メーンイベントでは"ケルティック・ウォリアー"シェイマスが、ビッグショー＆ジョン・ロウリネイティスを相手に2対1のハンディキャップマッチで、世界ヘビー級王座の防衛戦を行った。今年5月に約12年ぶりにリングに復帰したロウリネイティスだが、プロレスラー"ジョニー・エース"として長い年月を過ごした日本に帰ってきた。
　しかしジャージ姿で登場したロウリネイティスは、ほとんど試合に出ることはなく、ビッグショーが散々シェイマスを痛めつけて、チョークスラムで叩き付けたところに入ってきてカバーするという小ずるい戦法。
　シェイマスが立ち上がろうとしてところで、ビッグショーにタッチをしようとしたロウリネイティスだったが、足にしがみついていったシェイマスは思わず握手を求めてきたロウリネイティスを肩口に担ぎ上げる。ビッグショーが助けに入り、ノックアウトパンチを放っていくが、これをかわしてロウリネイティスに誤爆させたシェイマスはビッグショーをブローグ・キックで吹っ飛ばすと、完全にノビていたロウリネイティスから3カウントを奪い、見事王座防衛に成功した。

　セミでは7月30日（現地時間）の「ロウ」で負傷欠場から復帰したばかりのランディ・オートンが、昨年末の日本公演にも参戦したアルベルト・デル・リオとシングルマッチで対戦。のらりくらりとしながらも徹底的にオートンの左腕を攻撃していくデル・リオ。だが、必殺のクロスアーム・ブリーカーをネックブリーカーで切り返したオートンは、コーナーに登ったデル・リオをDDTで叩き付けると、RKOを狙う。
　デル・リオもバッククラッカーで切り返し、逆にもう一度クロスアーム・ブリーカーを狙ったが、ギリギリのところでロープに飛ばして逃れたオートンは、カウンターでRKOをズバリと決めて勝利。スリリングな攻防で日本のファンを魅了した。

　5月に日本公演のPRで来日予定だったが急遽中止になったレイ・ミステリオが、人の強い希望もあり「ロウ」の所属ながら急遽日本公演に参戦。約2年ぶりの来日となる日本人スーパースター、ヨシ・タツ、人気者ザック・ライダーとタッグを組み、ジャック・スワガー＆プリモ＆エピコと対戦。
　途中で相手チームに長い間捕まってしまったヨシ・タツだったが、ドロップキックを返すと新日本プロレス時代の先輩である棚橋弘至を彷彿させるドラゴンスクリューからのスリングブレイド、さらに同期の中邑真輔の必殺技であるボマイェばりのヒザ蹴りを繰り出し、日本のファンを大いに沸かせた。最後はミステリオがスワガーに619からのダイビング・ボディプレスを決めて勝利した。
　また、かつて新日本プロレスやプロレスリング・ノアのジュニアヘビー級戦線で活躍したダニエル・ブライアンがケインとシングルマッチで対戦。体格差がかなりある中、観客の「YES！」コールに後押しされ奮闘したブライアン。ケインの巨体にどうにかYESロックを決めたが、惜しくもロープに逃げられてしまい、最後はチョークスラムに沈んだ。

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▼第1試合　US王座戦・トリプルスレッドマッチ
［王　者］○サンティノ・マレラ
8分00秒　コブラ→片エビ固め
［挑戦者］●コーディ・ローズ
※もう一人は［挑戦者］コフィ・キングストン
※王者が王座防衛に成功

▼第2試合　シングルマッチ
○テッド・デビアス
7分33秒　ドリーム・ストリート→片エビ固め
●ジンダー・マハル

▼第3試合　WWEディーバマッチ
○ケリー・ケリー
6分16秒　K2→片エビ固め
●ナタリヤ

▼第4試合　シングルマッチ
●ジャスティン・ゲイブリエル
7分4秒　ウィンズ・オブ・チェンジ→片エビ固め
○ウェイド・バレット

▼第5試合　シングルマッチ
●ダニエル・ブライアン
17分0秒　チョークスラム→片エビ固め
○ケイン

▼第6試合　6人タッグマッチ
○レイ・ミステリオ／ザック・ライダー／ヨシ・タツ
16分38秒　ダイビング・ボディプレス→片エビ固め
●ジャック・スワガー／プリモ／エピコ

▼第7試合　シングルマッチ
○ランディ・オートン
13分41秒　RKO→片エビ固め
●アルベルト・デル・リオ

▼第8試合　世界ヘビー級王座戦／2対1ハンディキャップマッチ
［王　者］○シェイマス
11分7秒　ビッグショーのKOパンチ誤爆→ビッグショーにブローグキック→片エビ固め
［挑戦者］ビッグショー／●ジョン・ロウリネイティス
※王者が王座防衛に成功