タイトル初挑戦で大物食いを期待させた惡斗をだったが、愛川が白ベルトV5!タッグリーグを前にナナミホが待望の勝利

121014_Stardom-1.jpgスターダム
Goddesses in Stars2012
日時:10月14日(日)開始:12:00
会場:新木場1stRING
観衆:317人(満員)

 14日、新木場1stRINGで行われたスターダム Season9『Goddesses in Stars2012』。最強シングル決定リーグ戦『5★STAR GP2012』で優勝した愛川ゆず季だが、開幕戦で不覚を取った安川惡斗を相手にワンダー・オブ・スターダムの5度目の防衛戦に挑んだ。
 12・24後楽園大会で赤いベルトに挑戦すると表明した愛川としては、ここで惡斗に連敗するのは許されないが、三期生で一番最初にタイトル挑戦が決まった惡斗が、ここで愛川に連勝すれば一気にスターダムの景色が変わるが......

 風香リングアナが惡斗の名前をコールする際に痰が絡んでしまい、惡斗は思わず絶叫! 出鼻を挫かれた惡斗だが、愛川が差し出した手を両手で握ると「よろしくお願いします!」と絶叫して自らを鼓舞。いきなり愛川のミドルキックをキャッチしてフルネルソンに捕らえた惡斗は、そこから流れるようにコブラツイスト。しかし回転して逃れた愛川はチキンウイング・アームロックに捕らえる。ここから脱出した惡斗はタックルでテークダウンを奪うとヒザ十字固めへ。
 愛川はこれをSTFで切り返すとワキ固めに移行。さらに馬乗りになってエルボーを打ち落とすと、首4の字固めで捕まえる。反転して惡斗の顔面をマットに叩き付けていくが、首を抜いた惡斗はサミングから愛川の顔面をロープに擦りつける。ローキックで反撃した愛川は、ミドルキック。
 だが、蹴り足をキャッチしてテークダウンした惡斗は愛川の右ヒザを蹴り飛ばすと、顔面を踏みつける。徹底的に愛川のミドルキックをキャッチしてみせる惡斗は、ヒザにエルボーを落とすと串刺しドロップキックから右ヒザへの低空ドロップキック。そこから惡斗はフロントネックロック、ACTスペシャル、さらに一度はかわされたが二度目のトライで決めたコーナー二段目からの惡トーンと一気呵成に攻める。
 愛川が得意の蹴りで反撃しようとしても、蹴り足をキャッチしてのバックスピンエルボー。さらに一度は3カウントを奪っているアクトロックで丸め込むが、これはニヤロープ。ならばとコーナー最上段からの惡トーンから胴絞め式フロントネックロックに捕らえた惡斗だが、愛川はこの攻撃にも耐えてみせる。惡斗はもう一度アクトロックを仕掛け、カウント3寸前まで追い込んでみせたが、愛川はYKブルー(後ろ回し蹴り)→YKイエロー(ハイキック)→YKブルー(後ろ回し蹴り)と叩き込んでいくと、それでも立とうとする惡斗の脳天にYKレッド(カカト落とし)を叩き込んで3カウント。
 5度目の防衛に成功した愛川は「安川惡斗、ご苦労様。もう惡斗とはいいです。私は次、赤いベルト、高橋奈苗選手は大阪で闘って、私が闘うときには持っているかどうか分かりませんが、誰であろうと次の赤いベルトの挑戦者はゆずポンですので、皆さん応援よろしくお願いします」と照準を改めて赤いベルトに定めた。そこにオリジナル川葛の夏樹&世IV虎が入ってきてタッグのベルト獲りを宣言すると愛川は「私は夕陽選手とタッグを組んでベルトを一緒に巻きたいと思います。タッグリーグ、いろんな思いがあるけど、それ以上に頑張ってベルトに届いたらいいなと思います」と返した。

121014_Stardom-2.jpg 10・27新木場大会から始まる『第2回GODDESSES OF STARDOMタッグリーグ戦』を前に、タッグマッチによるユニット対抗戦が2試合組まれた。リーグ戦にもエントリーされている高橋奈苗&脇澤美穂のナナエ軍団は、10・21大阪大会でハイスピード王座を賭けて対戦することが決まっている夏樹☆たいようと鹿島沙希の川葛師弟コンビと対戦。
 ナナミホが奇襲攻撃を仕掛けていくが、脇澤を場外に追いやった川勝師弟タッグは奈苗を捕まえて合体攻撃。怒った奈苗も夏樹の髪の毛を掴んで投げていくと、夏樹☆ヘッドばりの人間魚雷でぶつかっていく。タッチを受けた脇澤がヘッドバットを見舞っていくと、夏樹が本家・夏樹☆ヘッドをお見舞いして「夏樹☆ヘッド、舐めんじゃねぇぞ!」と吐き捨てる。
 スピードでナナミホを翻弄した夏樹だが、奈苗がガムシャラに捕まえると、そこに脇澤がベノムアーム。しかし夏樹が目潰しを脇澤にお見舞いすると、目がかすむ脇澤は間違えて奈苗にベノムアームでのアイアンクローをかけてしまう。すかさずナナミホをコーナーに追いやって串刺しドロップキックを見舞った夏樹は、奈苗のバックを取る。だが、腕を取ってアームブリーカーで切り返した奈苗は、アルバトロスに捕らえる。堪えた夏樹はロープに飛ぶが、カウンターのラリアットで1回転させた奈苗は脇澤にタッチ。ドラゴンリングインからベノムアームでのアイアンクローに捕らえた脇澤は、カットに入ってきた鹿島もろとも『まとめて』で叩き付ける。
 15分が経過して鹿島のしじみを投げ捨てパワーボムで切り返した奈苗だが、脇澤のミサイルキックは鹿島がかわしてまたも誤爆。すかさず夏樹がダイビング・ボディプレスを落とすと、鹿島もダイビング・フットスタンプで続く。ショートレンジラリアットを返した奈苗はコーナーに登っていくが、またも夏樹が入ってきて雪崩式アームドラッグ。そこに鹿島がしじみを決めるが、カウント3寸前で奈苗がキックアウト。ヤクザキックを連打した鹿島に夏樹もフロントキックで加勢し、そこからトレイン攻撃を狙ったが、奈苗は連続ラリアットで迎撃。さらに脇澤とダイビング・ボディプレスを同時投下した奈苗だが、夏樹はバックを取る。そこに脇澤が走り込んできて夏樹にクローホールドSTOを決めて奈苗を救出。そのまま脇澤が夏樹を抑え込むと、奈苗が鹿島に延髄斬りからのイクボムを決めて3カウント。
 何回か誤爆はあったものの、何とか勝利した奈苗は「おっしゃー! おっしゃ! おっしゃー! うちら前回の新木場から3回目なんですけど、3回目にしてやっと勝てたぞー! この勢いでタッグリーグ、ナナミホで盛り上げていきたいと思います。そして必ず優勝しましょう! 何か言ってやってください」と言って脇澤にマイクを渡すと、脇澤は「ナナエ軍団、勝ったぞー! 私は高橋奈苗と一緒にタッグリーグ、優勝してベルトを巻きたい! 奈苗さん、ダブルベノムアームを修得してトーナメント勝ちましょう! 応援よろしくお願いします!」と、とんでもない合体技を予告した。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 シングルマッチ 15分1本勝負
●翔月なつみ
9分24秒 ネックハンギングボム→エビ固め
○世IV虎

▼第2試合 スペシャル・タッグマッチ 20分1本勝負
○紫雷イオ/ベーダ・スコット
13分21秒 マヒカ・デ・イオ
松本浩代(エスオベーション)/●シ・ネ・ネ

▼第3試合 ユニット対抗戦 タッグマッチ 20分1本勝負
<全力女子>●宝城カイリ/夕陽(ZERO1野良犬道場)
14分28秒 ライガーボム→エビ固め
<木村モンスター軍>木村響子(フリー)/○ヘイリー・ヘイトレッド

▼第4試合 ユニット対抗戦 タッグマッチ 20分1本勝負
<ナナエ軍団>○高橋奈苗/脇澤美穂
17分40秒 イクボム
<川崎葛飾最強伝説>夏樹☆たいよう/●鹿島沙希

▼第5試合 ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
[王 者]○愛川ゆず季
11分56秒 ゆずポンキック・レッド→片エビ固め
[挑戦者]●安川惡斗
※初代王者・愛川が5度目の防衛に成功

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