新生NEVERで新設された無差別級王座を争うトーナメント!田中や田口らが順当に勝ち上がる中、内藤が注目した選手は...

121115_NJPW-1.jpg新日本プロレス
NEVER
~初代NEVER無差別級王座決定トーナメント 1st Round~
日時:11月15日(木)開始:18:30
会場:SHIBUYA-AX
観衆:250人

 15日、ライブハウスSHIBUYA-AXで行われた新日本プロレス『NEVER〜初代NEVER無差別級王座決定トーナメント1st Round〜』。これまで新世代育成プロジェクトとして新木場1stRINGを中心に行われたきた『NEVER』だが、今大会からリニューアル。
 若手の底上げにさらに力を入れていくため、新しいタイトルと新しい会場が用意された。会場はオールスタンディングのライブハウスSHIBUYA-AX。そして新設されたNEVER無差別級王座の初代王者を決めるトーナメントを2大会に渡って開催。

 トーナメント1回戦のメインは11・11大阪大会でIWGPジュニアタッグ王座を奪取したばかりのKUSHIDAvs.CHOSの田中将斗の一戦。無差別級を掲げるNEVERのタイトルだけに、KUSHIDAがタイトル初戴冠の勢いに乗って、優勝候補の一角である田中から金星を奪うようなことになればインパクトは大きいが......
 KUSHIDAは田中の厳しい攻撃に耐え抜き、スーパーフライを剣山で迎撃すると側頭部への低空ドロップキック、ジャーマン、ムーンサルトプレスと一気に畳みかけるが、勝負を賭けたミッドナイトエキスプレスをかわされて自爆。それでもスライディングDをかわして横十字で丸め込むと、続けて回転足折り固め。
 カウント2で返した田中はワンツーエルボーから弾丸ローリングエルボーを狙ったが、KUSHIDAはローリングエルボーで迎撃。それでも垂直落下式ブレーンバスターからスライディングDを狙う田中だが、KUSHIDAは追走しての逆立ちキックで迎撃するとロープへ。ここで田中はカウンターのラリアットを叩き込み、今度こそスライディングDを決めて勝利した。
 なお、田中はこの日キャプテン・ニュージャパンに完勝した滝澤大志と、11・19の2回戦で対戦する。

121115_NJPW-2.jpg 新生NEVERで期待される若手の底上げ。これは新日本に限らず、他団体から参戦する選手にも言えることで、新日本の選手を食うような若手が現れれば一躍スターダムにのし上がっていく可能性だったある。
 1回戦の中では田口隆祐を相手にKAIENTAI DOJOのヒロ・トウナイがかなり肉薄してみせた。トウナイは序盤から徹底して田口の左腕狙い。ショルダーアームブリーカーやオモプラッタ、ジャンピングアームブリーカーや左腕へのスイングDDTなど、様々なバリエーションを駆使して田口を追い詰める。
 どどんも腕固めで切り返された田口は、トウナイの滝落としをどうにか堪えるが、トウナイは張り手。だが、延髄斬りを返した田口はそこから一気にどどんで叩き付けて逆転の3カウント。今年のベスト・オブ・ザ・スーパージュニア覇者の田口相手に、終始試合のペースを握ったトウナイだったが、最後は一撃必殺で敗れてしまった。
 なお、田口はこの日BUSHIに真剣からの垂直落下式ブレーンバスターで勝利した真霜拳號と2回戦で対戦。これはなかなか興味深いカードだ。

121115_NJPW-3.jpg 大会終了後、新生NEVERの顔になるはずだった内藤哲也が「一番やる気を感じるというか、なんだかんだ言いながらこの闘いに賭けてる気持ちがすごい伝わってきたんで、CHAOSではありますけども、19日は個人的には石井智宏にすごく注目しています」と語ったように、石井智宏も佐々木大輔を相手にまさしく"新日本の門番"的な強さを発揮。
 チョップやエルボー合戦でも敢えて胸を突き出して受け止めた上で、一発で相手を吹っ飛ばし、厳しい逆エビ固めで追い込んだ末、最後は一発のラリアットで仕留めてみせた。そんな石井は2回戦でYOSHI-HASHIとのCHAOS大会が決定。
 なお、新生NEVERを見終えた内藤は「リニューアル1発目ということで、もうちょっといっぱいお客さんが来てくれるかなっと期待してたんですけど、その辺もこれからの課題として。このSHIBUYA-AXから始まったっていうのは変わらないんで、ここを聖地というか、ここをフルハウスにすることを目標にしつつ、この先、後楽園ホールであったり、夢は大きく両国であったり、東京ドームだったり、そのぐらいまでこの無差別級の闘い、普段の新日本とは若干違う闘いをそのぐらいのレベルまで持っていけたらなと思ってます」と語った。ちなみに内藤の復帰時期は早くても半年後くらいになるという。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 田中翔デビュー戦 15分1本勝負
○渡辺高章
4分53秒 逆片エビ固め
●田中翔

▼第2試合「初代NEVER無差別級王座決定トーナメント」1回戦 無制限1本勝負
●高橋広夢
6分14秒 モダンタイムス
○旭志織(K-DOJO)
※旭が2回戦進出

▼第3試合「初代NEVER無差別級王座決定トーナメント」1回戦 無制限1本勝負
○YOSHI-HASHI
7分14秒 スワントーンボム→片エビ固め
●関根龍一(K-DOJO)
※YOSHI-HASHIが2回戦進出

▼第4試合「初代NEVER無差別級王座決定トーナメント」1回戦 無制限1本勝負
●キャプテン・ニュージャパン
7分22秒 MFF→体固め
○滝澤大志(K-DOJO)
※滝澤が2回戦進出

▼第5試合「初代NEVER無差別級王座決定トーナメント」1回戦 無制限1本勝負
○田口隆祐
8分19秒 どどん→片エビ固め
●ヒロ・トウナイ(K-DOJO)
※田口が2回戦進出

▼第6試合「初代NEVER無差別級王座決定トーナメント」1回戦 無制限1本勝負
○石井智宏
8分39秒 ラリアット→体固め
●佐々木大輔(フリー)
※石井が2回戦進出。YOSHI-HASHIとの対戦が決定

▼第7試合「初代NEVER無差別級王座決定トーナメント」1回戦 無制限1本勝負
●BUSHI
8分2秒 垂直落下式ブレーンバスター→体固め
○真霜拳號(K-DOJO)
※真霜が2回戦進出。田口との対戦が決定

▼第8試合「初代NEVER無差別級王座決定トーナメント」1回戦 無制限1本勝負
○"ザ・マシンガン"カール・アンダーソン
11分12秒 ガンスタン→片エビ固め
●高橋裕二郎
※アンダーソンが2回戦に進出。旭との対戦が決定

▼第9試合「初代NEVER無差別級王座決定トーナメント」1回戦 無制限1本勝負
●KUSHIDA
13分2秒 スライディングD→片エビ固め
○田中将斗(ZERO1)
※田中が2回戦に進出。滝澤との対戦が決定

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