デビュー2周年記念で奈苗&夕陽と対戦した愛川が涙の勝利!タッグリーグは元祖川葛、モンスター軍が勝利!美闘が引退
スターダム
Goddesses in Stars2012
〜第2回GODDESSES OF STARDOMタッグリーグ戦〜
日時:11月3日(土・祝)開始:12:00
会場:新木場1stRING
観衆:296人(満員)
3日、新木場1stRINGで行われたスターダム Season9『Goddesses in Stars2012』〜第2回GODDESSES OF STARDOMタッグリーグ戦〜。今大会では2010年10月31日の衝撃プロレスデビューから早2年、いまや唯一無二な"グラレスラー"として女子プロレス界を牽引する愛川ゆず季のデビュー2周年記念試合が行われた。
日高門下生の奈苗&夕陽はリングインすると2人揃ってショーンキャプチャーポーズ。対する愛川はデビュー戦のときに着用していた真っ白のコスチューム姿で登場。だが、身体から放つオーラや雰囲気、力強さなどは2年前とはもはや別人。奈苗だろうが、後輩の夕陽だろうが、重たくて鋭い蹴りを容赦なく叩き込んでいく。
現在開催中のタッグリーグでは愛川とタッグを組んでいる夕陽も、デビュー戦の相手である愛川に対して師匠譲りのアイルビーバックからキックをお返し。愛川とは初タッグとなったイオだが、合体攻撃を狙う奈苗&夕陽に対し、側転→バック転フェイントからドロップキック。さらにアッパー掌底や新幹線アタック、その場飛びムーンサルトと持ち味を発揮。
12・24後楽園大会で愛川の挑戦を受けることが決まっているワールド・オブ・スターダム王者の奈苗は、走り込んできた愛川にカウンターのショルダータックル。さらに愛川のローキックにはローキックで対抗。そしてSTFを狙った愛川を逆に腕固めに捕らえるが、これはイオがカット。愛川はカウンターのYKイエローからチキンウイング・アームロックに捕らえるが、これは夕陽がカットに入る。
しかし、その夕陽をイオがクロスフェースで捕獲。なおもアームロックで絞め上げた愛川は、奈苗の背中にYKレッド。そしてタイガースープレックスを狙うが、エルボーで逃れた奈苗はラリアット。15分が経過し、夕陽のスワンダイブ式ミサイルキックから奈苗がジャーマン。奈苗は串刺し攻撃を狙ったが、愛川がかわすとそこにイオが串刺しダブルニー。さらに愛川がYKKブルー(後ろ回し蹴り)を叩き込むが、奈苗も返す刀でバックドロップ。
ダブルダウン状態から奈苗が先に夕陽にタッチ。掌底の蹴りのコンビネーションを叩き込む夕陽は、さらに張り手を連打するが、蹴り足をキャッチした愛川は張り手からフィッシャーマンズ・スープレックス。だが、奈苗が入ってきてサンドイッチ攻撃。さらに夕陽がハニーフラッシュを叩き込むと、続けて奈苗が冷蔵庫爆弾を投下。さらに夕陽がムーンサルトプレスを決めるが、これもカウントは2。
夕陽のジャーマンを愛川が必死に堪えると、イオがコーナーからダイブして夕陽に回転エビ固め。さらに立ち上がってバズソーキックを叩き込むと、愛川のシャイニングゆザードとイオのシャイニング・ウィザードを同時発射。そこから愛川と夕陽はお互いに相手の蹴りをかわしながら蹴っていく。夕陽のジャンピングハイを食らいながらも、立ち上がった愛川はYKレッド(カカト落とし)からYKブルーを叩き込むと、ダメ押しのタイガースープレックスで3カウントを奪った。
試合後、マイクを持った愛川は「2周年記念試合、イオ選手とタッグを組んで苦しい試合でしたが、勝つことができました。ありがとうございました! 今日は初心を大切にするため......私のデビュー戦のコスチュームを着てきました(※涙ぐむ)。デビューしてから2年間、大きなケガなく、そしてたくさんの方々に支えられて本当に感謝しています。ありがとうございます。私は崖っぷちアイドルからプロレスデビューして、どう見られているか分からないですけど、いろんな期待に応えなきゃとかそれ以上見せてやるっていう気持ちで、一生懸命背伸びして、背伸びじゃ足らなくて、もうつま先立ちで頑張ってきたつもりです。
白いベルトを獲って、タッグのベルトも獲って、女子プロレス大賞も受賞して、5★STAR GPも優勝することが出来て、周りのみんなに『すごいね』とか『もう女子プロレスの顔だね』とか言っていただくんですけど......こんなこと言ったらダメかもしれないけど、自分の中では1回も自分のことがすごいなんて思ったことがなくて、いつもその評価と自分の気持ちの中との葛藤で、悔しい思いでいっぱいの部分もありました。
どんなに頑張ってもまだまだ私の目指しているところは上で、その上に高橋奈苗選手がいるんだと思います。もう12月24日、赤いベルト(への挑戦が)決まっていますが、私が高橋奈苗選手を倒したとき、初めてそういう気持ちになれるんじゃないかと思いました。赤いベルトのタイトルマッチ、全身全霊を賭けて、顔がボコボコになろうと、身体がボロボロになろうと、肩を上げ続けて勝ちたいと思います。応援よろしくお願いします。2年間ありがとうございました」と涙ながらに言うと、崩れ落ちるように頭を下げた。
厳しい表情で愛川の言葉を聞いていた奈苗は、「あんたの気持ちはよく分かった。よく分かったよ! だけどな、みんな頑張って頑張って、この上に立ってんだよ。そんな頑張ってますアピール、いらねぇんだよ! もっとな腹括って、覚悟を決めて私の前に立て! 12月24日、私は一切妥協しないからな。お前も誰にも甘えず、私の目の前に立て!」と言うと、ガッチリ握手をしてすぐにお互いにその手を払いのけた。
タッグリーグ公式戦では開幕戦でイオ&岩谷にまさかの黒星を喫した夏樹☆たいよう&世IV虎の元祖・川崎葛飾最強伝説が、須佐えり&NOZOMIに完勝してようやく白星2点を獲得。
そしてこの日が公式戦最初の試合となった木村響子&クリスティーナ・フォン・エリーの木村モンスター軍は、モンスター退治に燃える安川惡斗&ケガで出場予定だった10・27プロレスリングZERO1島根大会を欠場したため心配された鹿島沙希の島根青森最強伝説と対戦。
奇襲攻撃を仕掛けていった島根青森だが、逆に惡斗を捕まえたモンスター軍。どうにか脱出した惡斗が鹿島にタッチすると、モンスター軍は鹿島が負傷している右ヒザを容赦なく狙っていく。悶絶しながらも必死にロープに逃れていった鹿島に、惡斗もコーナーから檄を飛ばし続ける。自力でコーナーまで戻りタッチした鹿島。惡斗はトレイン攻撃を狙ったモンスター軍を次々とコンプリート・ショットで叩き付けていったが、惡トーンをかわしたクリスティーナは「オイ、オイ、オーイ!」と拳を突き上げてからドロップキック、クロスボディ、コブラクラッチ式コンプリート・ショットと決めて惡斗の反撃を許さない。
惡斗のストレッチマフラーも木村は三角絞めで切り返し、もはや島根青森は防戦一方。それでも惡斗が木村のビッグブーツをかわすと、鹿島が惡斗が持参してきたACTガンショット(酒瓶風凶器)で木村に殴りかかる! だが、かわして惡斗に誤爆させた木村は惡斗をネックハンギングボムで叩き付けて3カウント。モンスター軍は盤石の白星スタートとなった。
また、この日ロッシー小川代表が緊急会見を開き、ケイ椎のケガにより長らく欠場していた美闘陽子が10月31日付けで任意引退したことを発表。同席した風香GMは「なかなか本人と連絡のやり取りが上手くいかなかったりだとかで遅くなってしまいましたが、先週改めて連絡を取ることが出来ました。怪我の内容だったりだとか気持ちを話し合った結果、引退ということを受け入れることになりました。もし身体が良くなって、戻ってきたいという時には受け入れたいと思うんですけど、一度美闘陽子のプロレス人生は終わりになります」と語った。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 シングルマッチ 15分1本勝負
○岩谷麻優
5分17秒 ドラゴンスープレックスホールド
●宝城カイリ
▼第2試合 シングルマッチ 15分1本勝負
○脇澤美穂
8分53秒 雪崩式フランケンシュタイナーを切り返されての切り返す→エビ固め
●翔月なつみ
▼第3試合 レッドゴッデス公式リーグ戦 15分1本勝負
○夏樹☆たいよう/世IV虎【1勝1敗=2点】
8分4秒 イグチボム→エビ固め
須佐えり/●NOZOMI(東京女子プロレス)【2敗=0点】
▼第4試合 ブルーゴッデス公式リーグ戦 15分1本勝負
●安川惡斗/鹿島沙希【1敗=0点】
9分45秒 ネックハンギングボム→体固め
○木村響子(フリー)/クリスティーナ・フォン・エリー【1勝=2点】
▼第5試合 愛川ゆず季デビュー2周年記念試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○愛川ゆず季/紫雷イオ
19分47秒 タイガースープレックスホールド
高橋奈苗/●夕陽(ZERO1野良犬道場)
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