ワイルドの称号を賭けて世界最強タッグに臨んだGET WILDが船木組に激勝!ジュニスタvs.大日本コンビは時間切れ!

121117_AJPW-1.jpg全日本プロレス
40th Anniversary Year
2012 世界最強タッグ決定リーグ戦
日時:11月17日(土)開始:18:00
会場:後楽園ホール
観衆:1650人

 17日、後楽園ホールで行われた全日本プロレス『40th Anniversary Year 2012 世界最強タッグ決定リーグ戦』開幕戦。年末恒例のタッグリーグ戦だが、今年は10チームがA・Bブロックに分かれ総当たり戦を行う。
 開幕戦のメインでは世界タッグ王座を返上して最強タッグに挑むことになった大森隆男&征矢学のGET WILDと、12・11長野大会で征矢の挑戦を受ける三冠ヘビー級王者の船木誠勝&河野真幸のSTACK OF ARMSが激突。

 三冠戦で征矢が船木に敗れたらGET WILD解散を約束してしまったため、三冠ベルトを持って入場した船木を征矢は厳しい表情で睨み付ける。ミドルキックを飛ばしていく船木に対し、蹴り足をキャッチして叩き付けた征矢だが、船木はなおもバシバシ蹴っていく。それでも征矢は船木をコーナーに押し込んで串刺しラリアットを狙ったが、かわした船木はハイキック。征矢もかわして大森にタッチすると、ダブルのカウンターチョップからスヌーカポーズ。
 船木vs.征矢に触発されるように河野と大森も激しくやり合う。ジャンピングニーを見舞った河野は、大森のフロントキックをキャッチすると、ヒザ裏をニーで蹴り上げてからアキレス腱固めへ。カットに入ろうとした征矢だが、船木が入ってきて場外に連れ出すと、フライングメイヤーから顔面を蹴り飛ばす。
 リングに戻った征矢は反撃していくが、船木は掌底から浴びせ蹴りを叩き込むと、バックドロップからハイブリッド・ブラスターの体勢に。征矢は足をバタつかせて体勢を入れ替えるが、船木も防御。そこをショートレンジラリアットでなぎ倒してみせた征矢だが、タッチを受けた河野がランニングニーをクリーンヒットさせる。
 どうにか大森がカットしたが、河野はチョークスラムからコーナーに登っていく。征矢、絶体絶命のピンチだったが、場外で船木とやり合っていた大森が戻ってきてコーナーの河野を抱え上げるとアックス・ギロチン・ドライバー。そこから大森が河野のバックを取ると、征矢がラリアットで大森ごとなぎ倒す。征矢はワイルドボンバーと垂直落下式デスバレーボムで河野を仕留めようとするが、船木が蹴りでカット。
 ならばと征矢は船木にワイルドボンバーを狙うが、船木はかわしてみせる。しかし、そこに待ち構えていた大森がアックスボンバー! すかさず征矢は立ち上がってきた河野にワイルドボンバーを叩き込んで3カウント。試合後、マイクを持って征矢が全勝優勝を宣言すると、コメントスペースで大森が「俺達はワイルドの称号がかかってんだよ。俺達がもし1勝でも落としたら、ワイルド名乗れなくなるんだぜ、その瞬間から」と、なぜかハードルを上げまくり! 最後に大森さんが「俺達のワイルドはな、モノホンの本物だよ! よく見とけよ」と叫ぶと、さり気なく征矢が「モノホンも本物も一緒だなぁ...」と相変わらずのワイルドっぷりを見せつけた。

121117_AJPW-2.jpg アジアタッグとして、ジュニアヘビー級ながら最強タッグに出場する金本浩二&田中稔のジュニア☆スターズは、元アジアタッグ王者として今年は最強タッグ優勝&世界タッグ王座奪取を狙う関本大介&岡林裕二の大日本プロレスコンビと対戦。体格やパワーの差を考えると不利と思われたジュニスタだが、2人がかりで岡林の左ヒザを集中攻撃したり、途中で捕まった稔が驚異的な粘りを見せる。
 20分を経過し、ようやく稔が金本にタッチ。岡林に顔面ウォッシュを見舞っていった金本だが、岡林もスピアーを返すとブレーンバスターの体勢に。金本は空中でヒザを落としていくが、岡林はお構いなしに投げていく。金本も何とか岡林のラリアットにハイキックを合わせて相打ちに持ち込む。
 両軍タッチして関本と稔が入って来ると、関本は稔をアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げる。岡林もカットに入ろうとした金本をアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げていく。そこから関本&岡林は稔にサンドイッチ・ラリアットからの合体バックドロップ。カウント2で返した稔だが、関本&岡林はトレイン攻撃から時間差スプラッシュを狙う。
 だが、岡林のゴーレムスプラッシュをかわした稔は、すでにコーナーに登っていた関本を追いかけていって雪崩式ダブルアーム・スープレックス。さらにバズソーキック。カウント2で返した関本は稔とバックの取り合いに。そこに岡林が戻ってきて大日本コンビは眉山を狙うが、これは間一髪で金本がカット。しかし関本&岡林はジュニスタのバックを取ると、同時投げ捨てジャーマン。
 関本がラリアットで仕留めようとしたところに稔はカウンターのハイキック。しかし関本もショートレンジラリアットを返すとぶっこ抜きジャーマンで投げていく! だが、カウント2で金本がカットすると、稔は関本のラリアットをかわしてミノルスペシャル。関本は辛くもクラッチしているが、金本は岡林をアンクルホールドで抑え付けカットに入れないようにする。だが、あとちょっとでクラッチを切れるところで、30分時間切れ引き分けのゴング! アジアタッグのベルトを肩に掛けたジュニスタが「もう1回」をアピールすると大日本コンビも頷き、観客からは両チームに惜しみない拍手が贈られた。

121117_AJPW-3.jpg ライバルの佐藤光留をはじめ、ケニー・オメガや田中稔といった歴代王者にも世界ジュニア王座を防衛してきた大和ヒロシが、全日本ジュニアの象徴的存在であるカズ・ハヤシ相手に4度目の防衛戦に挑んだ。
 リバースのネックスクリューからコーナーに登っていくが、追いかけていって大和。叩き落としていったカズだが、大和は気合いの雄叫びとともにコーナーに駆け上げる。だが、ジャンプしてかわしながらマットに着地したカズは、背後からコーナーに追いかけると雪崩式ファイナルカット。
 さらにリング上で正調ファイナルカットを決めたカズは、パワープラントを狙うが、大和は切り返してロープに飛ばす。カズはハンドスプリング・レッグラリアットを狙ったが、読んでいた大和は時間差でロープに飛ぶと、カズが着地したところにスピアー。コーナーに登った山とだが、追いかけていったカズは雪崩式パワープラントを狙うが、大和は脱出してダイビング・セントーンを投下。
 大和は変型ノーザンライトボム、裏投げ、投げ捨てジャーマンでカズを追い詰めるが、カズはトラースキックで流れを止めると、クロスアームを狙った大和を巻き投げ固めで丸め込み、さらにリバースゴリースペスシャルボムで叩き付ける。さらに執拗に下から大和を蹴り上げたカズは、大和の張り手やヘッドバットを相打ちに持ち込んでみせたが、大和は渾身のラリアットでなぎ倒すと、クロスアームスープレックスホールドで投げて3カウント。
 試合後、「カズ・ハヤシ選手に勝つことが出来、正真正銘全日ジュニアの頂点で立つことが出来たと思います」と大和が挨拶をしていると、金本浩二が登場。「俺がやってやるよ。怖いんか?」と詰め寄る金本に対し、「金本さん、やりましょう! このベルト賭けてやってやりますよ」とジュニア界のアニキを相手に世界ジュニア防衛戦を行うと約束した。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○近藤修司
6分32秒 キングコング・ラリアット→片エビ固め
●SUSHI

▼第2試合 曙 全日本プロレス復帰戦 6人タッグマッチ 30分1本勝負
○曙(フリー)/浜亮太/渕正信
4分35秒 ランニングボディプレス→体固め
KENSO/中之上靖文/●アンディ・ウー

▼第3試合 2012 世界最強タッグ決定リーグ戦 Aブロック公式戦 30分1本勝負
太陽ケア/●真田聖也【1敗=0点】
12分36秒 ターメリックボンバー→片エビ固め
本間朋晃(TEAM花鳥風月)/○宮本和志(天龍プロジェクト)【1勝=2点】

▼第4試合 2012 世界最強タッグ決定リーグ戦 Bブロック公式戦 30分1本勝負
△田中稔/金本浩二(新日本プロレス)【1分=1点】
30分時間切れドロー
△関本大介(大日本プロレス)/岡林裕二(大日本プロレス)【1分=1点】

▼第5試合 世界ジュニア・ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]○大和ヒロシ
14分55秒 クロスアームスープレックスホールド
[挑戦者]●カズ・ハヤシ
※第33代王者・大和が4度目の防衛に成功

▼第6試合 2012 世界最強タッグ決定リーグ戦 Bブロック公式戦 30分1本勝負
○諏訪魔/ジョー・ドーリング【1勝=2点】
9分34秒 ラストライド→体固め
バンビ・キラー/●フランツ・ダイナマイト【1敗=0点】

▼第7試合 2012 世界最強タッグ決定リーグ戦 Aブロック公式戦 30分1本勝負
大森隆男/○征矢学【1勝=2点】
13分38秒 ワイルドボンバー→エビ固め
船木誠勝/●河野真幸【1敗=0点】

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