TIME SPLITTERSがApollo55を下し、Jrタッグトーナメントを制覇!KUSHIDAは移籍後初の栄冠!ヘビー級も三大前哨戦
新日本プロレス
NJPW 40th anniversary Tour
Road to POWER STRUGGLE
~Super Jr. Tag Tournament Semi Final & Final~
日時:11月2日(金)開始:18:30
会場:後楽園ホール
観衆:1800人
2日、後楽園ホールで行われた新日本プロレス『NJPW 40th anniversary Tour Road to POWER STRUGGLE』。10・21後楽園ホール大会で行われた『Super Jr.Tag Tournament』1回戦を勝ち上がったKUSHIDA&アレックス・シェリーのTIME SPLITTERSvs.鈴木軍のTAKAみちのく&タイチ、プリンス・デヴィット&田口隆祐のApollo55vs.ロッキー・ロメロ&アレックス・コズロフのThe Forever Hooligansが準決勝で激突。
まずは鈴木軍のラフを交えた攻撃にKUSHIDAが捕まり、散々苦しめられたがタイチからイスを奪い取ったKUSHIDAがイスで殴打すると、シェリーがオートマティック・ミッドナイト(変型シュバイン)でTAKAを叩き付けて勝利。
一方、現IWGPJrタッグ王者チームのThe Forever Hooligansと対戦したApollo55は、田口がコントラクトキラーを食らい絶体絶命だったが、デヴィットが辛くも救出。そしてデヴィットがロメロを場外に引きつけている間に、コズロフのロシアン・ストライクをかわした田口がどどんを決めて勝利。
この結果、優勝決定戦はTIME SPLITTERSvs.Apollo55という新日本本隊同士の対決に。Apollo55はKUSHIDAの左腕を集中攻撃することで試合を優位に進めていく。しかしKUSHIDAが合体攻撃を狙ったApollo55をダブルラリアットで迎撃すると、シェリーが抜群の動きで流れを掴み出す。
オートマティック・ミッドナイト、KUSHIDAを踏み台にした串刺しジャンピングエルボーからKUSHIDAのその場飛びムーンサルトとシェリーのダイビング・ボディプレスの同時投下。だが、そこにデヴィットがダイビング・フットスタンプでカットに入る。それでもKUSHIDAがシェリーに吊られるようにいい動きを見せる。だが、TIME SPLITTERSの合体技I-94をカットすると、デヴィットが立ち上がろうとするKUSHIDAにダイビング・フットスタンプ。
さらに田口のどどん、Apollo55のブラックホールバケーションと畳みかけるが、KUSHIDAがどうにか凌ぐと、ブラックサンデーV2をシェリーがカット。シェリーはさらに田口にスライスブレッド#2。続いてKUSHIDAがハイキックからドラゴンスープレックス、ミッドナイトエキスプレスと畳みかけるが、田口もカウント2で返して意地を見せる。ならばとTIME SPLITTERSは今度こそI-94を決めて3カウント!
KUSHIDAにとって新日本に移籍後、初の栄冠! シェリーと抱き合って喜びを分かち合ったKUSHIDAが「トーナメント、獲ったぞー! まず最初にシェリー、ニュージャパンに来てくれてありがとう!」と礼を言うと、照れ笑いを浮かべたシェリーも「愛してます、シンニホンプロレス」と言ってからIWGPジュニアタッグタイトルへの挑戦を表明。
そこに現王者チームのThe Forever Hooligansが登場し、コズロフがロウ・キーばりに「アレックス・シェリー、KUSHIDA、シバクゾ!」と挑発すると、ロメロは次期挑戦者にTIME SPLITTERSを逆指名。それを聞いたKUSHIDAが「いいか、お前らの言う永遠に...期限を決めてやるよ。11月の11日の大阪。お前の永遠を切り裂いてやる!」と11・11大会大阪府立体育館(BODY MAKERコロシアム)でのタイトル戦を要求。
最後に「ジュニアがヘビー級より下だとか、タッグがシングルより下だとか、そんなの全部僕らタイムスプリッターズがブチ壊していきます! これからも応援よろしくお願いします!」と言い放ったKUSHIDAは、コメントスペースでも「新日本プロレスに来て、パートナーいなくてポジションが定まらない中、(お客さんが)生え抜きじゃないから応援しづらいとか、そんな甘いリングじゃないっていう、そういう皆が思ってるものを全てぶっ壊して2人で新しいものを作りたいですね。僕らが早く大阪でチャンピオンになって、結果と内容残して地位をグググと押し上げたいです。アレックス・シェリーの知名度は僕がカナダのどインディーにいた頃に身体に身に沁みて分かってますので、利用させてもらうじゃおかしいですけど、最大限利用して2人で僕が大好きな旅行に、プロレス世界中を旅したいですね。これマジですよ」と、これまではなかなか結果を出せていなかったが、シェリーとTIME SPLITTERSを結成したのを機に一気にのし上がっていくことを宣言。
シェリーも「アメリカの他団体から誘われたこともあったが、KUSHIDAがいる新日本を選んだ」と語り、2人だけながらビール掛けをして勝利の美酒に酔ったTIME SPLITTERSは、今度は大阪でタッグベルトを獲ってもう一度ビール掛けをすると誓った。
セミファイナルに組まれた本隊vs.CHAOSの8人タッグマッチは、11・11大阪大会で行われる棚橋弘至vs.高橋裕二郎のIWGPヘビー級戦、中邑真輔vs.カール・アンダーソンのIWGPインターコンチネンタル戦、オカダ・カズチカvs.後藤洋央紀のIWGPヘビー級挑戦権利争奪戦のトリプル前哨戦。
いきなり裕二郎が「棚橋さ〜ん、何人ですか? だから俺が大阪でチャンピオンになるから、今より何人も女が寄ってくるでしょ? だから何人までの女との関係なら刺されないんですか? テメーが一番よく知ってんだろ? チャラ橋! これマジ!」とR指定マイクアピール。試合が始まっても腰を振りながらエアギターで挑発する裕二郎。
オカダと後藤もオカダがいきなりレインメーカーを狙ったが、後藤は紙一重でかわし、さらにドロップキックもかわしていく。すると後藤が中西にタッチ。オカダvs.中西という注目の顔合わせが実現! 中西の欠場中にメキメキと頭角を現し、新日本の勢力図を変えてみせたレインメーカーだが、中西のような桁外れのパワーファイターとの対戦はまだまだ少ないだけに気になる顔合わせ。
オカダのエルボースマッシュに対して中西は腕をクロスして喉元にチョップを叩き込むと、いきなり強引にアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げてみせる。場内が沸き上がる中、すぐに脱出したオカダはハーフダウンの中西にベースボール・スライドを叩き込む。ここでCHAOSのメンバーが一斉に入ってきて本隊のメンバーを場外に連れ出すと、オカダは中西が爆弾を抱える首をDIDで絞め上げる。
オカダvs.中西の絡みはこれだけだったが、今後が楽しみな対決だ。試合はなかなか出番がなかったキャプテンがようやくタッチを受けると、CHAOSはキャプテンを囲んで集中攻撃。中西が救出し、ダブルラリアットで中邑とオカダを蹴散らすと、キャプテンが石井にアトミックドロップ→後藤がラリアット。そしてキャプテンのダイビング・ヘッドバットが珍しく決まったが、惜しくもカウントは2!
するとキャプテンは気を溜めて一気にフィニッシュを狙ったが、背後から裕二郎がジャーマンで投げていくと、続けて石井が垂直落下式ブレーンバスターで叩き付けて3カウント。試合後、裕二郎が薄ら笑いを浮かべながらベルトを肩にかけた棚橋を挑発すると、王者・棚橋は憮然とした表情で引き揚げていった。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 Super Jr. Tag Tournament 準決勝戦 時間無制限1本勝負
[TIME SPLITTERS]KUSHIDA/○アレックス・シェリー
8分13秒 オートマティック・ミッドナイト→片エビ固め
[世界一小ズルい鈴木軍ジュニアコンビ]●TAKAみちのく(K-DOJO)/タイチ
▼第2試合 Super Jr. Tag Tournament 準決勝戦 時間無制限1本勝負
[Apollo 55]プリンス・デヴィット/○田口隆祐
9分19秒 どどん→片エビ固め
[The Forever Hooligans]ロッキー・ロメロ/●アレックス・コズロフ
▼第3試合 8人タッグマッチ 30分1本勝負
獣神サンダー・ライガー/タイガーマスク/ネグロ・カサス/●BUSHI
11分26秒 ダイビングフットスタンプ→片エビ固め
○ロウ・キー/ブライアン・ケンドリック/外道/邪道
▼第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負
真壁刀義/○井上亘
8分50秒 ジャーマンスープレックスホールド
矢野通/●飯塚高史
▼第5試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
●天山広吉/小島聡/永田裕志
13分16秒 キラーボム→体固め
鈴木みのる(パンクラスMISSION)/○ランス・アーチャー/デイビーボーイ・スミスJr.
▼第6試合 8人タッグマッチ 30分1本勝負
棚橋弘至/"ザ・マシンガン"カール・アンダーソン/後藤洋央紀/中西学/●キャプテン・ニュージャパン
16分22秒 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め
高橋裕二郎/中邑真輔/オカダ・カズチカ/○石井智宏/YOSHI-HASHI
▼第7試合 Super Jr. Tag Tournament 決勝戦 時間無制限1本勝負
[TIME SPLITTERS]○KUSHIDA/アレックス・シェリー
I-94→片エビ固め
[Apollo 55]プリンス・デヴィット/●田口隆祐
※TIME SPLITTERSがSuper Jr. Tag Tournament 優勝
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