「前からやりたかった人たち」というスターダム勢との絡みをTeensで実現させた飛香が、プロレス無期限休業宣言!

120820_Teens7-1.jpg10代女子レスラー主催興行
Teens7
日時:8月20日(月)開始:19:00
会場:新木場1stRING
観衆:102人

 20日、新木場1stRINGで行われた10代女子レスラー主催興行『Teens7』。Teens代表のアイスリボン・みなみ飛香はスターダムの岩谷麻優とタッグを組み、JWPの勝愛美&スターダムの須佐えりのタッグと対戦。

 スターダム内でもライバル同士である須佐と岩谷のみ握手を交わすことなく試合開始。岩谷と須佐は開始早々張り手合戦。そこから須佐がパンチを狙うと、岩谷はかわしてドロップキック。しかし須佐も逆上がり式DDTを返して勝にタッチ。
 岩谷はスリングブレイドやダブルリストアームサルトで攻め込んだところで飛香にタッチ飛香がミサイル式はりきりキックからカミカゼを決めたところで、岩谷が入ってきて勝にドロップキック。倒れた勝に飛香がダイビング・フットスタンプとなかなかの好連携。勝もどうにか反撃して須佐にタッチすると、須佐は得意のDDTを連発。だが、はりきりキックを返した飛香はカウンターでブロックバスターホールド。
 カウント2で勝がカットすると、飛香は魔神風車固めで投げていく。これも勝がカットに入り、今度は勝&須佐が見事な連係攻撃を繰り出す。だが、岩谷がミサイルキックで飛び込んでくると、そこから飛香にティヘラで飛び付き、合体技のタケコプター2。だが、これはうまくいかず、ならばと飛香ははりきりキックで須佐をコーナーまで吹っ飛ばすと、そこに岩谷が串刺しドロップキック。
 だが、飛香がトドメのブロックバスターホールドを狙ったところをDDTで切り返した須佐は、ハーフハッチ、コーナー駆け上がり式のスイングDDT、さらに変型のスクールボーイと一気呵成に攻め込んでいき、キックアウトした飛香が立ち上がったところに必殺のロシアンフックを叩き込んで3カウント!

120820_Teens7-2.jpg 初の他団体出場、しかもメインで自分よりもキャリアが上の飛香から勝利を奪った須佐は「すごい楽しかったし、まだまだ強い選手がいるって分かったので、自分が上に行く目標が出来ました」と挨拶。飛香も「自分の大会なのに、Teensの大会ではほとんど負けています。自分が勝てると思って組んだカードは1つもなくて、挑戦する場だと思ってカードを組んでいます。新木場大会、負けて悔しかったけど、すごい楽しかったです。でもやっぱり悔しくて、でもスターダムさんと組んだり試合で絡むことは楽しみにしていて、前からやりたかった人たちだったので楽しかったです。ありがとうございました」とスターダム勢との絡みを実現できたことには満足した様子。
 すると飛香は「自分のことなんですけど、道場を抜け出して初めての新木場大会、平日の夜ということで少しお客さんは少なかったかも知れないけど、本当に集まってくれてありがとうございました。少し暗い話になってしまうかもしれないけど、自分は今日の新木場大会を持って一旦プロレスをお休みします」と、突然の休業宣言!
 高校受験のときは試験前日まで試合をしていた飛香だが、高3の夏になり、大学進学を含め今後どうしていくかを考えるために、プロレスを休むことを決めたという。涙ながらに「まったく戻ってこられないかもしれないし、諦めすぐつけて1週間後に戻ってくるかもしれないけど、一旦お別れします。本当に本当に自分は楽しかったです。ありがとうございました!」とファンに告げると、出場選手たちが飛香を胴上げして送り出した。
 コメントブースでは今後の進路について「行きたい大学はあるんですけどちょっとまだ色々と迷っていて、大学受けるかもしれないし受けないかもしれないし、受けて落ちて一浪二浪するかもしれないから、ちょっと本当に自分の人生はどうなるか分からないのがみなみ飛香なので」とコメント。さくらえみがアイスリボンを退団したとき、泣きながら道場を後にし、「これからどうなるんだろう」と話し合ったという親友のりほにも、このことは前日のアイスリボン新木場大会を終えて帰路につく電車の中で打ち明けたという。
 だが、最後に「プロレスでやりたいことは残っていますか?」と質問された飛香は「岩谷選手はまた組むんじゃなくて試合したいなって思える選手でした。そして須佐えり選手に負けたのも納得いかないので、試合したいので、まだまだやりたいことはいっぱいあります!」と笑顔で答えた。

120820_Teens7-3.jpg 飛香と一緒にTeensを引っ張ってきたりほは、前日のアイスリボン新木場大会での旧姓・広田さくら戦に続き、この日は「10代の色気の研究」と題して紫雷美央と対戦。美央は開始早々「今日は大人として全身で受け止める。来い!」と言って両手を広げる。
 そこでりほがエルボーをガンガン打ち込んでいくと、美央はアッサリとカウンターのフロントキックを叩き込んで受け止めるのを止めてしまう。場内からブーイングが起こる中、目潰しを見舞った美央は背後からりほの胸を鷲掴みにすると、「これは......りほちゃんもまだ10代......これからの発育に期待しよう!」と言ってから髪の毛を掴んで捻り上げる。
 注意する木曽レフェリーに「私のこと嫌い?」と美央が尋ねると、木曽レフェリーは「そんなに好きじゃない」とキッパリ。美央は「あぁ、そう!」とムッとしながらりほをコーナーに追い込んでバズソーキック。だが、りほもジャンピングニーや丸め込みで必死に応戦。
 さらにエルボー合戦を仕掛けた美央に対し、りほは張り手をお見舞い。しかし美央は張り手を返すとカカト落としを叩き込み、「終わり!」と宣言しての紫閃光で3カウント。貫禄勝ちだった美央だが、顔を抑えながらりほを起こすと足早に退場。しばらくボーッとしていたりほだが、一礼して朦朧としながら引き揚げていった。こうしてりほはまた大人の階段をあがった......

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼1時間目 10代の色気の研究 シングルマッチ 10分1本勝負
●りほ
4分41秒 紫閃光→片エビ固め
○紫雷美央(フリー/トリプルテイルズ.S)

▼2時間目 太いのと小さいの、どっちが強いか? タッグマッチ 20分1本勝負
●くるみ/入江茂弘(チームでら)
12分2秒 でんでんむし
○つくし/田村和宏(STYLE-E)

▼3時間目 スピードとパワー!勝つのはどっちか? タッグマッチ 20分1本勝負
星ハム子/●川佐ナナ(JWP)
13分49秒 ラビストラル
藤本つかさ/○ラビット美兎(JWP)

▼4時間目 タッグマッチ 30分1本勝負
●みなみ飛香/岩谷麻優(スターダム)
11分47秒 ロシアンフック→片エビ固め
勝愛美(JWP)/○須佐えり(スターダム)

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