スターダムのシングル最強決定リーグ戦、奈苗は残り数秒でイオを下すが、愛川が惡斗に敗れる波乱の開幕!

120819_Stardom-1.jpgスターダム
STARDOM 5★STAR GP2012
日時:8月19日(日)開始:12:00
会場:新木場1stRING
観衆:403人(超満員札止め)

 19日、新木場1stRINGで行われたスターダム『STARDOM 5★STAR GP2012』。スターダムが初めて開催するシングル最強決定リーグ戦の開幕戦。過去の実績から選出された8選手+7・22新木場大会で行われた出場者決定戦スターダム・ランブルで勝ち上がった4選手の計12選手がレッドスターズとブルースターズの2ブロックに分かれ、総当たりのリーグ戦を行う。

 レッドスターズの愛川ゆず季は、安川惡斗とシングル初対決。「優勝よりも狙いは愛川ゆず季」と豪語し、とにかくアイドルレスラーを倒すことに執念を燃やしている惡斗の大物食いなるかと期待された。
 惡斗は序盤からアイドルの命である愛川の顔を、顔面掻きむしりやトップロープへの擦りつけなどで集中攻撃。さらにロープに押し込むように踏みつけた惡斗は、上から酒を愛川の顔面に注ぎかける。屈辱的な攻撃を受けた愛川に対し、惡斗は惡斗様固め(恥ずかし固め)で追い撃ちをかける。
 愛川もYKイエロー(ハイキック)を返すと、顔面へのニーリフトやフィッシャーマンズ・スープレックス、YKブルー(回し蹴り)などで怒りの反撃。だが、意表を突いたコンプリート・ショットで流れを戻した惡斗は、「惡斗」コールの後押しを受けながら、愛川の蹴り足をキャッチ。そこからバックエルボーを愛川の顔面に叩き込むと胴絞めフロントネックロック。
 愛川がどうにかロープに逃れれば、間髪入れずコーナー二段目からの惡トーンを投下。さらにコーナー最上段から惡トーンを投下したが、これをかわした愛川は腕十字を狙う。だが、スクールボーイで切り返した惡斗はそのままストレッチマフラー。どうにか振り解いてYKレッド(カカト落とし)で反撃しようとした愛川だったが、肩口で受け止めた惡斗は再びストレッチマフラーに捕らえると、そのまま回転して丸め込み3カウント!
 デビュー戦で高橋奈苗に敗れて以降、シングルマッチでは負けナシだった愛川から、3期生の惡斗がまさかの大金星! しかも白いベルトの王者として、GP優勝を目指していた愛川にとってはまさかの黒星スタートとなった。

120819_Stardom-2.jpg 開幕戦のメインではレッドスターズ公式戦として高橋奈苗と紫雷イオが対戦。例の事件以来、奈苗に相談してイチから身体を鍛え直しているというイオ。元々天才肌のイオに努力が加わったことで、急成長する可能性があるだけにワールド・オブ・スターダム王者として全勝優勝を掲げた奈苗としてもそう簡単にはいかない相手だ。
 イオは序盤から側転→バック転からのドロップキックや、コーナー最上段からのプランチャなどキレのある動きを見せるが、スペース・ローリング・エルボーからフェースクラッシャーを狙ったところを突き飛ばして防御した奈苗は、何を思ったか自分もスペース・ローリング・エルボーにトライ。だが、悲しいくらいに不格好だったこともあり、アッサリかわしたイオはブロンコバスタを狙うが、かわした奈苗はファイティングポーズで身構える。
 さらにイオが奈苗の手に噛みついてスリーパーから脱出すれば、奈苗もイオの手に噛みつき、和田京平レフェリーに怒られるという大人気なさ。だが、奈苗の場合これくらい大人気なさを発揮したほうが対戦相手としては倒しにくい。イオはクロスフェースやフットスタンプでどうにか追い込もと秘密兵器の不知火。
 だが、踏ん張って倒されない奈苗。ならばと串刺しダブルニーを叩き込んだイオは、スワンダイブで飛んでいくが、これをスタナーで切り返した奈苗は冷蔵庫爆弾を投下。イオはヒザで迎撃すると、ダブルアーム式フェースバスターからムーンサルトプレス。だが、これでも奈苗から3カウントが奪えない。
 残り時間3分を経過し、イオは冷蔵庫爆弾をかわしてからGP用の秘密兵器ミステリオ・ラナを狙うが、惜しくもバランスを崩してしまい完璧に決められず。逆にラリアットでイオを1回転させた奈苗だが、イオもアッパー掌底を返すとコーナーに登っていく。だが、立ち上がった奈苗はキン肉バスターの形に捕らえると、そこからナナラッカで叩き付けるチャナラッカ☆百を決めて3カウント。残り時間4秒と、誰もが引き分け濃厚と思われた場面でキッチリ勝利した奈苗は、公約した全勝優勝の可能性を残した。
 
 エンディングでも観客から圧倒的に支持を受けた惡斗に対して「お前調子に乗ってんじゃねぇぞ」と凄んだ奈苗だが、惡斗も「ラストまでイケイケで行って、お前にも挑戦してやる!」と言い返す。一方、その惡斗に敗れた愛川について奈苗が「リーグ戦、大阪行って名古屋行って、次新木場に帰ってきてきます。その時、愛川ゆず季と当たります。その時、しっかりと実力差見せますから、しっかりとそれを見に来てください」と言うと、愛川は「初戦黒星で自分的には本当に、今夜大反省会な初戦だったんですけども......このリーグ戦、優勝するのは高橋奈苗選手でも夏樹☆たいよう選手でもありません。このゆずポンが必ず優勝しますので。なので、次のここ新木場で行われる高橋奈苗選手、勝って世間をアッと言わせます」と、ここからの巻き返しを誓った。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 タッグマッチ 15分1本勝負
○須佐えり&岩谷麻優(7分56秒/バックブロー→片エビ固め)翔月なつみ&はるか悠梨

▼第2試合 レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
○世IV虎【1勝=2点】
9分46秒 スリーパーホールド→レフェリーストップ
●夕陽【1敗=0点】

▼第3試合 ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
●鹿島沙希【1敗=0点】
4分47秒 レイネーラ
○ダーク・エンジェル【1勝=2点】

▼第4試合 ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
○夏樹☆たいよう【1勝=2点】
7分45秒 変形ジャックナイフ固め
●宝城カイリ【1敗=0点】

▼第5試合 レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
●愛川ゆず季【1敗=0点】
8分39秒 変形パッケージホールド
○安川惡斗【1勝=2点】

▼第6試合 ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
●脇澤美穂【1敗=0点】
9分15秒 ビッグブーツ→片エビ固め
○木村響子【1勝=2点】

▼第7試合 レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
○高橋奈苗【1勝=2点】
14分56秒 チャナラッカ☆百→エビ固め
●紫雷イオ【1敗=0敗】

[記事提供/スターダム]

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