K-1が母国・日本に帰ってきた!新生K-1初の日本大会で、ミルコが期待の新星ランディを相手に判定勝利!

121014_K1-1.jpgK-1 Global Holdings Limited
K-1Rising 2012 K-1 World GP Final 16
日時:10月14日(日)開始:16:30
会場:両国国技館
観衆:未発表

 14日、両国国技館で開催されたK-1 Global Holdings Limited『K-1Rising 2012 K-1 World GP Final 16』。運営母体が変わり新生K-1となって初めて行われた母国・日本での大会だが、今大会は2000年8月24日に急性前骨髄球性白血病により、35歳の若さで亡くなった"鉄人"アンディ・フグさんの十三回忌追悼興行でもあった。

 故アンディ・フグさんが入場曲として使用していた『We Will Rock You』に乗せてフグさんの名場面がステージ上の大型ビジョンに映し出される。さらにフジテレビのK-1中継でエンディングテーマとして使われていたプリンスの『GOLD』が流れると、フグさんの映像がモノトーンになっていった。
 続いてフグさんの妻イローナさんと息子のセイヤ君がステージ上に登場し、メッセージを読み上げた。「アンディは辰年でした。辰年のアンディが亡くなって13回忌も辰年。これには何かがあると思います」と挨拶したイローナさんは、フグさんの生涯を描いた映画化の話が進行中であると明かした。

121014_K1-2.jpg さらにフグさんが亡くなったときは6歳だったというセイヤ君が「当時は何が起きたかまだ理解できていなかった」と吐露。母が女手一つで育ててくれたことに感謝したセイヤ君は、「父との記憶はすべてが財産。いつの日か父のようになれたらと思っています。父の魂は僕の中で生きています」と語った。
 そして4タイムス・チャンピオンのアーネスト・ホーストが登場。フグさんとの思い出を語ったホーストがイローナさんとセイヤさんと共に引き揚げると、スクリーンにはかつての東京ドーム大会の映像と共に、WORLD GP やWORLD MAXの名場面が映し出された。フジテレビK-1中継のオープニングだったプリンスの『Endorphinmachine』に乗せたオープニングVTRが終わると、出場全選手がステージ上に登場すると、魔裟斗EPがマイクの前に立ち、「世界一のノックアウトスポーツK-1の美しいKO勝利を楽しんでいただき、新しいヒーローの誕生にご期待下さい。それでは皆さん、Let's Fight!」と開会宣言。

121014_K1-3.jpg 1993年の第1回大会を彷彿するように、まだ日本ではあまり知られていない外国人選手を中心に行われたヘビー級16選手によるWORLD GP1回戦。その中で今大会の目玉となったが、総合格闘技で活躍したのち、再びK-1に帰ってきたミルコ・クロコップ。
 メーンイベントで24戦24勝という期待の新星・ランディ・ブレイクと対戦することになったミルコ。『ワイルド・ボーイズ』に乗ってミルコが登場すると、場内は大歓声。やや身体は緩くなったような印象のミルコだが、1Rからいきなり伝家の宝刀・左ハイキックが飛び出す。しかしランディはこれはブロック。2Rにも左ハイキックを放ったミルコだが、これはランディの顔面をかすめる。さらにミルコが前蹴りを放っていくと、ランディの下半身にヒット。ランディはローブローをアピールしたが、レフェリーはこれを認めずダウンを取る。
 ミルコ優勢のまま迎えた3R。イマイチ両者が噛み合わずクリンチが目立つようになってくると、至近距離からランディがバックスピンキック。これはヒットせず、ランディはバランスを崩し、レフェリーはブレイクを命じたのだが、ミルコは勢い余ってパンチを入れてしまう。ミルコが拳をランディの身体に当てながら謝罪したが、その直後にランディが振り向き様にパンチをお見舞い!
 思わず尻餅をつきダウンを取られたミルコ。タイムはかかっておらず、試合中であることを考えればランディの行為は反則ではないが、会場からはブーイングが飛び、ミルコも両手を広げて「あぁそうかい」というようなジェスチャー。ミルコはランディのバックブローを空振りさせると、強引に前に出ていきミドルを蹴っていくが、ここで試合終了のゴング。
 最後は判定2-0でミルコが勝利。このミルコを含めたベスト8進出を決めた8選手が、12月26日(現地時間)にアメリカ・ニューヨークで開催が予定されている決勝トーナメントに進出する。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 スーパーファイト 70kg級ワンマッチ 3分3R
○周志鵬(中国/中国人民解放軍八一ボクシングチーム)
2R 1分24秒 KO(左ストレート)
●森孝太郎(リアルディール)

▼第2試合 スーパーファイト 3分3R
△リック・ルーファス(アメリカ/Roufus Kickboxing Center)
判定1-1
△ジェイムス・ウィルソン(アメリカ/Fight Academy)

▼第3試合 スーパーファイト 3分3R
●ジャファル・アーマディ(イラン/Iran Taisei Jyuku者)
1R 1分4秒 KO(レフェリーストップ)
○ベンジャミン・アデブル(ナイジェリア/Respect Gym)

▼第4試合 スーパーファイト 3分3R
●サウロ・カバラリ(ブラジル/Thai Brasil)
判定3-0
○パヴェル・ズラフリオフ(ロシア/Sevastpol Muay Thai)

▼第5試合 スーパーファイト 61kg契約 3分3R
●梅野源治(PHOENIX)
判定0-3
○チャンヒョン・リー(韓国/Moovi Gym/KHAN Sportainment)

▼第6試合 K-1RISING 2012 WORLD GP 1回戦
●ラウル・カティナス(ルーマニア/Chakuriki Gym)
2R 2分25秒 KO
○ベン・エドワーズ(オーストラリア/Bulldog Gym Canberra)

▼第7試合 K-1RISING 2012 WORLD GP 1回戦 3分3R延長1R
○ジャレル・ミラー(アメリカ/Renzo Gracie Fight Academy)
判定3-0
●アーノルド・オボロトフ(リトアニア/KO Bloodline)

▼第8試合 K-1RISING 2012 WORLD GP 1回戦 3分3R延長1R
●ザビエル・ビグニー(アメリカ/Team Black)
1R 1分48秒 TKO(タオル投入)
○ザビット・サメドフ(アゼルバイジャン/Chinuk Gym)

▼第9試合 K-1RISING 2012 WORLD GP 1回戦 3分3R延長1R
○ヘスディ・カラケス(エジプト/Chakuriki Gym)
判定3-0
●セルゲイ・ラシェンコ(ウクライナ/Mike's Gym)

▼第10試合 K-1RISING 2012 WORLD GP 1回戦 3分3R延長1R
●シング"心"ジャディプ(インド/パワーオブドリーム)
判定0-2
○イスマエル・ロント(スリナム/Super Kombat)

▼第11試合 K-1RISING 2012 WORLD GP 1回戦 3分3R延長1R
○上原誠(士魂村上塾)
判定3-0
●天田ヒロミ(デジタルスピリッツ)

▼第12試合 K-1RISING 2012 WORLD GP 1回戦
●ポール・スロウィンスキー(ポーランド/Finders Muaythai)
判定0-3
○カタリン・モロサヌ(ルーマニア/SS Cotnari-Scorpions)

▼第13試合 K-1RISING 2012 WORLD GP 1回戦
○ミルコ・クロコップ(クロアチア/Cro Cop Squad Gym)
判定2-0
●ランディ・ブレイク(アメリカ/Apollos Martial Arts)

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