飯伏がジェネリコに敗れ、KO-D王座から陥落!PSJ引退ロード第1戦として蛇光教団が復活!

120930_DDT-1.jpgDDTプロレスリング
who's gonna Top? 2012
〜DDT48総選挙最終投票日〜
日時:9月30日 開始:12:00
会場:後楽園ホール

 2012年のDDT48総選挙の最後の投票日となる30日、DDTは『who's gonna Top?』後楽園ホール大会を開催した。メインイベントではIWGPジュニア王座とKO-D無差別級王座のニ冠王である飯伏幸太が、今年5月4日の同じく後楽園ホール大会で、8ヶ月ぶりの復帰戦の相手となったエル・ジェネリコとKO-D王座を懸けて対戦した。

 序盤はタイトルマッチらしい静かな立ち上がりとなり、観客もそれを静かに見守る展開となった。そして一転2人らしい鮮やかなロープワークの攻防となると、どよめきと拍手が起こっていく。この日は珍しく飯伏が執拗な腕攻めを見せるが、それをしのぎ切ったジェネリコは場外に落とした飯伏に対して、先にスワンダイブ式のケプラーダを決めてみせ、続けてトップロープに駆け上がってのスイング式DDTを決めるが、飯伏も負けじと低くて早いパワースラムからセカンドロープを使ってのムーンサルトプレス、シットダウン・ラストライドを逃れたジェネリコへのバック宙キック、高速ジャーマンと畳み掛けるが、ジェネリコも飯伏の側転攻撃を捕まえてのブルーサンダーで切り返していく。
 この後も飯伏のリバース・フランケンシュタイナー、高速ハーフネルソン・スープレックス、ジェネリコの場外を走り抜けてセカンドロープとサードロープの間をすり抜けて飛び付くスイング式DDT、カウンターのみちのくドライバーなど、超絶的な技の攻防が続くがジェネリコがとどめとして狙ったBrainbustaaaaahhhhh!!!!!を切り返してのキムラロックを決めながらの雪崩式のスープレックスで飯伏は大きなダメージを与える事に成功する。
 その後もラリアット、シットダウン式ラストライドと畳み掛け、フェニックス・スプラッシュを狙うがこれはかわされてしまい、ジェネリコのコーナーポストに投げ捨てるエクスプロイダーを食らってしまう。続けてのBrainbustaaaaahhhhh!!!!!からは逃れ、トップロープ上でのリバース・フランケンシュタイナーを狙ったものの、これも逃げられコーナーに顔面を打ちつけられてしまう飯伏。最後は完璧なBrainbustaaaaahhhhh!!!!!を決められてしまい、3度目の王座防衛に失敗してしまう。
 試合後にはお互いに称え合い、もしジェネリコが選挙で1位となった場合、指名権が与えられる次回後楽園大会での挑戦者には飯伏を指名する事を約束した。
 インタビュースペースで新王者となったジェネリコは、自身のキャリアでも最高の試合ができた事の喜びとともに飯伏を改めて称えた。そして飯伏がもしジェネリコが選挙で1位に選ばれて、自分が次期挑戦者に指名されたとしてもそれは断り、選挙1位も含めてまた挑戦権を自らの手で勝ち取るという発言を聞くと、改めて飯伏への敬意を表した。

 セミファイナルで石井慧介、入江茂弘、高尾蒼馬のチーム・ドリーム・フューチャーズ、略してチーム・ドリフとHARASHIMA、KUDO、ヤス・ウラノによる世代対決となる6メンタッグマッチ。ドリフという略称から『8時だヨ!全員集合』からのネタを多用するも、その浅いモノマネに対して怒りをあらわにしていたHARASHIMAは、ゴング前の石井のマイクを中断させるタイミングで襲いかかり、そのまま試合はスタートとなった。
 正規軍は石井に集中攻撃を仕掛け、相手チームとの分断に成功するが、石井も鮮やかなドロップキックからタッチに成功すると、交替した入江は持ち味である爆発力で試合の流れを変えていこうとする。
 またその入江から流れを受け継いだ高尾も、HARASHIMAのスワンダイブの攻撃をドロップキックで打ち落とし、足を踏みつけるといった姑息な攻撃で攻め込むが、これはHARASHIMAの怒りを買うだけにとどまる。しかしドリフもヤスに狙いを定めると入江のダイビング・ボディプレス、頭突き攻撃、石井のニールキック、ジャーマン・スープレックスで大きなダメージを与えていく。ここでヤスが半失神のような状態になるが、最後はジャックナイフ固めで3カウントを奪い、チーム・ドリフの後楽園初登場に土を付ける事に成功した。
 試合後にはHARASHIMAによる説教タイムが始まるが、目上の人からの言葉を聞く気のない若い世代の3人は早々に控室に戻っていく。
HARASHIMAは文句を言いながらもHARASHIMA、KUDO、ヤス・ウラノの3人で新ユニットを結成し、そしてその名前を3人の名前を組み合わせた『ウラシマクドウ』である事も併せて発表した。ちなみにチーム名はこちらで決定だが、カタカナ表記であるかは最終決定ではないかも、との事である。

 第5試合ではスーパールーキー、竹下幸之介がケニー・オメガとのシングルマッチで登場。表情に緊張も感じられる竹下だが、余裕の表情のケニーに対して果敢にアームドラッグを中心に攻め込み、ロープワークの攻防ではゼロ戦キックをお見舞いしていく。しかしケニーもその後は重いチョップやプランチャを受け止めるなど、パワーの差を見せつけるような戦いぶりを見せていく。場外でのその場跳びシューティング・スタープレス、リング内に戻ってのトップロープからのクロス・ボディなどで的確にダメージを与えていく。その後もキャメルクラッチ、滞空時間の長いブレーンバスターと攻撃の手を緩めないが、竹下も3カウントは許さない。続けて力任せに持ち上げてからのシットダウン・パワーボム、コーナーに詰めてのチョップの連打を受けるが、竹下は「もっと打ってこい!」と挑発し、ケニーの攻撃を耐え抜いてからドラゴン・スープレックス狙いをスタナーで切り返し、トップロープからのダイビング・ボディプレスを仕掛ける。しかしこれをかわされると最後はケニーの雪崩式ブレーンバスター、波動拳からのクロイツ・ラスで3カウントを奪われてしまう。

 第4試合は先日、今年11月の後楽園ホール大会での引退を発表したポイズン澤田JULIEが、PSJ引退ロード第1戦として、蛇光教団でのコスチュームでかつての信者であった石川修司を戦闘員の蛇イアントとして引き連れ、DDT創設メンバーである高木三四郎、MIKAMIとタッグマッチで対戦した。
 コスチュームもかつてのものをそのままに、試合中には懐かしの『蛇イ〜ン』も交えながら、呪文で相手の動きをコントロールする動きを見せた。観客もマラカスで後押しするが、やはり目を引いたのは戦闘員時代とは強さが別物になっている石川修司の動きだった。しかしポイズンもミッキー・ブーメランを呪文で止めるなど、らしさは存分に発揮し、コーナー上ではMIKAMIと互いの本名を叫び合いながらの攻防からの雪崩式ブレーンバスターを見せたものの、最後はそのMIKAMIのスワンダイブ式スク〜ルボ〜イに3カウントを許してしまう。
 試合後のマイクで高木から「プロレスにファンタジーを導入した最大の功労者だ」という賛辞を受け、「お前に拾われていなかったら今ここにいなかったし、蛇界もやっていなかった。感謝する」という言葉を返していった。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼ダークマッチ1 バトルロイヤル 11時45分まで
参加選手(登場順):DJニラ、ゴージャス松野、彰人、遠藤哲哉、聖闘士凛音、ばってん多摩川、福田洋
○彰人
4分30秒 ヒザ十字固め
●ばってん多摩川

▼ダークマッチ2 飯伏幸太及びケニー・オメガ、ユニット争奪ボクシングマッチ 2分3R
△中澤マイケル
3Rタイムアップ引き分け
△伊橋剛太

▼第1試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
アントーニオ本多/佐々木大輔/○星誕期
7分56秒 イマチ投下→体固め
●マサ高梨/火野裕士/大鷲透

▼第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○坂口征夫/矢郷良明
9分26秒 胴絞めスリーパーホールド→レフェリーストップ
佐藤光留/●妻木洋夫

▼第3試合 シングルマッチ 30分1本勝負
△男色ディーノ
8分9秒 ノーコンテスト(布団の中が見せられない状態になったため)
△大石真翔

▼第4試合 PSJ引退ロード第1戦 30分1本勝負
●ポイズン澤田JULIE/蛇イアント
9分41秒 スワンダイブ式スク〜ルボ〜イ
高木三四郎/○MIKAMI

▼第5試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○ケニー・オメガ
16分12秒 クロイツ・ラス
●竹下幸之介

▼第6試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
HARASHIMA/KUDO/○ヤス・ウラノ
12分55秒 ジャックナイフ式エビ固め
●石井慧介/入江茂弘/高尾蒼馬

▼第7試合 KO-D無差別級選手権試合 時間無制限1本勝負
○エル・ジェネリコ
23分3秒 Brainbustaaaaahhhhh!!!!!→片エビ固め
●飯伏幸太
※第42代王者が3度目の防衛に失敗。エル・ジェネリコが第43代王者となる

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