DEEP初参戦の中村カズが桜井に勝利!DEEPvs.パンクラス対抗戦はDEEPが先勝!三崎が12・22後楽園での引退を発表
DEEP事務局
DEEP 60 IMPACT
日時:10月19日(金)開始:18:00
会場:後楽園ホール
19日、後楽園ホールで行われた総合格闘技『DEEP 60 IMPACT』。今大会より始まるDEEPvs.パンクラス対抗戦の先鋒として、DEEPライト級王者・中村大介と、パンクラスismの重鎮・伊藤崇文が激突した。
1R、中村が右ミドルを放つと、伊藤はローキックと左ミドルを返すと、中村は伊藤の蹴り足を取り左フック、さらに右ミドル。伊藤はタックルにいくが、中村がこれを受け止め、投げてテイクダウンし、マウントポジションへ。さらに、立ち上がろうとする伊藤のバックにつく。伊藤は立つが、ブレイクがかかる。
伊藤は左ミドルと左ハイキックを放ち、続いてタックルに入るが、中村はこれにヒザを合わせて止め、付き合わない。さらに組んでテイクダウン! 亀になった伊藤に腕十字。伊藤は耐え、回って立つ。伊藤はバックをとりロープ際へ。中村はバックを取られながらもアームロックから、伊藤の身体を後ろへ返すようにして腕十字に入る。しかし伊藤はすぐに腕を抜き、組み付いてコーナーへ。中村は身体を入れ替えるが、いったん離れる。中村の右パンチで伊藤がふらついたか? 中村はかぶさって鉄槌を連打したところでゴング。
2R、中村はプレッシャーをかけながら伊藤をコーナーへ追い込む。中村は伊藤に跳びヒザ蹴り! すかさず左右パンチを連打、伊藤がダウン。レフェリーが試合を止め、中村がTKO勝ち。対抗戦第1戦を、DEEPが白星で飾った。
試合後、マイクを持った中村は「伊藤さん、パンクラスから1人で乗り込んできてくれてありがとうございました。今回が対抗戦の第一弾ということで、これから続くと思うが、自分は出ていきたいし、伊藤さんや近藤(有己)さんとやりたい。階級に関係なく、どんどんやりたいと思っている。元パンクラスで同階級の北岡(悟)選手とも、チャンスがあればこのDEEPのリングでやりたい」とアピール。テレビ解説を務めていた北岡は、憮然とした表情で「お金次第でやります」と吐き捨てた。
第7試合後、三崎和雄がリングイン。12月22日後楽園大会をもって引退することを発表した。突然の発表となったが、会見を開いて記者陣に囲まれた三崎は「怪我が重なり、あちこちガタが来ていた。同じところを何度も怪我したりして、限界を感じていた。引退を考え始めたのは、去年11月くらいから。引退試合や式などを記念にやりたくても、個人で舞台は準備できない。そこで、信頼できる人と相談して決めた。
当日は、試合になるのかセレモニーだけなのか、また、仮に試合をやるとして、誰とやるのか、まだ何も決まっていない。最後にやりたい選手は沢山いるが、もし引退試合をやることになった場合は、その中から調整していきたい。どんな形になるかは、まだわからない。しかし、皆さんの納得いく形でやれればと思う。思い出の試合はたくさんあるが、例えば秋山(成勲)戦とか。試合ということだけでなく、男同士のぶつかり合いを感じた。
いま引退を決めて、後悔は一切ない。幸せだけ。現役中もは、苦しいことばかりだったが、その先には必ず喜びと幸せがあった。今は感謝と幸せしかない。引退後は後進の育成、指導をしたい。自分が12年間やってきたことを後輩たちに伝えたいし、自分の遺伝子を残したい」とコメントした。
UFC、PRIDE、戦極などで世界の強豪と闘ってきた中村和裕が、DEEPのリングに初参戦。メーンイベントでDEEPを主戦場に闘ってきた元DEEPミドル級王者の桜井隆多と対戦した。
1R、桜井がローと前蹴りで口火を切ると、中村はジャブ、ボディブローを返し、打撃戦となる。しかし、中村のインローがローブローとなり中断。再開するが、再び中村のインローがローブローとなってしまう。しばらく中断したのち再開。パンチでぐいぐいと前に出る桜井に、中村は首相撲からヒザ、さらに投げる! 桜井が立つと、中村は引き込んで足を狙うが、桜井はこれをしのぐ。スタンドに戻り、中村はジャブ、右ボディ。桜井のタックルを切り、パンチで前に。桜井は右アッパー。
2Rも激しい展開に。中村はジャブ、ストレート。組み付く桜井に投げ狙い、ヒザを打ち込む。テイクダウンを奪うと、桜井のボディにヒザ、さらにサッカーボルキック! しかし、桜井は立ち上がり、パンチで前へ。タックルからテイクダウンを狙うが、逆に中村がテイクダウン! しかし、桜井の身体がロープ外へ出たためブレイクがかかる。再開し、お互いに打撃で前進。桜井がコーナーへ押し込むと、中村は下がりながらもアッパーとヒザからテイクダウン、パンチを落とす。桜井は身体を起こし、中村にサッカーボールキック。
3R、中村がテイクダウンしアキレス腱固め。桜井も足を狙い返すが、中村は取らせない。中村がバックにつくと、桜井もすぐに返してポジションを取り返す。中村は脱出、立ち上がって右フック。しかし、桜井がテイクダウンからマウント! バックに回り、スリーパーを狙う。反転した中村はコーナーを利用として立とうとするが、桜井はパンチ連打! 目まぐるしい展開に会場はヒートアップ、大きな歓声が何度も上がる。残り30秒、中村が桜井をテイクダウン、サッカーボールキック。再びスタンドとなり打ち合って終了。メインにふさわしい、激しく熱い闘いとなった。
中村は試合後、リングで「ミスターDEEP・桜井選手ありがとうございました。僕がDEEPを背負わせてもらっていいですか? 次はタイトルマッチをお願いします」と、現在空位となっているDEEPミドル級タイトル戦をアピールした。(文・佐佐木 澪)
▼フューチャーファイト 第1試合 フライ級 5分2ラウンド
○鈴木隼人
1R 1分36秒 チョークスリーパー
●風間弘太郎
▼フューチャーファイト 第2試合 フェザー級 5分2ラウンド
○芦田崇宏
2R 3分35秒 チョークスリーパー
●青山祐大
▼第1試合 バンタム級 5分2ラウンド
○石司晃一
1R 4分51秒 チョークスリーパー
●石田ガリット勝也
▼第2試合 ライト級 5分2ラウンド
○大原樹里
2R終了 判定勝ち(判定3-0)
●ロクク・ダリ
※ダリは計量700gオーバーにより、イエローカード2枚からのスタート
▼第3試合 ライト級 5分2ラウンド
△川崎泰裕
2R終了 引き分け(判定0-0)
△濱村健
▼第4試合 ウエルター級 5分2ラウンド
○寒川直喜
2R 3分22秒 TKO勝ち(ドクターストップ)
●飛鷺輝
▼第5試合 ウエルター級 5分2ラウンド
○川中孝浩
1R 1分30秒 スピニングチョーク
●長谷川秀彦
▼第6試合 バンタム畏友 5分2ラウンド
○大塚隆史
2R終了 判定勝ち(判定3-0)
●直撃我聞
▼第7試合 ライト級 5分2ラウンド
○中村大介
2R 0分32秒 TKO勝ち(レフェリーストップ)
●伊藤崇文
▼第8試合 バンタム級 5分2ラウンド
△DJ.Taiki
2R終了 引き分け(判定1-0)
△北田俊亮
▼第9試合 フェザー級 5分2ラウンド
○昇侍
2R 2分01秒 TKO勝ち(レフェリーストップ)
●キム・ホジュン
▼第10試合 ライト級 5分2ラウンド
△菊野克紀
2R終了 引き分け(判定1-0)
△岸本泰昭
▼第11試合 DEEPライトヘビー級タイトルマッチ 5分3ラウンド
[王 者]○中西良行
3R終了 引き分け(判定5-0)
[挑戦者]●悠羽輝
※中西が2度目の防衛に成功。
▼第12試合 ミドル級 5分3ラウンド
○中村和裕
3R終了 判定(判定2-0)
●桜井隆多
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