三大タイトル戦は前哨戦から壮絶!論外とゾディアックが全日本に復帰!TVチャンピオン王座決定Tは波乱の幕開け!

120908_AJP-1.jpg全日本プロレス
40th Anniversary Year
2012 FLASHING TOUR
日時:9月8日(土)開始:18:00
会場:後楽園ホール
観衆:1350人

 8日、後楽園ホールで行われた『40th Anniversary Year 2012 FLASHING TOUR』開幕戦。シリーズ最終戦となる9・23横浜大会で行われることが決定している船木誠勝vs.諏訪魔の三冠ヘビー戦、GET WILDvs.ジョー・ドーリング&Xの世界タッグ戦、大和ヒロシvs.佐藤光留の世界ジュニア戦、この三大タイトルマッチの前哨戦がこの日行われた。

 船木は田中稔、金本浩二のジュニスタと組んで、諏訪魔&近藤修司&カズ・ハヤシと対戦。諏訪魔のダブルチョップに思わず後退した船木だが、諏訪魔が前に出ようとしたところにカウンターの浴びせ蹴り。そこから蹴っていった船木だが、蹴り足をキャッチした諏訪魔はキャプチュードで投げると、一気にバックドロップからラストライドの体勢に。
 これはジュニスタがカットしたが、諏訪魔はなおもジャーマンで投げ捨てると、対角線ダッシュのラリアット。もう一度ラストライドを狙った諏訪魔だが、持ち上げられたところで背後に逃れた船木は諏訪魔のショートレンジラリアットを腕への蹴りで迎撃。すると船木は怒濤の掌底ラッシュ! さらに戦慄の右ハイキックを叩き込むと、一気にハイブリッド・ブラスターで叩き付けて3カウント。秋山戦並の短期決戦で諏訪魔を下した船木。
 世界タッグ前哨戦ではドーリングのパートナーとして登場した"X"は、かつて全日本マットで活躍したゾディアック。久しぶりにゾディアックポーズを決めまくったゾディアックは、ドーリングと超高層ダブルインパクトを決めて大森隆男から3カウントを奪った。
 世界ジュニア前哨戦では大和と光留がバチバチと殴り合う中、中澤マイケルが渕正信に対してまさかのアルティメット・ベノムアームを決めてみせたが、悶絶しながらも渕が首固め3連発でマイケルから3カウントを奪った。

120908_AJP-2.jpg 第5試合終了後、マイクを持ったカズが「僕と近ちゃんでSMOPが返上したアジアタッグのベルトを、全日ジュニアのタッグベルトとして俺らが暫定王者として盛り上げていきますんでよろしくお願いします」と空位になっているアジアタッグ王座奪取を宣言。
 そこにジュニスタが入ってきて稔が「待て待て待て、このスットコドドッコイ! 何かもうチャンピオンになった体でしゃべってないか? 俺たちもアジアタッグのベルトにスゲー興味があるんで。だったら俺たちジュニスタとTEAM246でチャンピオン決めたらいいんじゃないか?」と提案。だが、そこにMAZADAが「アジアの絡みって俺も入ってましたよね? どうしてそう決めちゃうんですか?」割って入るが、パートナーがいないことを指摘される。
 ニヤリと笑ったMAZADAがパートナーを呼び込むと、そこに登場したのはNOSAWA論外! MAZADAがボディチェックをしてから論外がリングインすると、ほかの選手たちは一斉に"お縄頂戴"ポーズ。だが、巡り巡って東京愚連隊が全日本マットで復活! この3チームで3WAYかと思われたところに、宮本和志&本間朋晃のターメリック・ストームまで登場。
 宮本が「伝統あるアジアタッグ、お前達ジュニアだけで決めていいのかよ? 俺らを忘れてんじゃねぇのか?」と挑発すると、4チームが一触即発のムードに。すると突如本部席のゴングが打ち鳴らされる。ゴングを打ち鳴らしたのは内田社長! マイクを持った内田社長は「分かった、もういい。お前らの中で一番強い奴がアジアタッグ。場所は用意する。お前ら闘え! 以上!」と、4チームによるアジアタッグ王座決定戦を行うことを宣言し、この場を収めた。

 また、井上雅央とのタッグを解消してザ・グレート・サスケと組み、西村修&井上組と対戦したKENSOが試合に勝利すると、サスケに向かって「暮れの最強タッグ、ザ・グレート・サスケさんよろしくお願いします!」と早くも『世界最強タッグ決定リーグ戦』のパートナーをオファー。サスケもガッチリ握手を交わすと、2人でエル・アギラ・インペリアルのポーズを決めてみせた。

120908_AJP-3.jpg シングル戦線活性化を目的とし、全日本プロレス最高峰の三冠ヘビー級王座に次ぐ位置付けのシングル王座として新設された『GAORA TVチャンピオンシップ(GAORA TV選手権)』。この日、初代王者を決めるトーナメントの1回戦が行われた。
 1回戦第1試合の浜亮太vs.中之上靖文では、終始優勢に試合を進めていた浜だったが、リョウタハマーを逃れた中之上がスクールボーイ。辛くもカウント2で返した浜はカウンターのラリアットからエルボードロップを落とすと、コーナースプラッシュ。だが、2度目のコーナースプラッシュをかわした中之上はもう一度スクールボーイ。全体重を乗せてガッチリ抑え込んで3カウント! 2年8カ月もかかった初勝利が元三冠王者からということで、場内は大盛り上がり。中之上はこのままこのトーナメント台風の目となるか?
 1回戦第2試合では現世界タッグ王者の征矢学が宮本和志と、第3試合では河野真幸が本間朋晃と対戦。今の全日本を「ぬるま湯」と言い、活性化させるために古巣に乗り込んできたターメリック・ストームだが、何と宮本は征矢を、本間は河野をそれぞれ撃破! トーナメント準決勝に駒を進めてみせた。
 そして1回戦第4試合では、これまでアジアタッグを巡り数々の激闘を繰り広げてきた真田聖也と大日本プロレスの岡林裕二が激突。パワーで圧倒する岡林は真田をリフトアップし、場外に投げ捨てる。さらにサーフボードストレッチや逆エビ固めで追い込む。だが、真田もコーナーに飛ばされたところでエプロンに着地すると、突進してきた岡林の足をキャッチし、ロープ越しのドラゴンスクリュー。
 さらに岡林をエプロンに連れ出した真田は場外に向かって奈落式RKO。だが、真田のスワンダイブ式ミサイルキックをかわした岡林は、串刺しラリアット2連発からぶっこ抜きブレーンバスター。そして一気にアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げるが、真田はスリーパーで切り返す。投げ飛ばした岡林だが、真田は首固めを狙う。岡林は回転させずぶっこ抜こうとしたが、背後に着地した真田はスリーパー。
 すると岡林はその状態から強引にアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げる。そこから前に叩き付けた岡林だが、真田はバックに回ってハーフネルソンで投げる。立ち上がった岡林はラリアットを返すが、真田も返す刀でRKO。立ち上がった真田はワンツーエルボーからローリングエルボー。さらにムーンサルトプレスを投下するが、岡林がかわしてため着地。そこに岡林が突進するが、真田はフランケンで飛び付く。
 しかし回転させない岡林はそのままターンバックル・パワーボムで叩き付ける。さらにスクラップバスター、ラリアットからのパワーボムで叩き付けるがカウントは2。岡林はゴーレムスプラッシュを投下するが、そこに合わせてジャンプした真田はRKOで迎撃すると、一気にTHIS IS ITに捕らえギブアップを奪った。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 タッグマッチ 20分1本勝負
●SUSHI/アンディ・ウー
4分44秒 高角度後方回転エビ固め
MAZADA(フリー)/○アエギュプトゥス・エアリアル

▼第2試合 世界ジュニア前哨戦 タッグマッチ 30分1本勝負
大和ヒロシ/○渕正信
9分58秒 エビ固め
佐藤光留(パンクラスMISSION)/●中澤マイケル(DDT)

▼第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負
KENSO/○ザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス)
10分28秒 サスケスペシャルX ver10.2 セグウェイ(物まね禁止)→片エビ固め
西村修(フリー)/●井上雅央(フリー)

▼第4試合 世界タッグ前哨戦 タッグマッチ 30分1本勝負
●大森隆男/太陽ケア
8分38秒 ダブルインパクト→片エビ固め
○ジョー・ドーリング/ゾディアック

▼第5試合 三冠前哨戦 6人タッグマッチ 30分1本勝負
○船木誠勝/田中稔/金本浩二(新日本プロレス)
5分18秒 ハイブリッドブラスター→体固め
●諏訪魔/近藤修司/カズ・ハヤシ

▼第6試合 GAORA TV チャンピオン 初代王者決定トーナメント1回戦 時間無制限1本勝負
●浜亮太
6分21秒 横入り式エビ固め
○中之上靖文

▼第7試合 GAORA TV チャンピオン 初代王者決定トーナメント1回戦 時間無制限1本勝負
●征矢学
6分1秒 ターメリックボンバー→片エビ固め
○宮本和志(和志組)

▼第8試合 GAORA TV チャンピオン 初代王者決定トーナメント1回戦 時間無制限1本勝負
●河野真幸
12分2秒 コケシ→体固め
○本間朋晃(TEAM花鳥風月)

▼第9試合 GAORA TV チャンピオン 初代王者決定トーナメント1回戦 時間無制限1本勝負
○真田聖也
16分4秒 THIS IS IT
●岡林裕二(大日本プロレス)

このページの先頭へ
コラム女子プロレス団体『FEATURES』
スターダム世IV虎の番長日記
はるか悠里の格闘アイドル育成計画
スターダム須佐えりの初勝利への道
月別アーカイブ
団体