大田区で5年前のトラウマを払拭したCIMAが土井に勝利!モチフジもタッグ王座を奪取!谷嵜は谷崎に敗れ改名決定!
DRAGON GATE
DANGEROUS GATE 2012
日時:9月23日(日)開始:15:00
会場:大田区総合体育館
観衆:4500人(超満員)
23日、DRAGON GATE"秋のビッグマッチ第1弾"『DANGEROUS GATE 2012』が東京・大田区総合体育館で行われ、超満員となる4500人を動員した。
メーンイベントではCIMAが8・22後楽園大会での「CIMAロワイヤル7」を勝ち抜いた土井成樹を相手に、オープン・ザ・ドリームゲート王座7度目の防衛戦を行った。両者は2007年9月22日にも同所で同タイトルを賭けて対戦しているが、その際CIMAが試合には勝ったものの土井のマスキュラーボムを食らい首を負傷。試合後、病院に搬送され、その後長期欠場に追い込まれるというトラウマがある。土井にとってはマスキュラーボムを解禁し、観ている者すべてが納得する形でCIMAを倒し、今度こそ世代交代を達成しなくてはならない一戦。
序盤から土井は隙あらばマスキュラーボムを狙っていくが、CIMAもそう簡単には決めさせない。それでも土井はCIMAの古傷である首を集中攻撃。何度も苦しそうに首を抑えるCIMAに対し、土井は雪崩式ジャーマンで投げ捨てると、DOI555からのバカタレスライディングキック。カウント2で返したCIMAはトカレフやシュバインで反撃すると、20分過ぎに土井の背後からメテオラを発射。
だが、その直後立ち上がった土井はCIMAを抱え上げると、ついにマスキュラーボムを解禁! だが、ダメージからカバーにいけない。レフェリーのダウンカウントを止め、バカタレスライディングキックからもう一度マスキュラーボムを狙った土井だが、CIMAはレフェリーを掴んで阻止すると、足がもつれながらもスワンダイブ式メテオラ。さらにクロスファイヤーで叩き付けてからダメ押しのメテオラを叩き込んで3カウント。
トラウマを克服し、世代交代を許さなかったCIMAが「お前がどういう思いでCIMAにマスキュラーボムを放つか、ケガした俺でも分かるよ。すごい覚悟のいる行動やな。今日のところはとりあえず5年前の遺恨をすべて水に流すという意味でノーサイド、握手といこうやないか」と言って握手を求めるが、そこにMAD BLANKEYが乱入!
この日、堀口元気H.A.Gee.Mee!!&斎藤"ジミー"了&谷嵜なおきの挑戦を退け、オープン・ザ・トライアングルゲート王座を防衛したB×Bハルク&戸澤陽&谷崎なおきのMAD BLANKEY。中でも「タニザキナオキ」というリングネームもこの試合に賭けた(※負けたほうのタニザキはリングネームを変えなくてはならないトライアングルゲート・コントラ・タニザキナオキ)谷崎なおきは、本家・谷嵜なおきを新技のナイトライドE.N.D.を決めて勝利。改名することになった谷嵜は、涙ながらにジミー谷嵜でも何でもいいよ!」と吐き捨てたが、谷崎はジミー谷嵜では結局タニザキが被っていると指摘。
その上で泣いている谷嵜がキューキューと鳴くイルカのよう、さらに大阪の豊中出身ということなどを合わせて、「Mr.キューキュー・豊中ドルフィン」と命名した。
そんなやりたい放題な谷崎はCIMAに対して、「単刀直入に言うぞ。次のドリームゲートの挑戦者はこの俺や!」と挑戦表明したが、王者CIMAは「お前とのドリームゲートは......ナシや。ドリームゲートに挑戦したいんやったら、ドリームゲートのルールに従ってCIMAロワイヤルに勝ち上がってこいや!」と却下。ただしノンタイトルながら、10・12後楽園大会でシングルマッチを行うことは了承した。
最後に超満員の観客に「今日、全員の力でこの大田区を成功に導くことが出来ました。ドラゴンゲートはまたこの大田区に帰ってきていいですか?」と尋ねたCIMAは、大歓声に応えるように「チャンピオンのうちに体が悲鳴をあげたとしても、俺の魂が悲鳴をあげない限りは最高のコンディションで、このリングに立ってみせますよ! CIMAはすでに最終ランに入っているんや。その最終ランは明日終わるかもしれない。1週間後かもしれない、1年後かもしれない。でも俺が還暦を迎えるまで、トップロープからメテオラを落としているかもしれん。出来るところまでやろうと思います!」と宣言した。
試合中、口を切った土井は試合後に直行。CIMAも背中の裂傷を縫うために病院に直行したが、2人とも大事には至らない模様。
セミファイナルでは暁-akatsuki-の鷹木信悟&YAMATOが保持するオープン・ザ・ツインゲート統一タッグ王座に、帰ってきたベテラン軍の望月成晃&ドン・フジイが挑戦。
お互いに真正面から蹴り合い、殴り合う壮絶な試合となったこの試合。20分が経過し、YAMATOが望月をスリーパースープレックスで投げ、さらに垂直落下式ブレーンバスターからギャラリアで叩き付けたが、カウントは2。ならばと鷹木がMADE IN JAPAN。これもカウント2で返した望月はYAMATOに対して左右のハイキックから脳天にカカト落とし、さらに渾身の真・最強ハイキックを叩き込む。
YAMATOもカウント2で返す意地を見せたが、望月は顔面に三角蹴りを叩き込んでついに勝利。試合後、勝ったにもかかわらず望月もフジイも立ち上がることが出来ず、代わりのセコンドのGammaとドラゴン・キッドがベルトを受け取るほどのダメージだった。
9・8京都大会に帰ってきたベテラン軍の新メンバーとして登場した怪人・ハブ男改めHUBは、Gamma&"ハリウッド"ストーカー市川と組み、サイバー・コング&Kzy&問題龍を相手に、鞭を公認凶器としたスクランブルバンクハウス・鞭打ちマッチを行った。
先に鞭を奪取したのはMAD BLANKEYのほうだったが、HUBはマスクについた尻尾を鞭代わりにして反撃。さらにラダーまで持ち込んだが、Kzyが市川に対してラダーの上からのKZ.timeを狙ったが、Gammaがラダーを押し倒して阻止。そのGammaをサイバーがサイバーボムで投げようとしたが、市川がダイビング・カンチョーで阻止すると、HUBがシャイニング・ウィザード。
さらに問題龍の塩攻撃を市川がかわし、サイバーに誤爆させるとGammaとHUBが問題龍に鞭攻撃。そこから市川がイナバウアー・ジャーマンで投げて3カウントを奪った。勝って意気揚々と引き揚げようとしたGammaを、ジミー・神田が急襲! 9・14後楽園大会で打倒MAD BLANKEYのためにGammaに協力を申し出たものの、「もうHUBに決まったから」と素っ気ない態度を取られたことに激怒した神田。その怒りはまだ収まっていなかった!
そこでGammaはメーン終了後、10・12後楽園大会でジミーズをやっつけるために、新ツインゲートタッグ王者のモチフジに協力をお願いしたと発表。それを聞いたジミーズは神田&ジミー・ススム&斎藤"ジミー"了で迎え撃つことを決めた。
ドラゴン・キッドの持つオープン・ザ・ブレイブゲート王座には、ウインドウズの助っ人としてドラゴンゲートに参戦し、8・22後楽園大会で行われた次期挑戦者査定4WAYマッチで勝利した大阪プロレスの政宗が挑戦したが、苦戦しながらも最後はキッドが必殺のウルトラ・ウラカン・ラナを決めて勝利。この結果、帰って来たベテラン軍がこの日全勝し、ドリームゲート、ブレイブガート、ツインゲートと3つのタイトルを収める格好となった。
また、WORLD-1 INTERNATIONALの助っ人として招へいされたZERO1の橋本大地は、吉野正人と"大吉タッグ"を結成し、ジミー・ススム&ジミー・カゲトラと対戦。ジミーズの足攻めにかなり苦しめられた大地は、ススムのジャンボの勝ちで大きく吹っ飛ばされる。だが、2発目の狙ったススムの前に吉野が立ちはだかり、身を挺して大地を守ると、逆にトルベジーノで叩き付け、大地もシャイニング・ウィザードで続く。
そこからカゲトラを場外に追いやった大地は、スワンダイブ式プランチャを投下。その間にリング上では吉野がカウンターでライトニング・スパイラルを決め、そこに戻ってきた大地が三角蹴り。そして吉野がソル・ナシエンテ改でススムからギブアップを奪い、大吉タッグが初タッグにして、ZERO1のタッグベルトも巻いていたジミーズから勝利を挙げた。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 8人タッグマッチ 30分1本勝負
新井健一郎/○ジミー・神田/琴香/富永千浩
5分15秒 下克上エルボー→体固め
K-ness./スペル・シーサー/しゃちほこBOY/●三代目超神龍
▼第2試合 スクランブルバンクハウス・鞭打ちマッチ 30分1本勝負
サイバー・コング/Kzy/●問題龍
9分42秒 イナバウアー・ジャーマンスープレックスホールド
Gamma/HUB(フリー)/○"ハリウッド"ストーカー市川
▼第3試合 オープン・ザ・ブレイブゲート選手権試合 60分1本勝負
[王 者]○ドラゴン・キッド
18分39秒 ウルトラ・ウラカン・ラナ
[挑戦者]●政宗(大阪プロレス)
※第22代王者が3度目の防衛に成功
▼第4試合 スペシャル・タッグマッチ 60分1本勝負
○吉野正人/橋本大地(ZERO1)
14分52秒 ソル・ナシエンテ改
●ジミー・ススム/ジミー・カゲトラ
▼第5試合 オープン・ザ・トライアングルゲート選手権試合 〜トライアングルゲート・コントラ・タニザキナオキ〜 60分1本勝負
[王者組]B×Bハルク/戸澤陽/○谷崎なおき
16分50秒 ナイトライドE.N.D.→片エビ固め
[挑戦者組]堀口元気H.A.Gee.Mee!!/斎藤"ジミー"了/●谷嵜なおき
※第36代王者組が2度目の防衛に成功。谷嵜なおきは「Mr.キューキュー・豊中ドルフィン」に改名決定
▼第6試合 オープン・ザ・ツインゲート統一タッグ選手権試合 60分1本勝負
[王者組]鷹木信悟/●YAMATO
24分56秒 顔面への三角蹴り→片エビ固め
[挑戦者組]○望月成晃/ドン・フジイ
※第22代王者が2度目の防衛に失敗。望月&フジイが第23代王者となる
▼第7試合 オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合 60分1本勝負
[王 者]○CIMA
23分58秒 メテオラ→エビ固め
[挑戦者]●土井成樹
※第14代王者が7度目の防衛に成功
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