奈苗がEVE王者フィーメル相手に時間切れでの赤いベルトV5!夏樹は愛弟子・鹿島を下してハイスピード防衛!

121021_Stardom-1.jpgスターダム
STARDOM OSAKA CHAMPIONSNIGHT2012
日時:10月21日(日)開始:17:30
会場:大阪IMPホール
観衆:415人

 21日、大阪IMPホールで行われたスターダム『STARDOM OSAKA CHAMPIONSNIGHT2012』。スターダム年内最後の大阪大会ということで、今大会では二大タイトルマッチが行われた。

 10・14新木場大会で安川惡斗を破り、ワンダー・オブ・スターダム王座5度目の防衛に成功した愛川ゆず季は、改めて12・24後楽園大会で高橋奈苗の持つ赤いベルトへの挑戦を表明。だが、王者・奈苗はその前に白いベルトと同じ防衛回数となる5度目の防衛戦を行うことになった。相手はイギリスの団体EVEのチャンピオンで、身長185cmという超大型のアルファ・フィーメル。フィーメルは早速木村モンスター軍と結託。奈苗にとっては愛川戦を前に厄介な相手を迎え撃つことになった。
 試合前から見下ろすように奈苗を睨み付けていったフィーメル。力比べでも高い位置から押し込むだけに、奈苗は劣勢。奈苗はグラウンドに持ち込み、カンパーナやキャメルクラッチを繰り出していくが、何とフィーメルもロメロスペシャルで持ち上げてみせる。さらにセコンドについた木村響子とヘイリー・ヘイトレッドも介入。
 かなり追い込まれた奈苗だが、フィーメルがかつてアイスリボンの志田光から3カウントを奪っているバックドロップ・ホールドは必死に防御。フィーメルのアンクルホールドに対し、奈苗はアルバトロス(クロスフェース)で対抗。さらに脇澤美穂と須佐えりが場外でフィーメルを抑え付けたところにトペを発射。
 もはやなりふり構っていられない状況だが、フィーメルはエプロンで断崖式DDTを決めると、カナディアンバックブリーカーで持ち上げてから前方に叩き付けるオメガスラム。奈苗もカウント2で返すと、雪崩式ブレーンバスター、シャイニング膝アッパーで応戦。だが、ラリアットを相打ちに持ち込んだフィーメルはジャーマン。さらに奈苗の冷蔵庫爆弾を剣山で迎撃すると、投げ放しタイガードライバーからクロスフェース。
 これがガッチリと決まると、場内からは「奈苗」コール。スターダム旗揚げ以降、奈苗がここまで追い込まれる場面はまず見られなかったため、危機感を感じて起こる奈苗コールはかなり珍しい。結局、フィーメルのクロスフェースからは脱出できず、王者の意地でギブアップせずに30分時間切れに持ち込んだ奈苗が、辛くも赤いベルト5度目の防衛に成功。

121021_Stardom-2.jpg ガックリと肩を落とす奈苗にリマッチを要求したフィーメルだが、奈苗は「ちゃんと防衛したと言えない、チャンピオンとしては不甲斐ないんですけど防衛は防衛。このベルトは今、私のところにあります。なので、12月24日後楽園ホール、愛川ゆず季! 愛川ゆず季、お前とキッチリ勝負だぞ!」と、まずは5★STAR GPの公式戦で敗れている愛川ゆず季の挑戦を受けることを優先。
 愛川も「次の大阪大会、必ず私の腰にその赤いベルトを巻いて、この大阪の皆さんに披露したいと思います」と言ってみせたが、そこに木村が割って入り「引き分け? 防衛? お前完全に負けてたよな、いま? 今の負けだろ、お前の。アルファが怖ぇのか? もう一回やって勝つ自信ねぇのかよ。だからそうやって逃げるのかよ。やるのか、やらないのかどっちなんだよ!」と奈苗に詰め寄っていく。
 一部の観客からも木村の発言を支持するような声援が飛び、さらに奈苗にはブーイングと共に「逃げるなよ!」といった厳しい声が飛ぶ。それを聞いた奈苗は「逃げないよ。逃げないよ。私は12月24日に後楽園ホールで愛川ゆず季を倒して、その後お前とやってやってもいいんだよ! アルファじゃなくてもいいんだよ。どうなんだよ? 今日は引き分けかもしれないけど、私は逃げも隠れもしない! なぜならパッションがあるからだー!」と絶叫。まずは愛川に借りを返し、そのあと木村モンスター軍討伐を宣言した。

121021_Stardom-3.jpg 夏樹☆たいようは今年3月の紫雷イオ戦以来となるハイスピード王座2度目の防衛戦を行った。挑戦者は今年6月に夏樹に弟子入りする形で川崎葛飾最強伝説所属となってから、メキメキと実力を開花させ、9・17新木場での5★STAR GP公式戦で対戦した際には、15分時間切れ引き分けと大善戦。鹿島にとっては憧れのハイスピード王座に初挑戦。
 開始早々スピーディーな腕の取り合いからロープワークを展開するが、ギアを上げた夏樹はやはり速い。さらに速いだけでなく、着実に鹿島にダメージを与えていく厳しい攻撃。張り手を見舞ってから「来い!」と挑発した夏樹に対し、歯を食いしばりながら必死に食い下がる鹿島だが、蹴り上げていった夏樹はコーナーに鹿島を追い込んで踏みつける。
 さらにエルボーやドロップキックで追い込んだ夏樹は、ハーフダウンの鹿島の胸板にソバット、そしてフロッグスプラッシュを投下。しかし夏樹のクロスボディをかわした鹿島はヤクザキックからアストロシザースからの前方回転エビ固め。執拗に抑え込んでいった鹿島は、一気に勝負をかけてしじみを決めたがカウントは2。
 夏樹はたいようちゃん☆ボムを狙うが、これを逃れた鹿島はダブルアームから自分のヒザの上に夏樹を落とすと、掟破りのたいようちゃん☆ボム! ズバリと決まったが、惜しくもカウントは2。続けてダブルアーム・スープレックス・ホールドで投げるが、これもカウントは2。ならばとコーナーに登ってダイビング・フットスタンプを狙った鹿島だが、立ち上がった夏樹は一気にコーナーに駆け上げると、たいようちゃん☆スパニッシュフライを決めて3カウント。
 必死で食い下がった愛弟子を退けた夏樹がハイスピード王座防衛に成功。ベルトを腰に巻いた夏樹から鹿島に握手を求めていき、健闘を称えると、鹿島は顔をクシャクシャして深々と頭を下げた。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 シングルマッチ 15分1本勝負
●岩谷麻優
4分4秒 ラリアット→体固め
○世IV虎

▼第2試合 シングルマッチ 15分1本勝負
●脇澤美穂
8分5秒 ベノム固め
○安川惡斗

▼第3試合 ユニット対抗戦 タッグマッチ 20分1本勝負
<PLANET>紫雷イオ/●翔月なつみ
13分49秒 ハリケーンドライバー→片エビ固め
<木村モンスター軍>木村響子(フリー)/○ヘイリー・ヘイトレッド(フリー)

▼第4試合 全力女子=全力タッグ 20分1本勝負
○愛川ゆず季/夕陽(ZERO1野良犬道場)
13分18秒 ゆずポンキック・レッド→片エビ固め
松本浩代(エスオベーション)/●宝城カイリ

▼第5試合 ハイスピード選手権試合 30分1本勝負
[王 者]○夏樹☆たいよう
10分12秒 たいようちゃん☆スパニッシュフライ→体固め
[挑戦者]●鹿島沙希
※夏樹☆たいようが2度目の防衛に成功

▼第6試合 ワールド・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
[王 者]△高橋奈苗
30分00秒 時間切れ引き分け
[挑戦者]△アルファ・フィーメル
※高橋奈苗が5度目の防衛に成功

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