8年半ぶりに古巣・修斗に参戦した宇野だったが、石渡に敗れる!山上が一本勝ちで世界フライ級王座を防衛!

120930_Shooto-1.jpgサステイン
プロフェッショナル修斗公式戦
2012年 第10戦
日時:9月30日(日)開始:18:00
会場:後楽園ホール

 30日、後楽園ホールで行われた『プロフェッショナル修斗公式戦 2012年 第10戦』。第4代世界ウェルター級王者の宇野薫と、修斗出身で現在パンクラス・バンタム級王者である石渡伸太郎の新旧対戦。宇野は8年半ぶりの古巣参戦。石渡伸太郎は階級を上げ、ライト級で対戦した。

 通常の階級が違う両者、体格で上回る宇野が有利かと思われたが、石渡も身体を作り、全く遜色ない。
 石渡は1R立ち上がりから階級が下とは思えない力強い攻撃をしかけていく。アメリカで学んだ技術を自分のものにしていることがうかがえる。また、サイドバスターで宇野をたたきつけるなど、パワーも見せつける。宇野も下からチョークを狙うが、石渡はグラウンドに付き合わずスタンドに戻す。宇野はタックルにいくが、石渡はこれを切りテイクダウンを許さない。さらに右ボディブロー、そしてフックで宇野をふらつかせる。何とか組みにいきたい宇野だが、石渡は距離を取る。宇野は石渡の手首をつかみ、頭を突き合わせる形でパンチを出すが、石渡はジャーマンスープレックスでテイクダウン! しかし、ここでゴング。

 2R、石渡のボディブローの巧さが光る。宇野がハイキックを出せば石渡もハイキックを返し、前蹴りを出せば前蹴りを返す、石渡が強烈な意地を見せる。劣勢が続く宇野は、タックルで組みつきテイクダウンを仕掛けるが、石渡はロープに追い込み、組んでからも強さを見せる。宇野のタックルを潰し、思うようにさせない。宇野は左スイングフックを放ち組みつくも、逆に石渡の足払いでテイクダウンされかかる。
 プレッシャーをかけながら前に出る宇野に、石渡は跳びヒザ。宇野はこれをかわしてタックルを狙うが、石渡はこれを切り、宇野が仰向けに寝て猪木・アリポ状態となる。石渡は中に入り、ボディにストレート、顔に鉄槌を見舞うが、石渡はスタンド勝負を望み、宇野が立ち上がって再びタックル、コーナーに押し込む。しかし、宇野の右ボディフックがローブローとなり、インターバル。
 再開後、宇野は再びタックルで押し込む。片足タックルでとらえてテイクダウンを狙うが、こらえた石渡が逆に片足タックルでテイクダウンし、石渡優勢のまま2Rが終了。

120930_Shooto-2.jpg 3R、石渡は、四つでの組み合いから、宇野を担ぎ上げ豪快にバスター! しかし、宇野は投げられながらもバックを狙い、スリーパーの形になりかけるが、石渡は正面に落として立ち上がる。
 ここにきて、石渡にやや疲れが見え始める。しかし、宇野は気持ちとスタミナを全く切らしておらず、プレッシャーをかけ続けるが、パンチは空を切り、逆に左右フックをもらってしまう。石渡はバックステップで距離を取り、宇野のタックルを決めさせない。宇野はノーモーションの左ストレートヒットさせると、石渡も左クロスを当て返す。宇野が左ロー、石渡は左ストレートを返す。両者入魂の熱戦に場内からは大歓声が沸き起こる。
 宇野はタックルに。石渡はこれをこらえ、逆に宇野をコーナーに押し込むが、宇野はここから脱し、再びタックルに行くが、石渡を捕まえることができない。
 石渡は跳びヒザ、右フック。両者のタックルが同期するが、石渡が押し潰す。立ち上がり、宇野が左ストレート、石渡が左フック、右フックを当てて終了。
 ジャッジは3-0のフルマークで石渡が勝利。宇野はまさに入魂の闘いぶりで石渡に迫ったが、石渡は宇野に攻め切らせることなくしのいで終了。打撃・組み技ともに上回り、修斗のレジェンド・宇野を下した。

120930_Shooto-3.jpg メインでは山上幹臣の世界フライ級王座に猿丸ジュンが挑戦。1R、ともに立ち技を経験している両者は打撃戦となる。身長とリーチで優る山上は左ストレートを当て、主導権を握ったかと見えたが、猿丸も右フックを返す。
 2R、このまま打撃戦で進むかと思われたが、山上は作戦を変え、テイクダウンを奪いグラウンドの展開に。山上は2度目のタックルで猿丸を倒すとバックを奪い、バックチョークを決め、王座初防衛。(文・佐佐木 澪)

▼第1試合 2012年新人王決定トーナメント準決勝 ライト級 5分2R
○ユータ&ロック
2R終了 判定勝ち(ジャッジ3-0)
●斎藤裕

▼第2試合 2012年新人王決定トーナメント準決勝 ウェルター級 5分2R
○榊真嗣
2R終了 判定勝ち(ジャッジ3-0)
●小西謙太

▼第3試合 バンタム級 5分2R
○阿部マサトシ
1R 4分37秒 KO勝ち(グラウンドのパンチ)
●斉藤健史

▼第4試合 インフィニティトーナメント2012準決勝 バンタム級 5分2R
○戸澤真澄美
2R終了 判定勝ち(ジャッジ3-0)
●ランボー宏輔

▼第5試合 ライト級 5分2R
○大澤茂樹
1R 4分12秒 KO(グラウンドのパンチ)
●阿部裕幸

▼第6試合 ミドル級 5分2R
○田村ヒビキ
2R終了 判定勝ち(ジャッジ3-0)
●高木健太

▼第7試合 セミファイナル ライト級 5分3R
○石渡伸太郎
3R終了 判定勝ち(ジャッジ3-0)
●宇野薫

▼第8試合 メインイベント 世界フライ級チャンピオンシップ 5分3R
[王 者]○山上幹臣
2R 1分36秒 スリーパーホールド
[挑戦者]●猿丸ジュンジ

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