メーンイベントでは佐々木貴が高木三四郎、高岩竜一と組んでバラモンシュウ＆バラモンケイ＆バラモンケイゾーwithカラテバラモンと対戦。バラモンケイゾーとは何者かと思いきや、バラモン兄弟と同じデザインながら、真っ赤なカルト教団調の衣装で登場したその男は"新・高木三四郎"として話題になったあの男!?
　ケイゾーはシュウに「兄ちゃん、足を出せ！」と指示して連係攻撃を見せるなど、あのバラモン兄弟を瞬時に判別出来る高い能力を持っている様子。ケイゾーという強力な助っ人を得て勢いに乗るバラモンは貴を捕まえると、コーナー下まで追い込み股間の辺りにアタッシュケースをセット。そして対角線上からボーリングの球を投げ、見事なストライクを奪った（？）。
　カラテも乱入しようとしてコーナーに登っていくが、「降りろ！」と高岩が一喝。そのまま高岩がロープを開けると、すごすごと降りていった。なぜか赤い衣装を着たまま闘うケイゾーは高木のぶっこ抜きブレーンバスターで投げられると、ケイに向かって「お兄ちゃん」とタッチ。ここでバラモン兄弟を判別出来ているのではなく、シュウもケイも「お兄ちゃん」と呼んでいるだけだったということが発覚！
　それでもバラモン兄弟が合体リバースDDTで叩き付けた貴の顔面に向かって、お告ゲルを吐き出したケイゾーは、垂直落下式ブレーンバスターで叩き付けて羽交い締めにする。「しっかり持ってろよ！　絶対に離しちゃだめだからな！」と嫌な予感しかしない念の押し方をしたシュウがパウダー攻撃を放っていくと、案の定貴がかわしてケイゾーに誤爆！　ばらばとバラモン兄弟はバケツごと粉をかけようとすると、高木と高岩は防ごうとする。だが、カラテまで入ってきてカオス状態となり、バケツがひっくり返りリング上が真っ白に！
　そんな状態の中、貴、高木、高岩が蛍光塗料（？）を口に含み、一斉に毒霧として噴射。さらに高木がスタナー、高岩がデスバレーボムでバラモン兄弟を蹴散らすと、貴がケイゾーにスウィート・チン・ミュージック。さらに「GENTARO！」と叫びながらシャープシューターを決めてギブアップを奪った。

　試合後、マイクを持った貴が「今日の大会、みんなGENTAROのためならって言って、手を挙げてくれた人間ばっかりです。高木さん、高岩さん、ありがとうございました！　試合を終えて控室で休んでいるみんな、本当にありがとう。今日リング上でシッチャカメッチャカやって、新木場の佐藤さんは怒っているかもしれないけど、病院のGENTAROは喜んでいるはずです。アイツが喜んでくれるようなマッチメークを考えました。きっとアイツは泣いて喜んでいると思います。
　1つ報告があります。GENTAROは8月に最初病院に搬送されたとき、立ち上がることも出来ませんでした。そんなGENTAROがリハビリを頑張って、車イス、歩行器、そして今は杖をついてヨチヨチ歩きが出来るようにまでなりました！　リングに戻って来たいというモチベーションがそこまで回復させたと思います。まだまだ時間はかかります。でもアイツがこのリングに帰ってきたいというなら、どんな形でも手を貸したいと思います。試合が出来るかどうかは分かりません。でも俺はこのリングでアイツを待ちます！　だから皆さんも長い目で見て、その日が来るまで心待ちにしてください。今日はありがとうございました」と挨拶。
　最後は出場選手たちもリングに上がり、観客と共に「待ってるぜ、GENTARO！」と叫ぶと、観客からは「GENTARO」コールが起こった。コメントスペースで貴は、今回インディーからメジャーまだ多くの選手から「GENTARO・AIDに出してほしい」「何か手伝わせてほしい」という連絡があったと語った上で、「こういう事はないに越したことはないんですけど、アイツが頑張ってきたことがこういう事なのかなっていうのが、すごく実感として感じられましたね。もう、アイツが元気でいつも控室にいる時は、やっぱり試合のダメ出しとかすごいんで（苦笑）。もう若手に限らず、僕らに対しても。時には先輩レスラーにも平気で言うんで、めんどくせぇな、鬱陶しいなってネタとか冗談で言いますけど（苦笑）、やっぱそういう奴こそいないと寂しいもんで。いなくなった時に普段は『めんどくせぇ、めんどくせぇ』言ってても、『じゃあGENTAROさんのためなら』って言って、こんなにも沢山の人が立ち上がってくれるっていうのが、やっぱこれはプロレス界、インディー界、プロレスファンのすごくいい部分なんじゃないかなと」と語った。
　なお、GENTAROには今大会のことを「GENTAROを慕う人間、GENTAROの身近にいた人間、GENTAROを愛してる人間......そういう仲間たちが集って、GENTAROが喜んでくれそうなカードを組んで、GENTAROが好きそうな試合を皆で目一杯やったよ、と。お前の大好きな、お前の愛してやまないプロレスは最高だよ、と。それを観にこれだけのお客さんが集まってくれたよって」と伝えたいそうだ。

　敬老の日スペシャルシングルマッチとして組まれたグレート小鹿vs.アントーニオ本多。小鹿軍団として共にFREEDOMS軍とも対戦してきた2人がシングルマッチで対戦。
　リング下に潜ってアントンを翻弄した小鹿は何度もエプロン際でリングに戻ろうとするアントンを蹴落とし、さらにようやくリングに戻ったアントンの鼻っ柱に噛みついていく。老かいな小鹿に対し、アントンはダイスティンを叩き込むと、ダイビング・フィストドロップを投下するが、下からアイアンクローでキャッチした小鹿は、何とか脱出しようとするアントンをアイアンクロースラムで叩き付けて3カウント。
　勝った小鹿は「お前よくもやってくれたな。でも小鹿軍団の一番の功労者だ。俺はこのままリングを降りるつもりはないし、敵になるか味方になるか分からんが、これからもお前と闘おうじゃないか！　老体に鞭打って、何の因果か今日は敬老の日ですが、僕は自分を敬老だとは思ってない」と元気いっぱいであることをアピール。
　するとアントンが、自分が小鹿と絡むようなことはGENTAROがいなかったらなかったと語り、先日、師匠であるディック東郷さんの引退試合のためにボリビアまで行った際に師匠から「アントン、プロレスはハートだよ」と言われたエピソードを紹介。それを聞いた小鹿は「僕は7月にアントーニオとやらないかと言われたときからずっと断ってきました。でもGENTAROが望んだ試合が今日出来るのも何かの縁。GENTAROが復帰してほしいという願いかもしれません。GENTAROが作った場です。皆さんとGENTAROの1日も早い回復を祈りましょう。今日はありがとうございました」と、GENTAROの早期復帰を願った。
　また、バトル・ニュース携帯サイトでは、今大会の出場した選手たちからのGENTAROへのメッセージを掲載しているので、ぜひご覧下さい。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼ダークマッチ　シングルマッチ 時間無制限1本勝負
○ジ・ウインガー
3分22秒　反則
●大家健（ユニオン）

▼第0試合　異種格闘技戦 柔道対空手 時間無制限1本勝負
○唯我
5分50秒　袈裟固め
●カラテバラモン

▼第1試合　6人タッグマッチ 20分1本勝負
HIROKI（フリー）／SUSUMU（レッスルゲート）／●那須晃太郎（STYLE-E）
10分1秒　首固め
○マサ高梨（DDT）／田村和宏（STYLE-E）／マリーンズマスク（フリー）

▼第2試合　アイスリボン提供マッチ 20分1本勝負
藤本つかさ／○つくし
11分12秒　でんでんむし
星ハム子／●くるみ

▼第3試合　6人タッグマッチ 20分1本勝負
下田大作（アパッチプロレス軍）／●矢野啓太（ワラビー）／ベアー福田（SECRET BASE）
10分36秒　回転エビ固め
○佐野直（フリー）／不動力也（フリー）／アミーゴ鈴木（フリー）

▼第4試合　敬老の日スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
○グレート小鹿（大日本プロレス）
12分13秒　アイアンクロースラム→体固め
●アントーニオ本多（DDT）

▼第5試合　タッグマッチ 30分1本勝負
●神威／関根龍一（K-DOJO）
11分36秒　スプラッシュマウンテン→エビ固め
○石川修司（ユニオン）／YOSHIYA（K-DOJO）

▼第6試合　タッグマッチ 45分1本勝負
○葛西純／ワンマン・クルー（フリー）
14分11秒　ラダー上からのパールハーバースプラッシュ→片エビ固め
富豪富豪夢路（FTO）／●"ナスティ"ブラック・パンサー

▼第7試合　6人タッグマッチ 60分1本勝負
○佐々木貴／高木三四郎（DDT）／高岩竜一（フリー）
15分53秒　シャープシューター
バラモンシュウ（フリー）／バラモンケイ（フリー）／●バラモンケイゾー（フリー）withカラテバラモン