに勝ったことで、このベルトに価値が生まれたという田中は、「ここから価値を上げるのはチャレンジャー次第。NEVERやからこそ出来るカードっつうのを組んでほしいね。今までやったことないような、シングルでやったことないような奴を挑戦者として出せばええんちゃう。その中でオモロイかオモロくないかっていうのは、観る者が決めることやから。俺は出されたものを全部消化して、NEVERのベルトの価値をどんどん上げたる!」と語った。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 小松洋平デビュー戦 15分1本勝負
○渡辺高章
6分48秒 逆エビ固め
●小松洋平
▼第2試合「初代NEVER無差別級王座決定トーナメント」2回戦 時間無制限1本勝負
●田口隆祐
7分53秒 無道
○真霜拳號(K-DOJO)
※真霜の準決勝進出が決定
▼第3試合「初代NEVER無差別級王座決定トーナメント」2回戦 時間無制限1本勝負
○"ザ・マシンガン"カール・アンダーソン
3分59秒 バーナードライバー→片エビ固め
●旭志織(K-DOJO)
※アンダーソンの準決勝進出が決定
▼第4試合「初代NEVER無差別級王座決定トーナメント」2回戦 時間無制限1本勝負
○田中将斗(ZERO1)
4分28秒 スライディングD→片エビ固め
●滝澤大志(K-DOJO)
※田中の準決勝進出が決定
▼第5試合「初代NEVER無差別級王座決定トーナメント」2回戦 時間無制限1本勝負
○石井智宏
6分57秒 ラリアット→片エビ固め
●YOSHI-HASHI
※石井の準決勝進出が決定
▼第6試合「初代NEVER無差別級王座決定トーナメント」準決勝戦 時間無制限1本勝負
●真霜拳號(K-DOJO)
6分14秒 ガンスタン→片エビ固め
○"ザ・マシンガン"カール・アンダーソン
※アンダーソンの決勝進出が決定
▼第7試合「初代NEVER無差別級王座決定トーナメント」準決勝戦 時間無制限1本勝負
○田中将斗(ZERO1)
10分47秒 スライディングD→片エビ固め
●石井智宏
※田中の決勝進出が決定
▼第8試合 シングルマッチ 30分1本勝負
●キャプテン・ニュージャパン
5分55秒 東京ビンプス→体固め
○高橋裕二郎
▼第9試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
高橋広夢/BUSHI/○KUSHIDA
11分12秒 9469
●関根龍一(K-DOJO)/ヒロ・トウナイ(K-DOJO)/佐々木大輔(フリー)
▼第10試合「初代NEVER無差別級王座決定トーナメント」決勝戦 時間無制限1本勝負
●"ザ・マシンガン"カール・アンダーソン
14分11秒 スライディングD→片エビ固め
○田中将斗(ZERO1)
※田中がトーナメント優勝。初代NEVER無差別級王者となる
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