文子と華名の一騎打ちがSHIMMER史上に残る名勝負に!桜花がケリースケーターに敗れる!ゴジラヒロヨ現る!

121027_SHIMMER50-1.jpgShimmer Women Athletes
SHIMMER 50
日時:10月27日(土)現地時間
会場:米・イリノイ州バーウインクラブ

 現地時間の27日、アメリカ・イリノイ州バーウインクラブで開催されたROHの女子団体Shimmer Women Athletes『SHIMMER 50』。昼の『49』に続き、夜の部では現在、WAVEマットでタッグを組む浜田文子と華名がSHIMMERマットで対決という超豪華カードが組まれた。

 両者が入場すると、「浜田」コールと「華名」コールが交差する。まずは文子が頭突きの連打からローキックを背中に打ち込むが、2発めをキャッチした華名は右足を取ってのアンクルホールドへ。その後スタンディングの展開となり両者の打撃戦は一歩も引かない展開となる。その後お互い休むことなく激しい攻防を展開していたが、両者がついにダウン。「HAMADA」コールと「華名」コールが大交差するなか、ともにカウント9ぎりぎりで立ち上がる。立ち上がりざま、ともにドロップキックを放ち、相打ちとなる。再度両者はドロップキックを試みるがこれもまた相打ちに。ならばと文子はチョップ攻撃を狙うが華名はその腕をつかみ、1回転しての腕ひしぎへ。そして永田式アームバーへ移行し、文子の右腕を破壊にかかる。
 しかしこれをロープに逃れた文子はライガーボムでやり返す。文子はトラースキックを狙うが華名はロシアンフックで迎撃。すると文子もニールキックで打ち返し、お互いに譲らず。張り手合戦からソバットを決めた華名に対して文子もスピンキックを顔面にヒットさせる。ここで勝機を見出した文子がAPクロスをついに繰り出すと、とうとう華名が返すことはできず。大消耗戦の幕が閉じた。
 試合後、観客の拍手はいつまでも鳴り止まない。その中ですべてを出し切った二人はたちあがることができず、ともに大の字状態。しばらくしてようやくともに起き上がると、リング上で抱擁する。文子の言葉にうなずく華名。その眼は涙ぐんでいるように見えた。その光景をアメリカのファンは「HAMADA」コール、「華名」コールで包みこんだ。SHIMMER史上に残る名勝負はラストまで名場面だった。
 華名は「日本以外の国で文子さんと試合できるなんて思ってもいなかったから当たれたことが本当にうれしい。(試合内容については)今日はお客さんの反応が答えかな...と思います。今回、まだ2試合しかしていないけど、この遠征で新しい華名を見せることができたかなと思います」と振り返った。日本スタイルのレベルの高さをアメリカで証明した華名と文子、この名勝負はいつまでもSHIMMERの歴史に残るだろう。

121027_SHIMMER50-2.jpg 昼の『49』では、11月からスターダムに参戦するクリスティーナ・フォン・エリーと対戦した桜花由美は、夜の大会で今年日本に長期滞在してWAVEやスターダムマットに参戦したケリースケーターと対戦。桜花は顔面キックからランニング式の顔面キックとたたみかけ、日本と同じ技のつなぎでペースをつかんでいく。一方のケリーもフェースクラッシャーで反撃。しかし桜花はケリーの飛び込みざまを顔面キックで切り返し、リストロック式のDDTを見せて反撃。さらにアームホイップから顔面キックをはさみ、サンマドロップへ。そして予告してのブレーンバスターを狙うがこれは切り返される。ケリーはもう一発を狙うがこれは桜花がやり返す。
 ここで桜花はランニング式の顔面キックを2連発。しかし3発めはすかされるとスタンディング式のヒールホールドで足殺しを食らう。それでもバックドロップで反撃し、さらにはネックハンギングボムで勝負に行くがカウント2。桜花はタイガースープレックスで止めを狙うもこれは逆にバックに回られて阻止され、そのまま足を取られると、ローキックを背中に食い、ケリー・オア・デッドの体勢に入られ3カウントを聞いてしまった。
 桜花は「ケリーは強くなったと思います。気がついたら3カウントを聞いてしまいました。ケリーは日本のスタイルをよく知っているし、また日本に来てほしいし、WAVEにも参戦してほしい。今日のリベンジは日本で果たしたいです」とラブコールを送った。

121027_SHIMMER50-3.jpg いまやアメリカでの支持率No.1といっても差し支えないほど、ファンへの浸透度が高い松本浩代はゴジラのぬいぐるみをかぶって登場! 仰天登場でアメリカのファンを驚かせたが、館内は「ゴジラ」コール一色に包まれる。リングインコールでは一度マスクを脱いだものの、試合開始と同時にまたかぶりはじめ、火炎放射のポーズまで見せた。まずはタックル合戦となり、両者互角に。ならばと松本は東海道落としに持っていこうとするも、これは阻止される。そしてクルーズは旋回式のサイドバスター。
 さらにチョーク攻撃で追い詰める。しかしコーナーの攻撃で逆転すると、タックルへ。そして今度こそ持ち上げに成功し、ブロックバスター。そしてローリングエルボーからバックドロップを繰り出して貫禄の勝利をものにした。
 ゴジラのマスクについて「このSHIMMERでは個性のある選手がたくさんいる。自分もアピールするものをと思い、このマスクをかぶりました。相手も大型の選手だったし、負けないぞっていうシチュエーションを作りたかったので」とその変身理由を明らかにした。ファンにはおおむね好評だった"ゴジラヒロヨ"。再登場はあるか?

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼4WAYマッチ 30分1本勝負
○クリスティーナ・フォン・エリー
8分2秒 サイドバスター→片エビ固め
●チェリーボム
※ほかの2人は水波綾、カラミティ

▼シングルマッチ 30分1本勝負
○松本浩代
8分14秒 バックドロップ→体固め
●メラニー・クルーズ

▼シングルマッチ 30分1本勝負
○アテナ
9分13秒 変型スタナー→体固め
●中川ともか

▼シングルマッチ 30分1本勝負
○ケリースケーター
9分17秒 ケリー・オア・デッド
●桜花由美

▼シングルマッチ 30分1本勝負
○浜田文子
17分31秒 APクロス→エビ固め
●華名

【記事提供/RINGSTARS】

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