棚橋を下した鈴木「テメーより俺のほうが強い!」崖っぷちの真壁は中邑の顔面にKKニーを落として勝利!

120808_NJPW-1.jpg新日本プロレス
NJPW 40th anniversary Tour
G1 CLIMAX 22 ~The One And Only~
日時:8月8日(水)開始:18:30
会場:横浜文化体育館
観衆:5300人(満員)

 新日本プロレスの真夏の祭典『G1 CLIMAX 22 〜The One And Only〜』が8日、神奈川・横浜文化体育館で行われ、満員となる5300人を動員した。『G1』第6日となるこの日のメーンイベントでは、3勝1敗6点でAブロック1位タイの棚橋弘至と、2勝2敗4点の鈴木みのるが、今年1・4東京ドーム大会以来の対戦。

 低空ドロップキックやヒザ十字で鈴木の右ヒザを狙っていくが、鈴木が棚橋を場外に連れ出すとセコンドのタイチがIWGPヘビー級のベルトで殴打していく。リングに戻った棚橋は何とか反撃すると、掟破りのゴッチ式パイルドライバーを狙ったが、鈴木もさすがにこれは決めさせない。怒った鈴木が一本足頭突きを叩き込んでいくと、棚橋もうまくかわしてドラゴンスープレックス。そこから棚橋がコーナーに登ったところで、タイチがエプロンからイス攻撃! 
 その後も鈴木のスリーパーに苦しめられた棚橋は、それでも気合いで立ち上がりスリングブレイドからハイフライフローを投下。トドメのもう一発を狙った棚橋だが、これをかわして自爆させた鈴木はスリーパーで捕まえると大一番の時だけ出す逆落とし。そこからゴッチ式パイルドライバーで3カウントを奪った鈴木は「お前が100年に一人の逸材だとしたら、俺は100年に一度の最強者だ!」と棚橋に向かって言い放つと、ブーイングを飛ばす新日本ファンに対しても「文句があるならかかってこいよ」と言って睨み付けていった。
 コメントスペースでも鈴木は「お前の中は丸見えだ! 筒抜けだ! オメーと同じブロックにいて本当幸せだ。お前のことブン殴れるからな。ヘヘヘ......俺のが強い、ただそれだけだ。テメーより俺のほうが強い。だから俺の存在は正義だ。俺こそが正しいんだ。棚橋、お前の言い訳並べてみろ、全部受け止めてやるよ。お前の負けだ、棚橋! 負けを認めろ。棚橋の負け=新日本プロレスの負けだ。違うか? 違うよな、アイツ1人が新日本じゃねぇ。じゃあ勝ったときも言うんじゃねぇよ。新日本が勝ったなんて口が裂けても言うな! だから昨日言ったろ? 腕の一本や足の一本じゃ賭け足らねぇよって。チャンピオンベルトだって賭け足らねぇ。命賭けて来いって言うたろ? この結果がすべてだ。誰にも文句言わせねぇぞ」と、"覚悟の違い"が勝敗を分けたと主張。
 一方の棚橋は「まぁ(ファンを)一喜一憂させてるけど、大丈夫。俺は大丈夫だから。最後に全部巻き返してやるから。最後に鈴木にひと言......ごちゃごちゃ面倒くせぇな」と吐き捨てた。

120808_NJPW-2.jpg セミファイナルではまさかの開幕3連敗のあと、8・5大阪でようやく内藤哲也を下して1勝をあげた真壁刀義と、3勝2敗6点でBブロック1位タイの中邑真輔が激突。
 中邑はいつも通りクネクネしながらもヒザを有効に使った攻撃で追い込んでいく。中邑ペースで試合が進む中、何とかボマイェをブロックした真壁は、ダイビング・ボマイェをキャッチしてデスバレーボムで叩き付けると、スパイダージャーマンからのキングコング・ニードロップ。
 これをかわして自爆させた中邑はボマイェを叩き込む。だが、スパイダージャーマンのダメージで中邑がカバーにいけないと、真壁は気迫のこもった袈裟斬りチョップからダブルハンマー。さらにバーニングハンマーで叩き付けた真壁は、何とか立ち上がろうとする中邑の顔面目がけてキングコング・ニードロップを落として3カウント。崖っぷちながら真壁は首の皮一枚残した。

120808_NJPW-3.jpg 1勝3敗2点で苦しんでいる小島聡は、2勝2敗4点の永田裕志と対戦。同じ第三世代同士の真っ向勝負となったが、最後は一度は蹴りで迎撃されたラリアットをカウンターで叩き込んだ小島が勝利。小島も優勝戦線からの脱落を免れた。
 また、この日は丸藤正道がカール・アンダーソンに丸め込みで辛くも勝利し、高橋裕二郎が矢野通とのCHAOS対決に敗れたため、Aブロックは棚橋と鈴木とシェルトン・ベンジャミンが3勝2敗、丸藤とアンダーソンと裕二郎が3勝3敗ながら、得点では6点で5人が並ぶ大混戦。
 一方のBブロックも内藤哲也は8・7仙台大会で悪化させた右ヒザの負傷により、もはや歩くこともままならない状況に。MVPは当然その右ヒザを攻撃していき、ピンフォールが早いかレフェリーストップが早いかの状況だったが、MVPがトドメのプレイ・オブ・ザ・デイを狙ったところを、内藤がボルボ・デ・エストレージャで丸め込んで逆転の3カウント! そのほかにも天山広吉がルーシュを月面水爆で破り、ランス・アーチャーが後藤洋央紀をブラックアウトで下したため、こちらも3勝2敗で天山、内藤、オカダ・カズチカが、3勝3敗でルーシュ、中邑、アーチャーがそれぞれ得点6で並んだ。

※完全詳細はスポーツナビをご覧ください。

▼第1試合 G1 CLIMAX 22 Aブロック公式戦 30分1本勝負
●"ザ・マシンガン"カール・アンダーソン【3勝3敗=6点】
9分14秒 ツイストドーナッツ
○丸藤正道(NOAH)【3勝3敗=6点】

▼第2試合 G1 CLIMAX 22 Aブロック公式戦 30分1本勝負
○矢野通【2勝3敗=4点】
7分34秒 鬼殺し→片エビ固め
●高橋裕二郎【3勝3敗=6点】

▼第3試合 G1 CLIMAX 22 Bブロック公式戦 30分1本勝負
○天山広吉【3勝2敗=6点】
9分30秒 ムーンサルトプレス→片エビ固め
●ルーシュ(CMLL)【3勝3敗=6点】

▼第4試合 G1 CLIMAX 22 Bブロック公式戦 30分1本勝負
●後藤洋央紀【2勝3敗=4点】
9分41秒 ブラックアウト→片エビ固め
○ランス・アーチャー【3勝3敗=6点】

▼第5試合 G1 CLIMAX 22 Bブロック公式戦 30分1本勝負
○内藤哲也【3勝2敗=6点】
9分33秒 ボルボ・デ・エストレージャ
●MVP【2勝3敗=4点】

▼第6試合 G1 CLIMAX 22 Aブロック公式戦 30分1本勝負
○小島聡【2勝3敗=4点】
13分52秒 ラリアット→片エビ固め
●永田裕志【2勝3敗=4点】

▼第7試合 G1 CLIMAX 22 Bブロック公式戦 30分1本勝負
○真壁刀義【2勝3敗=4点】
14分12秒 キングコング・ニードロップ→片エビ固め
●中邑真輔【3勝3敗=6点】

▼第8試合 G1 CLIMAX 22 Aブロック公式戦 30分1本勝負
●棚橋弘至【3勝2敗=6点】
10分13秒 ゴッチ式パイルドライバー→体固め
○鈴木みのる(パンクラスMISSION)【3勝2敗=6点】

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