8・26メガトン電流爆破での対決を控えた大仁田と曙が、金曜夜の歌舞伎町の路上で"リアル・ストリートファイト"

120803_Onita-1.jpg大仁田厚プロレスリング 
~邪道!VS 曙道!~
日時:8月3日(金)開始:19:15
会場:新宿FACE
観衆:780人(超満員札止め)

 3日、新宿FACEで開催された大仁田厚プロレスリング。8・26『横浜大花火』横浜文化体育館大会で"ノーロープ有刺鉄線バリケードマット・ダブルヘル・メガトン電流爆破デスマッチ"での一騎打ちを控え、大仁田厚と曙が最後の前哨戦で激突。邪道ファンを中心に超満員780人の観客が詰め掛けた。

 両雄が初対決を果たしたZERO1 4・24後楽園(大仁田&田中将斗vs.曙&大谷晋二郎)、"真夏のデスマッチ三番勝負"の幕開けとなったZERO1 7・8後楽園(大仁田&矢口壹琅&保坂秀樹vs.曙&菅原拓也&藤田峰雄=スクランブル・バンクハウス・ストリートファイト6人タッグ・デスマッチ)と、過去2戦は曙の主戦場で大仁田が連勝。前回と同一カードでの再戦が組まれた8・3新宿は、ただでさえ曙にとって完全な敵地である上に、試合ルールは会場全体が"リング"となるエニィウェアフォール・ストリートファイト形式とあって、迎え撃つ大仁田の優位は動かないと見られた。
 "地の利"を得て、ここで曙から直接勝利を奪っておきたい大仁田は、6人が会場狭しと入り乱れた混戦のさなか、狙い澄ました毒霧攻撃を曙の顔面に噴射。だが、対戦のたびに食らう毒霧にも公認凶器の有刺鉄線バットにも"免疫"ができたのか、曙は邪道殺法を受けても引き下がらずに反撃に転じる。早くもデスマッチに適応する元横綱は、ボディープレスで保坂を圧殺し、大仁田邪道軍から初白星を得た。曙から直接勝利を奪うどころか、己の土俵で敗戦を喫した大仁田は激昂。曙を会場の外へおびき出すと、人波であふれる金曜夜の歌舞伎町の路上で"リアル・ストリートファイト"を敢行してみせた。

120803_Onita-2.jpg 転んでもただでは起きない邪道流の仕掛けに曙は、「まったくわからない間に乗せられて、もう何が何だか。26日(横浜)は、もうちょっと落ち着いていかないと。乗せられて乗せられていかれるのが非常に危険だから。あんなバットとかテーブルで殴られて真っ白くなるのも当然だし」と警戒心を示しつつも、「(大仁田が)何やろうが、26日は絶対、爆破の煙の中から雲竜型でせり上がって出てきます」と力強く勝利宣言。
 一方の大仁田は、8・26電流爆破決戦の新ルールとして、あらかじめリング中央にパイプイスと有刺鉄線バットを用意することを要求。曙のコメントを伝え聞くや、「横浜、どんな手段を使っても絶対、曙に勝つ!! オレは血へどを吐いても、どんなに爆破を食らっても、オレは絶対に生き残る。その土俵入りの形はやらせんぞ。命に代えてもやらせんぞ」と、"第64代横綱抹殺"を改めて予告した。
 息巻く両雄が次にリングで顔を合わせるのは、8・26横浜文体決戦当日。「ノーロープ有刺鉄線バリケードマット・ダブルヘル・メガトン電流爆破デスマッチ」は、いよいよ"待ったなし"となった――。
 
120803_Onita-3.jpg また、16年半ぶりの"義兄弟対決"として、8・3新宿FACEでマニアの注目を集めたマグニチュード岸和田と松崎和彦の一騎打ちは、両者リングアウトの痛み分けという結末に終わった。剛竜馬率いるオリエンタルプロレス(92年旗揚げ)の新人時代、苦楽を分かち合った間柄の松崎と岸和田こと藤田豊成は、序盤こそ互いに培った基礎を確かめ合うかのようなグラウンドの攻防を繰り広げたが、「リングに上がれば、感傷が入り込む余地はない」「誰が相手だろうと、闘いがあるだけ」と口を揃えるように、激しいタックル合戦からラフな展開へ。
 ペースを握った岸和田がゴーストバスター、ラリアット、ダイビングスプラッシュの波状攻撃で畳み掛ける。食い下がる松崎をラストライドの体勢に捕らえ、勝負あったかと思われたが、松崎が踏ん張ってリバーススープレックスで回避。ラリアットの相打ちから、松崎得意のカウンター・ネックブリーカーが火を噴くや、闘いの舞台は場外へと移り、20カウントが数えられてもヒートアップした両者はリングに戻り得ず。しかし、闘い終えて互いに平静を取り戻すと、岸和田は「松崎さんのスタミナ、コンディションの良さを痛感した」と兄弟子を讃え、松崎は「あそこで1発(ラストライドを)食っていたら返せなかった」と逞しく成長した弟弟子の強さを認めた。(文・小野仁)

▼第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負
○レザーフェイス
2分59秒 スレッジハンマー→体固め
●藤井健一

▼第2試合 ミクスド・シングルマッチ 20分1本勝負
○ラ・マルクリアーダ
9分18秒 オクラホマロール
●菊タロー

▼第3試合 ミクスド6人タッグマッチ 30分1本勝負
ダンプ松本/○ジ・ウインガー/佐野直
11分31秒 ダイビング・セントーン→片エビ固め
戸井克成/矢野啓太/●雷電

▼第4試合 シングルマッチ 30分1本勝負
▲松崎和彦
10分10秒 両者リングアウト
▲マグニチュード岸和田

▼第5試合 6人タッグマッチ 45分1本勝負
○二瓶一将/宮本和志/菅原伊織
14分2秒 仁義ラリアット→体固め
富豪富豪夢路/●タノムサク鳥羽/ワンマン・クルー

▼第6試合 テキサストルネード・エニィウェアフォール・ストリートファイト6人タッグ・デスマッチ 時間無制限1本勝負
大仁田厚/矢口壹琅/●保坂秀樹
10分6秒 ボディープレス→体固め
○曙/菅原拓也/藤田峰雄

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