"レインメーカー"オカダ・カズチカが初出場のG1でいきなり最年少優勝!桜庭&柴田が新日本に喧嘩を売りに来た!
新日本プロレス
NJPW 40th anniversary Tour
G1 CLIMAX 22 ~The One And Only~
日時:8月12日(日)開始:15:00
会場:両国国技館
観衆:11500人(超満員札止め)
12日、新日本プロレスが両国国技館で行った『NJPW 40th anniversary Tour G1 CLIMAX 22 〜The One And Only〜』。今年で22回目を迎えた真夏の祭典もいよいよ最終戦。18選手が出場し、9日間に渡って連日激闘が繰り広げられた結果、前日の後楽園大会を終えた時点でも誰が優勝決定戦に進出するか分からない大混戦状態!
とくにBブロックは4勝3敗の8点で5選手が並んだ。だが、最終戦でランス・アーチャー、昨年のG1覇者・中邑真輔、昨年準優勝の内藤哲也が敗れてしまい、真壁刀義vs.オカダ・カズチカの勝ったほうが優勝決定戦に進出するという展開に。
レインメーカーポーズを取るオカダの前に立ちはだかりメンチを切った真壁は、レインメーカーを袈裟斬りチョップで迎撃すると、パワーボム、バーニングハンマー、デスバレーボムで畳みかけ、必殺のキングコング・ニードロップ。だが、これをかわして自爆させたオカダ。それでもジャーマンからのラリアットを狙った真壁だったが、ドロップキックで迎撃したオカダは今度こそレインメーカーを決めて勝利し、優勝決定戦進出を決めた。
Aブロックは現IWGPヘビー級王者の棚橋弘至が、5勝2敗10点で単独首位に立ったが、4勝3敗の8点で4選手が追う展開に。ところが8点の小島聡、丸藤正道、鈴木みのるが最終戦で次々に敗れたため、棚橋vs.カール・アンダーソンの勝者が優勝決定戦に進出するという展開に。
判官贔屓からか場内は圧倒的なアンダーソンコール。アンダーソンは棚橋に左ヒザを集中攻撃していくと、ライガーボムや旋回式ガン・スタンで追い込むが、棚橋もその場飛びスリングブレイドからのハイフライフロー。だが、ヒザで迎撃したアンダーソンは、棚橋が正調スリングブレイドを狙ったところをガン・スタンで切り返して勝利。得点は10で棚橋と並んだが、直接対決で勝ったため、アンダーソンが優勝決定戦に進出となった。
22年の歴史がありながら、ブシロード体制となっては初となった今年のG1。その優勝決定戦は新生・新日本の象徴ともいっていいレインメーカーvs.世界最高峰の舞台(WWE)へ行く相棒から新日本を託されたマシンガンの一戦となった。
試合前には国歌吹奏(君が代はスペシャルサポーターのDAIGOさんが斉唱)も行われ、重厚なムードが漂う中で試合開始。アンダーソンが場外の鉄柵を使ってオカダの右腕を攻撃していけば、オカダも鉄柵攻撃からエプロンにアンダーソンを乗せてから、場外の床への奈落式DDTと、ラフにはラフで対抗。
アンダーソンはジャンピング・フロントキックとゼロ戦キックという飛び道具を随所でうまく使っていくが、オカダは10分経過したあと辺りでダイビング・エルボードロップからのレインメーカーを狙う。これを腕への裏拳で迎撃したアンダーソンだったが、オカダはフラップジャックからのDIDで捕獲。
しかしアンダーソンもスパインバスターとライガーボムで応戦すると、コーナーからダイブしての飛び付きガン・スタン。カウント2で返したオカダはリバース・ネックブリーカーからのヘビーレインを決めると、コーナーに登っていくが、追いかけていったアンダーソンは旋回式ガン・スタンを雪崩式で決めていく。
20分が経過し、アンダーソンは盟友ジャイアント・バーナードのバーナードライバーまで繰り出し、勝負あったかと思われたが、これもカウント2で返したオカダは打点の高いドロップキックを返す。アンダーソンはどうにかしてガン・スタンを決めようと何度も仕掛けるが、オカダは絶対に決めさせない。逆に背後から打点の高いドロップキックを叩き込んだオカダは、すかさずツームストンパイルドライバーで叩き付けると、ダメ押しのレインメーカーで3カウント!
初出場にしてG1初優勝、しかも最年少優勝記録(24歳9カ月)のおまけ付き。これだけの偉業を成し遂げ、アナウンサーから「おめでとうございます」とマイクを向けられても、オカダは「とくにありません」とオカダ節を崩さない。すかさずマイクを奪い取った外道が「オイ、見たか? いろいろ想定外なことはあったが、最後にここに立っているのは誰だ? 大本命の本物だよ。間違いなくよ、世界一レベルの高い新日本プロレスG1クライマックスで敢えて言ってやるよ。レベルが違うんだよ! 次はレインメーカーの所有物であるIWGPのベルトを返してもらうぞ。ただしレインメーカーに相応しい場所で返してもらうよ。2013年1月4日の東京ドーム、メインイベントを用意しろ! そこで取り返してやるよ。東京ドームによ......今日はスペシャルだ」と、G1覇者であるオカダのIWGP挑戦を来年1・4ドームのメインと指名した外道は、最後の締めの部分をオカダに任せる。
オカダは「えー、とくにありません......と言いたいところだけどな、お前ら本物のレベルっていうのが分かったか? この俺がプロレス界の中心に立ってカネの雨を降らしてやるからな。俺がいる限り、カネの雨が降り止まねぇぞ! いいか! 俺から目を離すな!」と叫び、最後はレインメーカーポーズを取ったところに、カネの雨ならぬ金色の紙テープが降り注いだ。
さらにG1最終日にはビッグサプライズが起こった。優勝決定戦の前に突如スーツ姿の男がリングに上がり、マイクを持つ。その男は新日本プロレスを飛び出し、総合格闘技の世界へと闘いの場を移した柴田勝頼。
柴田が「お久しぶりです。元新日本プロレスの柴田です。喧嘩、売りにきました! 最高のパートナーと。桜庭さん!」と言うと、何と歌舞伎仮面を付けた桜庭和志もリング上へ。「どうも桜庭です。ぼく、あんまり喧嘩は好きじゃないんですけど、このリングが気になって喧嘩しに来ました。どうしても試合をしたいのでよろしくお願いします」と発言!
かつてはUWFインターナショナルの所属選手として新日本マットに参戦し、激しい対抗戦を行ったことがある桜庭が、中邑や後藤と同期の柴田と共に新日本マットに再び参戦するという展開に。とくにスーツ姿の柴田は1985年に前田日明が新日本マットに乗り込んできて「この1年半UWFの戦いがなんであったかを確認するために新日本に来ました」と発言した姿を彷彿させるものがあった。
桜庭&柴田はそのままノーコメントで会場を後にしてしまったが、大会終了後に木谷高明会長が「(来年1・4東京ドーム大会に向けて)色々複数仕掛けていることがあってですね、そのうちの1つが今日の桜庭さんと柴田さんの登場だった。反応どうだったんですかね? 結構お客さんには意外性があったかなと思いますけどね。ただ最近、過去と比べて新日の試合はリングの中はよく出来てるし面白いと思うんですけど、ちょっと殺伐とした面とか凄みの部分が、もしかしたら過去よりも若干劣ってるかもしれない。そういうところを彼ら異分子が入って、また出してくれるとありがたい」と語った。
当面は桜庭&柴田のタッグで参戦することになりそうだが、木谷会長は「個人的に桜庭さんには1・4ドームではシングルでやってほしい。永田選手とか中邑選手とかになるとは思いますけど、これからのベルトの状況次第にもよりますからね」と語った。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 G1 CLIMAX 22 Bブロック公式戦 30分1本勝負
○MVP(フリー)【4勝4敗=8点】
14分50秒 イリバーシブルクライシス
●ランス・アーチャー【4勝4敗=8点】
▼第2試合 G1 CLIMAX 22 Bブロック公式戦 30分1本勝負
○天山広吉【4勝4敗=8点】
12分48秒 ムーンサルトプレス→片エビ固め
●中邑真輔【4勝4敗=8点】
▼第3試合 G1 CLIMAX 22 Bブロック公式戦 30分1本勝負
○後藤洋央紀【4勝4敗=8点】
昇天・改→片エビ固め
●内藤哲也【4勝4敗=8点】
▼第4試合 G1 CLIMAX 22 Bブロック公式戦 30分1本勝負
●真壁刀義【4勝4敗=8点】
9分33秒 レインメーカー→片エビ固め
○オカダ・カズチカ【5勝3敗=10点】
※オカダがBブロック1位で決勝進出決定
▼第5試合 G1 CLIMAX 22 Aブロック公式戦 30分1本勝負
●小島聡【4勝5敗=8点】
9分4秒 ペイ・ダート→片エビ固め
○シェルトン・ベンジャミン(フリー)【4勝4敗=8点】
▼第6試合 G1 CLIMAX 22 Aブロック公式戦 30分1本勝負
●丸藤正道(NOAH)【4勝4敗=8点】
9分55秒 赤霧
○矢野通【3勝5敗=6点】
▼第7試合 G1 CLIMAX 22 Aブロック公式戦 30分1本勝負
○永田裕志【4勝4敗=8点】
9分3秒 バックドロップホールド
●鈴木みのる(パンクラスMISSION)【4勝4敗=8点】
▼第8試合 G1 CLIMAX 22 Aブロック公式戦 30分1本勝負
●棚橋弘至【5勝3敗=10点】
11分15秒 ガンスタン→片エビ固め
○"ザ・マシンガン"カール・アンダーソン【5勝3敗=10点】
※アンダーソンがAブロック1位で決勝進出決定
▼第9試合 G1 CLIMAX 22 優勝決定戦 時間無制限1本勝負
[Aブロック1位]●"ザ・マシンガン"カール・アンダーソン
23分19秒 レインメーカー→片エビ固め
[Bブロック1位]○オカダ・カズチカ
※オカダがG1初出場にして初優勝(最年少記録)
- 月別アーカイブ
-
- 2013年
- 2012年
- 2011年
- 2010年
- 団体
-
- 新日本プロレス [106]
- 全日本プロレス [74]
- みちのくプロレス [8]
- バトラーツ [1]
- DDT [69]
- ハッスル [2]
- KAIENTAI DOJO [6]
- 666 [21]
- 新宿二丁目プロレス [5]
- DRAGON GATE [62]
- 武勇伝 [3]
- ZERO1 [44]
- リアルジャパン [3]
- DRADITION [2]
- DIAMOND RING [4]
- IGF [13]
- FREEDOMS [2]
- 紅白プロレス合戦 [8]
- SMASH [21]
- 天龍PROJECT [6]
- Wrestling New Classic [8]
- WRESTLE-1 [3]
- センダイガールズ [4]
- WAVE [61]
- OSAKA女子 [1]
- アイスリボン [38]
- スターダム [81]
- ゆずポン祭 [6]
- REINA [4]
- ディアナ [2]
- 我闘雲舞 [14]
- WWE [9]
- その他のプロレス [5]
- 特別興行 [28]
- 自主興行・インディー [32]
- 学生プロレス [5]
- パンクラス [7]
- RINGS [3]
- THE OUTSIDER [17]
- DEEP [1]
- SRC(戦極) [1]
- DREAM [8]
- K-1 [1]
- K-1 WORLD GP [2]
- K-1 WORLD MAX [5]
- Krush [2]
- GLORY [2]
- その他の格闘技 [1]
- 速報予定